ア〇ペンのサイレントチューン

今年からスタートするビッグベイト。

その中でシーバスゲームでの流行りを作ったア〇ペンは外す事は出来ないだろう。

んで用意した訳だが、先日静岡に行った際に持って行くと


「論外」


と(涙)

師(最早「氏」ではなく「師」(笑))曰く、「魚が警戒するし逃げるよ」と。

確かに着水音だけではなく、キャスト音すらシビアに管理しなければならない世界。
(それが出来るから、彼は圧倒的な釣果を出しているのだろうが)

それ故、DC機は使えない→タトゥーラ買ったんじゃん…

でも、折角この釣りの為に購入したのだから、使ってみたい。

そこで「音が鳴らなかったらどう?」と聞いたら


「アリです!」


と、力強い御言葉♪

ならば、全く使ってないヤツだがサイレントチューンしちまいましょう。


コイツが音を出す機構は2ヶ所。

もう1ヶ所も正確に言えは音が出るが、それは意図している訳では無いと思う。

バス用ルアーの様にラトル音を出す為だけのパーツは無く、ウェイトを上手く使って音を出している。

なので、それを全て固定する事になるのだが、アクションの一部はウェイトの移動で行われているのが容易に想像できる。

また、一部のウェイトの移動で飛距離を上げているのも判るので、飛距離は若干犠牲になる事は諦める。

問題はアクション。

ウェイトをリアに集めれば飛距離は犠牲にならないが、アクションはかなり制限される。

というのも、あのボディの大きさから水受けの抵抗は強く、ウェイトが前に行かないと水面を滑りにくいだろう。

ならば、全てのウェイトを前に持って来れば、飛距離は多少犠牲になっても寧ろ動かしやすいだろうと。


という事で、勝手に抜粋すると問題があるかも知れんので、絵で簡単に説明します。



上がルアーに存在するウェイトとウェイトホールのおおよその位置。

下が、何をしたかという形。

ウェイト1は、先程「もう1ヶ所」と書いた部分で、バランサーになっているウェイト。

コイツは玉が1ヶなのでセンターに合わせて、その両側に穴を開けて爪楊枝を突っ込む(黒い点)。

ウェイト2はフロント側に玉を集めて、その後ろ側に穴を開けて爪楊枝を突っ込む(同じく)。

穴を開ける際に千枚通しを使うと内側に出っ張るので玉は固定されるが、この質量が動くとズレる可能性があるので楊枝で補強。

ウェイト3は上にも逃げる構造なので、フロント側に玉を並べて、その後ろに穴を開けてエポキシを流し込む。

これに関しては、穴を開けるだけだとエポキシの粘度で入り難いが、10円とかで売ってる使い捨てスポイトを使って圧入する。

で、コーティングするかアルミを貼れば…




完成♪


実際にコイツを泳がせてみると、スライド幅が大きくなり、ア〇ペン独特の「回り込む様な」アクションは消える。

そこで、少し姿勢を戻す為にリアフックを#1に変えると、かなりオリジナルに近くなった。

予想通り飛距離は落ちたが、(DCの恩恵か)思ったほどの差は無く、これならば充分使用に耐えられる。

というか、寧ろオリジナルよりも楽に動かせるし分かりやすい動きになるので、これはこれでアリかなと。



これで静岡用のトップは決まりだぜ!



しかしながら、ふと冷静になって気付いた…

確かア〇ペンって、魚を寄せる(気付かせる?)為に敢えてあれだけの音を出す様にしたんじゃなかったっけ?

それが最大の特徴だったはず。

それを全て潰したって事は…


普通に売ってる大型トップ買えば済んだんじゃん(爆)


思いつきで完璧にチューンしたと思っても、実はただのデチューンになるかもよという話でした。

コメントを見る