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▼ 【今さら聞けないラインの基本・PEライン編】
- ジャンル:日記/一般
皆様こんにちは。
大分県フィールドスタッフの梶原です。
本当に今年は暑いですね。
私の居住する大分県も毎日のように35℃程度まで気温が上昇し、もう河川の水もぬるま湯状態となっています。
大分県は降水量も今年は少なく今のところ8月は平年の約17%程度だそうで、シーバスは釣れなくもないですが、良くないですね。
まとまった雨が降れば状況は一変する可能性が高いので、雨を待っているのですが、まだいっとき降らない予報です。
う~ん、残念。
恵みの雨はいつになることやら・・・
そんな大分の近況ですが、話しは変わって、今回は本当に基本的なラインのお話しをさせて頂きたいと思います。
山豊ブログを見て下さっている方の中には釣りを始めたばかりの方もいらっしゃるかと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
【ラインの強度と太さについて】
まずラインやリーダーの表記で目にするのが、『lb.』という単位。
1lb.は約0.453kgです。
これは強度示しています。
ラインを引っ張った時に切れる時の値です。
例えば10lb.と記載があれば約4.53kgの力が掛かるとラインが切れますよという数値となります。
因みに約と書いているのは正確には1lb.= 0.45359237 kgの為です。
次に号数というものがあります。
これは簡単に言えば、ラインの太さを表します。
数字が大きい程太くなります。
号数が上がるに連れて太くなりますから、比例して強度も上がります。
但し、号数と強度は必ずしも一致しません。どういうことかと言えば、ラインの素材によって強度は大きく変わりますし、同じ素材でも物によって同じ号数表記でも強度が異なる場合が多いです。
例えばPEラインの1号とナイロンラインの2号であればPEラインの1号の方が細いにも関わらず強度があるんです。
これは素材の違いです。
まず、ラインの基本中の基本ですので、ビギナーの方は覚えておいて下さいね。
【何故ソルトルアーフィッシングでPEラインが良く使用されるのか?】
現在ソルトルアーフィッシングで使われているラインの素材としてはPE、ナイロン、ポリエステル、フロロカーボンがあります。
まず、私のメインターゲットであるシーバスでも必ず使用するPEライン。
なぜ様々な素材がある中でPEがソルトルアーフィッシングのメインラインとして使用されるのか?
それは非常に強度に優れている上に、伸びがなく、感度に優れている為です。
例えば、山豊テグスのスーパーPE X8というラインがあります。
1.2号でアベレージ強度が23lb.もあります。
しかし、山豊テグスのフロロショックリーダーというフロロカーボンの素材のリーダーがありますが上の写真を御覧頂ければお分かりだと思いますが、7号で25lb.なんです。
いかにPEラインが強度に優れているのかがお分かり頂けるかと思います。
言い換えるとPEラインは他の素材と同じ強度でも細いんですね。
他の素材より細くても、強度があるのです。細くても強度があると、使用するラインを細くすることができます。
細いラインは武器になります。
何故なら飛距離が全然違うからです。
細いラインの方がルアーを遠くに飛ばせます。これは空気抵抗が太いラインに比べ、少ない為です。
(レジンシェラーにはオレンジラインもある)
あと5mであのボイルに届く・・・
そんなシーンに遭遇することもあります。届きさえすれば・・・という経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
飛距離の出るルアーに変えるのが普通の対処方法ですが、実はラインを細くすれば、同じルアーでも飛距離が伸びるのです。
また、前述したようにPEラインはナイロンと違い、伸びません。伸びがないということは感度が良くなります。
小さなアタリでも敏感に感じ取りやすくなります。
それから、PEラインは吸水性もありませんので、劣化しにくいです。
キズなんかが無ければ他の素材より長く使えます。
こういった多くのメリットがあるPEラインですから、ソルトルアーシーンに於いて主流のラインとなっている訳です。
じゃあ、他の素材のラインやリーダーって必要なくない?と思いませんか?
細くて強いんですから。
実はPEラインも弱点があります。
メリットばかりではないのです・・・
例えば、PEラインと他の素材と比較すると風の影響を受けやすい。
風が強い日だとPEラインが風に取られて、上手く操作できなかったりします。
また、根ズレといった耐摩耗性が低いのも大きな弱点となります。素材的にキズが入りやすい為です。
引っ張る強度(直線強度)は強いものの、摩擦や直線ではない強度は弱いのです。
また、熱にも弱いということを覚えておいて下さい。
こういった弱点を補う為にメインのPEラインの先にリーダーをつけますし、ライトゲーム等々ではメインラインにフロロやナイロンを用いたりする場合も多く出てくるのです。
ちょっと他の素材の話しもしたかったのですが、非常に長くなりますので、今回はここまで。
あっ、忘れてました。
PEラインは水の中に沈まないということも頭に入れておいて下さい。
これはPEの比重が1以下ということです。比重が水より軽い為、水に浮きます。
これも実際の釣りにも関係します。
それでは来月になると思いますが、次回続きを書いていきます。
大分県 フィールドスタッフ
梶原 利起
Toshiki Kajiwara
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- 2018年8月11日
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