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真っ白

潮が動き出すまで、あと1時間。
上げ潮に切り替わり、このポイントに一斉に移動してくるベイトの動き、それを判断する材料、自然の法則を掴んだ。
意固地になってこのポイントを信じ、他を見向きもせず、拘ってみた。
数ヶ月間の「0」という数字もあって、全く気持ちは焦らない。
こうやって自然は変化していくんだ!っと妙な達成感がありつつ、このシーズンインのタイミングを見た。
ここを掴むために
この水を知るために
この自然を見るために
鱸って好きだ

■水面をじっくり見る■

釣りに来ているが、竿を持たずに水面を見ながら近くを歩く事で、いろいろと気付きを教えてくれる。
じっくり眺め、水中とその流れを想像する事で得られるものが僕はあると思っている。
釣りの最中にキョロキョロと回りを眺めているつもりでも、見落としてるものは実は多い。
晩飯買い物ついで、近所の川を観察しながら歩くと、自分の読みとは全く異なるタイミングに鱸がクルーズしているのをよく見かけた。
壁際を斜めに泳ぐヒト、後ろで1枚下に構えるヒト、その魚に付いて追う、同じサイズの群れ。
デコボコ護岸の凹みで休むベイトは、鱸との距離が縮まってくると、何かを感じ、その挙動が焦りへと変わる。
先頭の鱸がベイトを見つけると、鱸の進行方向とは逆に、護岸際を逃げて行く。
1枚下で沈んでいた鱸が斜め45°から突き上げる。
その吸い込み音をきっかけに、スクール達のスイッチが入り、水面に線を引くベイトから次々と襲われていく。
が、何故か執拗に追いかけない。 
おやつって所なのか?
これを目撃した事によって、鱸は連携して餌を獲っているんだと知った。


■震えた■

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自らが手掛けた木片に鱸が飛び上がった。
もう、泣きそうだった。
手が震えて撮影が上手く行かない。
鱸の殺気も、ボイルも、時合もまだ続くと思ったけど、すぐに竿を納めた。
次の一手を考えるなんて到底出来ないほど、頭の中は真っ白になった。


■上手く行ってなかった■

「ミノーが良いですよ?」
翌日、同じポイントに立つと、数名のアングラーがいた。
昨日の再現性と、本当に効いてるのかを確かめるため、同じポイントに立ったが全く反応させられなかった。
隣で次々とヒットさせていたアングラーさんからそう助言を受けるが、今はこのルアーで勝負したいのだ。
家を出る時から、今日はこのルアーで釣るんだ!
そう決めて挑んでいる。
製作中の木片ははたしてどうなんか?
現実は甘くなく、すぐ目の前で泳ぐ狙いの魚はヒットしなかった。
このルアーは全く完成されていないと叩きつけられた。
今の自分には、それがわかっただけでも大きな収穫。
折れそうな心が何度もタックルBOXに手を伸ばしかけ、頭によぎったスーサン。
が、あそこで投げていたらこの収穫は無いと思った方が良い。
次の一手も、思い浮かばなかったと思う。
この釣りに狂ったアングラーを頷かせるには、自分が一番狂ってなければならない。
目に見えると言うのは、こんなにも楽しいんだと、ルアーを通して伝えたい!
目隠しして乳を揉むより、俺はこの目で、好みを見たい。笑

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