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西岡 佑一 ~ちゃま
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▼ この手に夢を掴んで…
無我夢中で魚の上に覆い被さった。
魚体のほとんどは水に浸かったまま。
考えるよりも先にロッドを放り投げ、魚を抱きかかえるような状態で数m先の陸地へ押し込む形でずり上げた。
とんでもない体高と厚みの魚体。
暴れる度に、こっちの体が持っていかれそうになる。
魚が落ち着くのを抱え込んだまま必死に待った。
そして、ようやくこの手に掴んだ魚の瞳は、凄く神秘的な色をしていた。

7月も後半。
連日35度を越える猛暑の徳島。
この日も、新規ポイント開拓で薮の中にいた。

泥の堆積した川底。
一歩踏み込むと、ふくらはぎまで埋まる。
その足を抜こうとすると、今度は逆の足が…
そんな事を繰り返しながら、30分以上かけて葦原の中を100m以上進んだ。
そして判明したのは、『これ以上は無理』だという事。
ある地点まで来たところで、足が膝上までハマり身動きがとれなくなった。
何とか抜け出したが、体力の限界が近かった。
手足のだるさに加え、軽い頭痛。
完全に熱中症の初期サイン。
水分をとって、直ぐ様掻き分けて来た藪を引き返した。

YABUKOGI開拓失敗。
今までにだって、こんな事は何度もある。
はっきり言って、成功する事のほうが少ない。
そんな事は百も承知だが、やはり開拓失敗した時は少なからず精神的ダメージがある。
『あー…しんど…(あー…疲れた…)』
そんな時、BlueBlueのグループLINEにトークが入った。
そこに写っていたのは、よく冷えた飲み物達…
写真とは言え、釣りを切り上げてしまおうかと思う程の強烈な誘惑。
取り敢えずウェーダーの上半身を腰の所で折り返し、まだクーラーの効いていない車に乗り込んで気温で暖かくなったお茶を流し込んだ。
しばらくすると、クーラーが効きだして体の熱が取れてきた。
時計を見ると、まだ1ヶ所回るくらいの時間がある。
暑さに心折れてる場合じゃない。
時間があるなら次の場所だ。
移動した先は、最近調査中のポイント。
ベイトはハク。
ただ、潮位タイミングが合っていない。
まぁ、そんな事は事前にタイドグラフを確認していたから分かりきっていた。
そこへ行くのは、いわゆる『釣れない釣りの確認』のため。
案の定、ベイトは散漫。
手前ブレイク上に走る潮目と沖にあるシャロー付近にベイトの気配を感じる。
まずは最近の定番、シャルダス20でブレイク上の潮目から打ってみるが1バイト止まり。
そこで、沖にあるシャローをTracy15でチェック。
すると、着水から数巻きのところでドンッ!

40UPの綺麗なシーバスをキャッチ。
『釣れない釣りの確認』のつもりが、しっかり釣ってしまった(笑)
リリースしながら回りを観察していると、まだ出そうな雰囲気がある。
今度は、少し上流側へ立ち位置をずらして沖のシャローへ向けキャスト。
着水からの早巻きで、出来るだけ浅いレンジをリトリーブ。
すると、ブレイクに差し掛かろうかと言うところで一気に抜けるリトリーブのテンション!
食い上げバイトの感触!
急いでラインスラッグを回収してフッキング!
その瞬間、聞いた事もない音をたてながら回るスプール。
ソウギョかと思ったが、挙動が違う。
前回掛けたメーターオーバーでも、こんなに早い走りはしなかった。
そして、一瞬で水面に上がって来てから切り返しのテイルウォーク。
切り返した時に、水面から尾の部分だけが飛び出し水面を激しく叩く音が2回。
その時、遠目に見えた尾は確実にシーバスではない。
明らかに太い。
もしかして…
『ある魚』の存在が脳裏をちらつく。
ポイント的に可能性は0ではない。
そこから、じっくり考える余裕がなくなる程の早く長いラン。
高速回転しているモーターの様なドラグ音と共に、どんどんラインが引き出されていく。
全く緩む気配の無いランの勢い。
嘘やろ?
設定ドラグそんな緩くないで?
いつ止まるん?
これ以上自由に走られるのは、流石に不安を感じるレベル。
もう止まるのを待ってられない!
自分のラインシステムとフックの強度を信じて、一か八かドラグを半回転強絞め込む!
その時、触れたスプールに違和感を感じる。
ドラグが高速回転している事で、スプールが今まで感じた事がないくらいの熱を持っている。
『この魚の正体が知りたい!』
そう思いながら、ランが緩むのを必死に待った。
それから程無くして勢いが緩んだ。
フックの強度を考えると、何回も引っ張りあいは出来ない。
もしかしたら、既に限界がきているかもしれない。
ここからは、出来るだけ短時間勝負だ!
そう心に決めて、頭の方向を変えたくて一気にリフトしてリールを巻き続けた。
すると、幸いにも魚が寄ってくる!
ただ、素直に真っ直ぐは寄ってこない。
横に横に走りながら少しずつ。
どれぐらい巻いただろうか。
恐らく70m以上出ていたであろうラインが、もう少しのところまで来ていたように思う。
しかし、急に息を吹き返したかのように走りだし、その先でまさかの鰓洗い。
20m以上先で、水面を掻き回す様に頭を振っている。
水面からは、頭しか出てないがハッキリ見えてしまった。
正直信じられない光景だった。
自分の糸の先にあるTracyに食らいついているのは、紛れもないアカメだ。
正体が分かり、一瞬頭の中が真っ白。
しかし、直ぐに目的が一点に絞られた。
絶対に獲る!
20mより手前には、漁師が仕掛けた漁具が2つ。
これ以上手前で下手に走らせると、この間のソウギョの二の舞だ。
また巻かれてラインブレイクするくらいならガチンコ勝負!
更に半回転ドラグを締めて、リールを巻きまくった。
そこからは、30秒と掛からなかったと思う。
自分とアカメの距離は僅か数m。
見た感じ、まだ余力を残してそうな雰囲気。
どうする?
このまま強引に上げちまうか?
それとも、様子を見て大事にやりとりするか?
魚体を目の当たりにして迷いが出る。
いやいや。
今まで大事にやりとりして、何回失敗してきたと思ってんだよ?
勉強しろよ!
一気に行け!
そのまま、熱くなったスプールを手で押さえてシャローに引っ張り込んだ。
すると、想定外の事が発生。
体高が高すぎて、思った程シャローに引っ張り込めない。
早い段階で、アカメの腹が川底に擦ってしまった。
ヤバイ!
アカメの魚体のほとんどは、水に浸かったまま。
体を動かし、今にも泳ぎだしそうだ!
アカメに駆け寄り、タックルを放り投げ無我夢中で覆い被さった。
魚体の下から腕を回して暴れるアカメを必死に抱え込み、その状態で一気に陸地まで押し込んだ。
腕の中で激しく暴れるアカメ。
今、離す訳にはいかない!
アカメが暴れる度に泥が跳ね上げられ、顔や体にその泥が飛び散る。
そして、アカメとラインで繋がった先のタックルは、アカメが暴れる度にガチャガチャと音を立てて地面を転がっている。
だが、そんな事を意に介してる暇はない。
今1番優先すべきは、このアカメを確実にキャッチする事。
今、この腕の中に抱えている『夢』を手放す様な事は断じて出来ない!
暴れる力が強すぎて、何度も腕から飛び出しそうになった。
その度に抱え直し、アカメが落ち着くのをしばらく待った。
そして、ようやくこの手に掴んだ。

アカメだ。
自分の目の前に横たわる巨体。
実は夢なんじゃないかと、イマイチ実感が沸かなかった。
しかし、その口元には自分がキャストしていたTracy15のフロントフックがカンヌキを貫いていた。
それを見て、ようやく『自分がアカメを釣ったんだ。』っと実感が沸いた。
アカメを眺めながら、しばらく呆然。
そして、思い出したようにアカメを水に浸けて休ませながら計測と撮影。
高知の話などで聞くアカメの大きさから比較すると大したサイズではないが、ここは徳島県吉野川。
生息域も不確か。
個体数も少ないと言われており、本場高知とはワケが違う。
しかし、ここ2年くらいは吉野川でアカメに出逢える可能性は感じていた。
まさか、こんなにも早く出逢えるとは思ってもいなかったが…

感動で泣きそうになりながら、震える手でその魚体を持ち上げた。
最後は、ランディングで泥だらけになった魚体を丁寧に洗い流しリリース。
蘇生に手間取りデッドリリースになってしまうんじゃないかと冷や冷やしたが、急遽電話を掛けたワカメさんが蘇生の仕方を丁寧に教えてくれ無事に吉野川へ帰って行った。
夢だった吉野川アカメ。
夢が叶った瞬間だった。
そして、その夢は無事に吉野川へ帰り未来に繋がった。
今は、色々な物を見て余韻に浸る毎日。
ランディングでぼろぼろになったグローブ。

泥々になったベスト。

バットに残ったすり傷。

そして、Tracy15。

ここにある物全てが、良き思い出になった。
今回のアカメは、吉野川に拘りを持って釣りをしてきた自分にとって、言わずもがな夢のような一本となった。
徳島には、数多くの夢のあるフィールドがある。
その1つが吉野川だ。
今ここにあるこの環境を、この先も維持していけたらと切に願う。
そして、それを実現するのは他の誰でもない我々釣り人だったり、その流域で生活をする人々だと思っている。
夢のある吉野川を、この先も永遠に…。
Tackle date
Rod:GCRAFT SEVEN-SENSE SR MONSTER STREAM 90 Gekiryu custom
Reel:DAIWA 17XFIRE 3012H
Line:剛戦 DONPEPE X8 ACS 1.2号 リーダーフロロ5号

http://bluebluefishing.com/
魚体のほとんどは水に浸かったまま。
考えるよりも先にロッドを放り投げ、魚を抱きかかえるような状態で数m先の陸地へ押し込む形でずり上げた。
とんでもない体高と厚みの魚体。
暴れる度に、こっちの体が持っていかれそうになる。
魚が落ち着くのを抱え込んだまま必死に待った。
そして、ようやくこの手に掴んだ魚の瞳は、凄く神秘的な色をしていた。

7月も後半。
連日35度を越える猛暑の徳島。
この日も、新規ポイント開拓で薮の中にいた。

泥の堆積した川底。
一歩踏み込むと、ふくらはぎまで埋まる。
その足を抜こうとすると、今度は逆の足が…
そんな事を繰り返しながら、30分以上かけて葦原の中を100m以上進んだ。
そして判明したのは、『これ以上は無理』だという事。
ある地点まで来たところで、足が膝上までハマり身動きがとれなくなった。
何とか抜け出したが、体力の限界が近かった。
手足のだるさに加え、軽い頭痛。
完全に熱中症の初期サイン。
水分をとって、直ぐ様掻き分けて来た藪を引き返した。

YABUKOGI開拓失敗。
今までにだって、こんな事は何度もある。
はっきり言って、成功する事のほうが少ない。
そんな事は百も承知だが、やはり開拓失敗した時は少なからず精神的ダメージがある。
『あー…しんど…(あー…疲れた…)』
そんな時、BlueBlueのグループLINEにトークが入った。
そこに写っていたのは、よく冷えた飲み物達…
写真とは言え、釣りを切り上げてしまおうかと思う程の強烈な誘惑。
取り敢えずウェーダーの上半身を腰の所で折り返し、まだクーラーの効いていない車に乗り込んで気温で暖かくなったお茶を流し込んだ。
しばらくすると、クーラーが効きだして体の熱が取れてきた。
時計を見ると、まだ1ヶ所回るくらいの時間がある。
暑さに心折れてる場合じゃない。
時間があるなら次の場所だ。
移動した先は、最近調査中のポイント。
ベイトはハク。
ただ、潮位タイミングが合っていない。
まぁ、そんな事は事前にタイドグラフを確認していたから分かりきっていた。
そこへ行くのは、いわゆる『釣れない釣りの確認』のため。
案の定、ベイトは散漫。
手前ブレイク上に走る潮目と沖にあるシャロー付近にベイトの気配を感じる。
まずは最近の定番、シャルダス20でブレイク上の潮目から打ってみるが1バイト止まり。
そこで、沖にあるシャローをTracy15でチェック。
すると、着水から数巻きのところでドンッ!

40UPの綺麗なシーバスをキャッチ。
『釣れない釣りの確認』のつもりが、しっかり釣ってしまった(笑)
リリースしながら回りを観察していると、まだ出そうな雰囲気がある。
今度は、少し上流側へ立ち位置をずらして沖のシャローへ向けキャスト。
着水からの早巻きで、出来るだけ浅いレンジをリトリーブ。
すると、ブレイクに差し掛かろうかと言うところで一気に抜けるリトリーブのテンション!
食い上げバイトの感触!
急いでラインスラッグを回収してフッキング!
その瞬間、聞いた事もない音をたてながら回るスプール。
ソウギョかと思ったが、挙動が違う。
前回掛けたメーターオーバーでも、こんなに早い走りはしなかった。
そして、一瞬で水面に上がって来てから切り返しのテイルウォーク。
切り返した時に、水面から尾の部分だけが飛び出し水面を激しく叩く音が2回。
その時、遠目に見えた尾は確実にシーバスではない。
明らかに太い。
もしかして…
『ある魚』の存在が脳裏をちらつく。
ポイント的に可能性は0ではない。
そこから、じっくり考える余裕がなくなる程の早く長いラン。
高速回転しているモーターの様なドラグ音と共に、どんどんラインが引き出されていく。
全く緩む気配の無いランの勢い。
嘘やろ?
設定ドラグそんな緩くないで?
いつ止まるん?
これ以上自由に走られるのは、流石に不安を感じるレベル。
もう止まるのを待ってられない!
自分のラインシステムとフックの強度を信じて、一か八かドラグを半回転強絞め込む!
その時、触れたスプールに違和感を感じる。
ドラグが高速回転している事で、スプールが今まで感じた事がないくらいの熱を持っている。
『この魚の正体が知りたい!』
そう思いながら、ランが緩むのを必死に待った。
それから程無くして勢いが緩んだ。
フックの強度を考えると、何回も引っ張りあいは出来ない。
もしかしたら、既に限界がきているかもしれない。
ここからは、出来るだけ短時間勝負だ!
そう心に決めて、頭の方向を変えたくて一気にリフトしてリールを巻き続けた。
すると、幸いにも魚が寄ってくる!
ただ、素直に真っ直ぐは寄ってこない。
横に横に走りながら少しずつ。
どれぐらい巻いただろうか。
恐らく70m以上出ていたであろうラインが、もう少しのところまで来ていたように思う。
しかし、急に息を吹き返したかのように走りだし、その先でまさかの鰓洗い。
20m以上先で、水面を掻き回す様に頭を振っている。
水面からは、頭しか出てないがハッキリ見えてしまった。
正直信じられない光景だった。
自分の糸の先にあるTracyに食らいついているのは、紛れもないアカメだ。
正体が分かり、一瞬頭の中が真っ白。
しかし、直ぐに目的が一点に絞られた。
絶対に獲る!
20mより手前には、漁師が仕掛けた漁具が2つ。
これ以上手前で下手に走らせると、この間のソウギョの二の舞だ。
また巻かれてラインブレイクするくらいならガチンコ勝負!
更に半回転ドラグを締めて、リールを巻きまくった。
そこからは、30秒と掛からなかったと思う。
自分とアカメの距離は僅か数m。
見た感じ、まだ余力を残してそうな雰囲気。
どうする?
このまま強引に上げちまうか?
それとも、様子を見て大事にやりとりするか?
魚体を目の当たりにして迷いが出る。
いやいや。
今まで大事にやりとりして、何回失敗してきたと思ってんだよ?
勉強しろよ!
一気に行け!
そのまま、熱くなったスプールを手で押さえてシャローに引っ張り込んだ。
すると、想定外の事が発生。
体高が高すぎて、思った程シャローに引っ張り込めない。
早い段階で、アカメの腹が川底に擦ってしまった。
ヤバイ!
アカメの魚体のほとんどは、水に浸かったまま。
体を動かし、今にも泳ぎだしそうだ!
アカメに駆け寄り、タックルを放り投げ無我夢中で覆い被さった。
魚体の下から腕を回して暴れるアカメを必死に抱え込み、その状態で一気に陸地まで押し込んだ。
腕の中で激しく暴れるアカメ。
今、離す訳にはいかない!
アカメが暴れる度に泥が跳ね上げられ、顔や体にその泥が飛び散る。
そして、アカメとラインで繋がった先のタックルは、アカメが暴れる度にガチャガチャと音を立てて地面を転がっている。
だが、そんな事を意に介してる暇はない。
今1番優先すべきは、このアカメを確実にキャッチする事。
今、この腕の中に抱えている『夢』を手放す様な事は断じて出来ない!
暴れる力が強すぎて、何度も腕から飛び出しそうになった。
その度に抱え直し、アカメが落ち着くのをしばらく待った。
そして、ようやくこの手に掴んだ。

アカメだ。
自分の目の前に横たわる巨体。
実は夢なんじゃないかと、イマイチ実感が沸かなかった。
しかし、その口元には自分がキャストしていたTracy15のフロントフックがカンヌキを貫いていた。
それを見て、ようやく『自分がアカメを釣ったんだ。』っと実感が沸いた。
アカメを眺めながら、しばらく呆然。
そして、思い出したようにアカメを水に浸けて休ませながら計測と撮影。
高知の話などで聞くアカメの大きさから比較すると大したサイズではないが、ここは徳島県吉野川。
生息域も不確か。
個体数も少ないと言われており、本場高知とはワケが違う。
しかし、ここ2年くらいは吉野川でアカメに出逢える可能性は感じていた。
まさか、こんなにも早く出逢えるとは思ってもいなかったが…

感動で泣きそうになりながら、震える手でその魚体を持ち上げた。
最後は、ランディングで泥だらけになった魚体を丁寧に洗い流しリリース。
蘇生に手間取りデッドリリースになってしまうんじゃないかと冷や冷やしたが、急遽電話を掛けたワカメさんが蘇生の仕方を丁寧に教えてくれ無事に吉野川へ帰って行った。
夢だった吉野川アカメ。
夢が叶った瞬間だった。
そして、その夢は無事に吉野川へ帰り未来に繋がった。
今は、色々な物を見て余韻に浸る毎日。
ランディングでぼろぼろになったグローブ。

泥々になったベスト。

バットに残ったすり傷。

そして、Tracy15。

ここにある物全てが、良き思い出になった。
今回のアカメは、吉野川に拘りを持って釣りをしてきた自分にとって、言わずもがな夢のような一本となった。
徳島には、数多くの夢のあるフィールドがある。
その1つが吉野川だ。
今ここにあるこの環境を、この先も維持していけたらと切に願う。
そして、それを実現するのは他の誰でもない我々釣り人だったり、その流域で生活をする人々だと思っている。
夢のある吉野川を、この先も永遠に…。
Tackle date
Rod:GCRAFT SEVEN-SENSE SR MONSTER STREAM 90 Gekiryu custom
Reel:DAIWA 17XFIRE 3012H
Line:剛戦 DONPEPE X8 ACS 1.2号 リーダーフロロ5号

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- 2018年7月24日
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