▼ 2005/3/22 河川(江東区港湾部)
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川筋を除いてまだまだ透明度の高い港湾部。
なかなか南西風が続かない。
21日の昼ころから風が南に変わる。
夕方から徹夜明けの身体を休めてたが、目を覚ませば日をまたいでいた。
まだ南が残ってるうちに出かけようと4時過ぎに家を出る。
あの黒ずんだ魚を釣ってからずっと気になっていたことがある。
夜のあいだアミを食っていた魚は夜が明けて明るくなるとシェードを目指して移動するか、
透明度の切れるラインまで落ちる。
潮が濁ってると昼間でも流れのあるストラクチャーの潮表でアミを食い続けるんだが、
気になっているのはその群れに混じってエサを食っているある個体。
何故だろうか、群れと行動を共にせず明らかにボトムまではっきりと見える水深の岸際で回遊を繰り返すのだ。
団体行動を嫌った不良少年のように一匹狼を貫くヤツがいる。
我が道を悟ったように、そうであり続けること選んだシーバス。
魚が群れを作る意味の一つに、たくさんのベイトを一度に効率よく見つけ常に高い確率でエサをとりやすいというメリットと、
1匹に分配されるエサの量が時と場合によっては少ないとうデメリットがある。
そして遺伝子が違うのか何なのか、あるシーバスは考えたのだろう。
確実にエサにありつける方法をとるより、確率は落ちるがそれよりも小さな群れをつくり、もしくは単体となり、
エサを見つければ競争することなく1匹がありつけるエサの量を増やそうと。
あえて競争を避けようとしたのか、それとも競争に負けてその道を選ばざるを得なかったのか。
それは魚に聞かないと分からない。
もし、居着きの黒ずんだ魚がそうだとしたら・・・。
真っ黒な個体のランカーサイズってそうそう釣ってないことに気づかされる。
かなりブラックな70台、80台も釣ったことはあるが、割合で言えば圧倒的に少ない。
どっちにしろ、そうだとしたら、ただの落ちぶれものか、行動そのものが群れのそれとは違って僕が知らないだけなのか。
はたまたスズキという種を残そうとするために群れの魚とは生き方の違う遺伝子が組み込まれた種なのか。
わかってるのは居着きと港湾部で呼ばれてる黒ずんだ個体は特別に大量のベイト(イワシ、アミ、バチ、イナッコ、サッパetc・・)
が入らないとき意外、ダボハゼや普通サイズのカニ、エビなどなど浅い所にも常にいるベイトを食っているということ。
狙って釣れるかどうかはやってみないと分からない、そこに何の価値も見出すことはできないかもしれないが、
僕の好奇心だけは納まらない。
まだ暗い海に南風が吹き荒れる。
浮きものストラクチャーの風表。
潮はもうすぐ上げいっぱい。
まだアミを食ってる魚が残ってるだろうとサスケのシンキングを放り込む。
1投目、教科書的パターンでヒット。
これだけの流れがぶち当たってれば活性は相当高い。
(これも結構ブラックです)
群れの中に混じってたのか初っ端からブラックな魚が飛び出した。
このサイズは結構釣れるんだが。。
2投目、同じコースでゴンッ!
(50ちょいちょい)
これはまた綺麗なシーバス。
豪快にアミを吐き出してくれました。
もう少しタイトにサスケを送り込む。
U字を抜けてピックアップでガバァ!!
(これも何気に腹黒い)
これも50ちょい。
さすがに同じところでバシゃバシャやるとコンスタントに次が出なくなる。
さらに奥へと流し込む。
これ以上入っちゃうと困っちゃうな~ってところでゴンッ!
ラインがストラクチャーのエッジに触らないように気をつけながら引きずり出す。
(今度は綺麗)
なんだかよく分からなくなってきたが、このときにはすでに空が明るくなり始めてた。
このストラクチャーはこれで打ち止め。
狙いどころを変える。
風でかき回されてできた表層の泡。
この泡が岸壁の角に溜まる。
水深は1m数十センチ。
誰もキャストしないだろう汚い泡が集まった一角で何匹かの魚が着いていた。
風向きと岸の形状が水を集めやすく、ベイトも確率高く流れてくるだろうピンポイント。
足元のボトムがよく見えるほど透明度は極めて高い。
荒れた水面と吹き寄せられた泡がカバーとなって魚の警戒心は低いはず。
そこにTKLM90をそっとキャスト。
水を噛ませてゆっくり引いてくると、いきなり水面の泡が飛び散った。
見るも無残に泡が飛び散ると泡から尻尾だけ見えた。
急いで泡から引き離す。
(56cm)
立て続けにもう一発。
岸際のトゥイッチ2発でガッポリ反応した。
岸際にイワシやイナッコの姿はない。
湾奥もごっそりとイワシが入ってるところもあるが、ここにはそんな気配がない。
泡をやめて流れの通った岸際に移る。
ふとしたときに水面が炸裂する。
(58cm)
こっちの気配に気づいた魚は全て逃げていく。
魚の近くでロッドを突き出せばそれで逃げる。
シェードもなければ身を隠すストラクチャーもない。
そんなところにいる意味が次の魚で再確認できた。
こいつもトゥイッチ後の抜けでバイト。
吐き出したカニと消化寸前のダボハゼ。
岸際のエグレやくぼみを動いては止まり、動いては止まってカニとかダボがいないかチェックしながら回遊してる。
そこにベイトとなる何かがいればシーバスの存在に気づいて慌てて逃げるだろう。
あとはイメージを形にできるかどうか。
それにしてもTKLM90ってすごい。
使ったその日から速攻で一軍入りだったけど使えば使うほど引っ張ってこれる魚の幅が広がってくる。
魚が迷わないというか躊躇しないというか魚がエサと信じ込んで食ってる感じ。
買い換えるたびに物凄い勢いでボロボロになっていく。
魚が一杯いるわけでもなんでもない。
そこにいる1匹が迷わずに食ってくる。
そんなシーンを何度見たことか。
群れとは別の場所でまったく別のベイトを食ってる魚。
この魚には、ある時間になるとバタバタと釣れだす俗にいうジアイっていうものの考えは通用しないのかもしれない。
魚が何でそこにいるのか。
釣り方は無限に存在する。
「使用タックル」
ロッド:
DEFI・プレジール88Crazy Hunter
リール:
シマノ・ステラSW4000HG
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・トヨフロン スーパーL・EX8号
ルアー:
サスケSS95
TKLM9/11
- 2005年3月22日
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登録ライター
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