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水柱立たん蔵

バッッボッッシュッ!!


一体どんな角度から吸い込めばそんな音を出せるのだろう。
渾身の力を込めて吸い込む音だけが耳に残り、暗闇でも見える大きなライズリング。
鳥肌が走る。
約20メートル沖、余裕のキャスト範囲である。
竿を振りかぶると、手前の水を切るベイトらしき生命感が見えた。
水の切り方的にあのベイトに違いない。
去年、大御輿を迎えたかと思えた大ボイルに、これはもらった!!
っと意気込み、竿を曲げられず、お触りすら許されず終わったこの釣り。
足元を少し照らすと、やはりいる。
俺みたいなヒョロヒョロが、少しの明かりに徐々に寄ってくる。
去年より少ないが、少し大きそうだ?
その大きさを鮮明に確認しようとすると、凄まじい音が水中から聞こえる。
食われたら背骨から真っ二つになるだろう。

今度は少し右側の沖。狩人の集中力はMaxだ。
「おっ!」
っと目を凝らした、少し左側でまた吸い込む音。
水柱は立たず、まるで周囲の水が凹むような力強さがある。
文化祭で走った、たった100メートルのリレーは時間的に一瞬で過ぎ去るが、それがフラッシュバックする瞬間がある。
1発、1発、その音が俺の脳を焼く。
1回目のボイルで考えた事、それを忘れさせるかのように次のボイルの音がし、また違う考えが浮かぶ。
さらにそれを無視するように、水面が凹む錯覚すら覚える見たこともない鱸の力強い吸い込み。
僕はこのベイトに本当に免疫がない。
だんだん、どんどん焦りがでる。
表層を切るベイトではなく、少し沈むタイミングにボイルが集中してる。気がする。
何でもない岩の後ろ、手前の小さな駆け上がり。何もないところ。
なにもかも翻弄される俺。

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やっと食わしたが、マグレ。
果たして食わしたと言えるのだろうか?
このベイトの為に作ろうと決めたルアーがあるが、まだ作る道中であり、まだまだ要素が足りない。

2日間、このワンドには不利な風が吹いた。
仕事を終え、同じ岩に立つもまた見失う。
仲間にラインをいれようとしたが、悔しさから辞めた。
それから1週間。今のところ見失ったままである。

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