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22イグジストの感想とローギヤリールとダイワとシマノ

今更22イグジストを使い始めたので、使用感と感想を書いていきます。購入した番手はPC LT2500、LT4000でいずれもノーマルギヤになります。用途は干潟のシーバスでPE0.8、サーフや河川のシーバス用に4000になります。
また、初めてローギヤリールを使うので、それの使用感とハイギヤとの比較としてみました。

この記事で言いたい実際に使用してみた結論としては、
・低速の巻き速度調整においてローギヤは明らかに有利。
・ローギヤが”水圧の変化を感じ取れない”はあり得ない。
・ただしステラ、ツインパワーあたりを使っていたらあり得る。
・シーバス、メバルのプラッギングはダイワローギヤがベター。
・HG以上であれば基本的になんでもいいので、タフネスや
 軽さなどの重視する要素で好きなのを使えばいいです。
・ローギヤは用途限定になるので、1台だけならHGでいいです。
・ただ、こちらがベターというだけで、ほかのギヤやリールで
 できないと言うわけじゃないので好きなの使ってください。
・22イグジストやべえ。

まずシマノのスピニングしか使ったことのない自分が、ダイワリールを使い始めた経緯は、オヌマンの「ローギヤじゃなきゃ水圧の変化は判らない」という定番の文言。実質ローギヤのカルカッタコンクエスト200DCを使っていた時にノー感じな巻きを知っていたので、そんなわけないだろとずっと思っていました。ただ実際に使ってみようということで、中古でキレイな19セルテが格安で手に入ったの使ってみた。番手はLT3000。

ローギヤで実際に干潟の河口へ行って巻いてみた所、確かに水圧の変化がわかる。ごく普通に。またミノーがリップに受けた水圧によって巻き速度を低く調整していくことが明らかにやりやすく、跳ねたり巻きすぎたりということもなく微調整が可能なことに気が付きました。特にダウンで引いてくるときの微調整がし易く、離岸流ステイのような要領でかけあがり近辺で好きなレンジや動きでミノーの調整をしやすい。ここでローギヤの有用性や流れの変化のとらえやすさは経験則で実感し、イグジストの4000番を購入し、ミノーで太刀魚が釣れるサーフのポイントへ行きました。ここではかなりゆっくりリトリーブをしなければ釣れないんですが、今までXGを使っていた時はただただゆっくり巻くだけで巻き速度だけで調整をしていた。ノーマルギヤではというと、潮が動き始めてキャストの角度を変えてやっていくと巻き抵抗が明らかに変化し、巻き抵抗の度合いで速度を調整できることが分かった。また低速域の調整代も「幅が広い」のでいくらでも調整可能。結果釣れる巻き抵抗で太刀魚がたくさん釣れました。また潮の流れが緩くなったことを感じ取り釣れなくなったなというのも感知でき、のちに釣果情報サイトをのぞいたら自分が止めたころに来ただろう人の釣果は軒並み1本であった。

ここまでで、低速域の巻き調整がしやすいということに関しては当然その通りなんですが、よく言われる「ハイギヤでゆっくり巻けばいいじゃん」という、とについて異を唱えておく。
多分こういったことを発言する場合の理由としては2つあると思います。1つ目は「人間が回してるんだから∞に強弱を調整できる」と思っているパターンと2つ目は「本当にやりこんで上手なので本当に調整できるパターン」になります。2つ目はおいておき、1つ目で言うと、そもそも人間側が速度のグラデーションを無限大に調整できるわけがないのです。また、巻きの遅さも限りなく0まで無限に調整できるかと言われればそんなわけはなく、一定速度で巻ける下限界はあります。レーシングドライバーはアクセルやブレーキをミリ単位で調整できますが、一般ドライバーは精々2~3㎝単位くらいでしか調整ができないように。すると、100㎝巻けるリールと80㎝しか巻けないリールでは、下限界は2割下がることになります。また、巻き速度と巻き速度の間のグラデーションも2割鮮明になっているといえるわけです。「いやいや、俺はこんなにゆっくり巻けるよ!」というあなたはローギヤを使えばさらに2割遅く巻くことができるわけです。

なぜローギヤで水圧変化がわからないと一般に言われているのに実際にはわかったのか?ということに関しては、いろいろ考えてみました。まずよく自転車を例に挙げられますが、曰く、「1速で走っていると坂道を登っても気が付かない」とのことですが、普通に考えてみてください、疲れにくいですが抵抗の変化はわかりますよ。また、もっと言ってしまうと仮に1速で走っているけどすっごい機械抵抗が大きい(でも回転軸の振れやガタは一切ないものとする)自転車だった場合、ちょっとした坂道でもすごく疲れるはずです。実際に捉えなければいけないのは、抵抗の「変化量」であるので、それがないわけがないのです。一方で、1速で平坦な道を走っているとき、ペダルがスカスカしすぎて気持ち悪いはずです。また、ハイギヤで坂道を登った場合、斜度10%と11%の違いは判るでしょうか?おそらくただただ目一杯足に体重を乗せるのに精いっぱいで違いを捉えられない筈です。ローギヤの場合、比較的力を抜いているので、高負荷な状況でも少しの差を捉えやすくなるのです。比較的に。

ただ実際に、ステラなどのハイギヤを使った印象ではヴァンキッシュと比較して巻きが強すぎて少し感覚が鈍っている印象を受け、村田基のいう「ノーマルギヤ以下では何も感じずにただただ巻いてしまう」という話はローギヤ使わずとも納得するところです。ここで、ダイワのリールとシマノのリールの差が出てきます。シマノのステラは精度が高く、ボディー単体では一切ブレなくスカスカ巻けるという高精度なベアリングのような印象です。ただし、ローターやハンドルの慣性がすごく大きくて勝手に巻いてしまっています。実際にお店で2500Sのステラとヴァンキッシュをデッドスローで等速でカラ巻きしてみて下さい。右ハンドル側からみて0時~6時のあたりで、ステラはハンドルを持ってかれてしまい、手でブレーキをかけながら等速を維持しなければいけないと感じるはずです。一方ヴァンキッシュを回すと、1週の中で常に同じ力で回している感覚に近いと感じるはずです。これが、ローターとハンドルの慣性の差になります。次に2500SHGのステラをノーマルギヤ時と同じローターの速度又はハンドルの速度でから回ししてみてください。0時~6時でハンドルが持っていかれる感覚がかなり抑制されると感じるはずです。これが機械損失分の影響の差になります。ノーマルギヤのステラはいわば「電動自転車」に乗っている状態になっています。電動自転車で坂道を登ったらそれこそ微妙な変化は「全く」わからなくなります。ステラを使う場合、村田さんの言うようにハイギヤ以上を使わないと全くノー感じで巻いてしまうことでしょう。ハイギヤ以上を使えば抵抗は捉えやすくなんの問題もありませんが、先ほどの「ローギヤだからできる速度の下限界、巻き速度のグラデーション」を享受できなくなってしまいます。

次にダイワのリールになります。YOUTUBEの動画などで時折見かけますが、ハンドルを勢いよく回した時の惰性回転がステラと比較して非常に短いです。これはローターとハンドルの慣性が軽減されていることに加えて、マグシールドの微妙な回転抵抗が影響していることに起因しています。この惰性回転のなさが、0時~0時まで一定の力で等速に巻くのに適しており、流れの微妙な変化を捉えることができると感じます。ボディーの各部振れ、がたつき、バックラッシなどの精度の高いボディーで尚且つ惰性の少ない回転物が備わっているイグジストやセルテートはプラッギング巻物スペシャルとなります。

一方、エギングやジギング、ワーミングなど糸ふけを回収する行為が主たる目的になる場合、こういった特性は全く必要がないので、もはやどれでもよいという風に思います。ショアジギングを含むサーフの釣りを例にすると、XGを使用しますのでステラでも巻き抵抗の感覚は問題なくなりますし、シャクリの時は「比較的」軽巻きになりますのでむしろ有利になります。こういった場合、単にファイト中の剛性や耐久性を考えステラやツインパワーを選択すればよいわけです。セルテートでもよいですしなんでもよいです。HG以上であればステラでも巻物は問題になりませんので、こちらもどれでもよいという結論になります。

また、ローギヤリールについては、巻きの下限界は広がりますが、上限界つまり早く巻く限界が当然低いです。ローギヤは巻物特化もしくはエギングやアジングなどで糸ふけのとる量を安定的に調整したいという用途には向きますが、逆に言うとすごくはまる要素が少ないです。これ1台しか買えません、1台でなんでもやらなければいけない状況ではHG以上を選択するべきだと思います。ただこれらの話は全て「この場合はローギヤがベター」、「サーフには剛性の高いリールがベター」、「ステラノーマルよりダイワノーマルが、次点でヴァンキッシュノーマルがベター」という話で別に逆のものでできないわけでもわからないわけでもないと思います。

最終的にイグジストで巻物をやる場合の結論としては、持ち重りの軽減によってキャストのしやすさが上がり、持ち重りの軽減(今のところの使い方では脇挟みしてるんで関係ないです)によって感度が上がりますが、一番のポイントは、低慣性なローターやハンドルでリーリングの加減速が非常にしやすく、等速巻きがしやすいこと、流れの変化の0→1の変化を殺さないこと(電動アシスト自転車になっていない)。これらを精度と剛性の高いボディーによって、回転方向以外の要素に力が逃げないことが相まって非常に流れの変化を捉えやすく、釣れる流れと巻き抵抗を見つけ易いことにつながり、正に「釣れるリール」といっていいかと思います。実際に使ってもらわないと伝わらないかと思いますが、ステラ、ヴァンキッシュと使ってきて段違いの性能を感じています。あくまでもローギヤでの巻物に限定した比較になります。セルテート3000も同様にですが、イグジストの方が軽さによって少し感度を上げているかもしれません。

最後に、カルカッタコンクエスト200HGでノー感じだったことを考察するに、スピニングと違いベイトの場合はスプールの根本~ティップまでしか糸のテンションを張るところがないことが起因しているんじゃないかな?と思っています。スピニングの場合、スプールの根本~ラインローラーで一度テンションが掛かっています。この状態からラインローラー~ルアーまでが多少緩んでいてもテンションを持って巻いてこれますが、ベイトだとゆるゆるのスプールの根本で何も感じていない状態になってしまいます。スローリトリーブ~デッドスローではベイトは合わないんじゃないかと思っています。スピニングの場合はガイドすべてが糸を支えていますが、ベイトの場合はティップガイド1個だけがラインを支える状態になることも影響しているかもしれません。

もうすぐ24モデルが発表になります。セルテートは確定していますが、アンタレスの遠心モデルが出てくれると嬉しいなと思っています。リールについては、26年くらいまで必要なものは出ないことが明らかですので、ロッドに期待しています。
レイズ又はレイズスペクトラ、カーディフモンスターリミテッド、セフィアリミテッドあたりがモデルチェンジしてくれるとありがたいです。特にセフィアリミテッドのLパワーが出てくれると即買いになります。
ヤマガのバリスティックベイトやカリスタの追加番手があればうれしいのですが発表済みの中にそれらはなく、残念でした。ルーパスもエリア用でしたし。

23モデルとしては、カリスタ、モンスターサーフリミテッドを購入し、渓流ロッドもラグレスボロンを買って使いましたので、24モデル発表までにまた感想文を書けたらなと思っています。

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