ブレイゾン:C611H-2・SBでビッグベイトを投げ倒す

年も明け、いよいよ本格的にビッグベイトゲームを始める事になる(といっても、4月からだけどw)

ただ、これまでとは余りに異なる世界。簡単にスタート出来る程甘い世界ではないのは百も承知。

取り急ぎリールと竿を購入し、リールの性能も熟知しラインセッティングも決まった(これは後日)。

となると、最後のピースは…



ビッグベイト



が、昨今のブームのせいか、釣具店ではほぼ品切れ。

ネットショップでは、アマゾン筆頭にぼったくりという名のプレミア価格。

何時入荷するかも判らん物を待ってたら、練習すら出来ない。

という事で、某所で幾つか使ってみたい物を購入したのだが、それでも種類は限られている訳で。

そこで思い出したのが「隅田のヌシ」。

昨年、私がチヌに行く際に声を掛けると、「行きますよ~」というセリフと共に持ってくるのがビッグベイト(笑)

ヘチに落としてる横で、ドッパンドッパンやっていた。

彼なら色々持っているし、頼んだら嫌とは言わない(言えないじゃなくて)性格。

そこで、「(気になってる)これとこれとこれ、持ってたら持ってきて~」とお願いしたら…




何でこうなる?
(因みに、頼んだのは全部持ってたw)

私のヤツも幾つか混じってはいるが、殆どがヌシの(笑)

これでもかという位、色んな物を持ってきてくれた。

…ええ、私が絶対に手を出さないサイズの物まで(汗)

彼曰く、「未知の重さを味わって貰おうとw」との事らしい。


ってな訳で、徹底的に竿(とビッグベイト)の学習作業を行った。

3時間程投げ倒して、得られた答えはこんな感じ。


①対重量

2.5ozまでは全く問題なく、竿が余力を残した状態で気持ち良く投げられる。

これは先日書いた私の基準・竿の上下限/2=(11g+113g)/2=62gよりも多少の余裕があり、思った通り。

ぶら下げた状態でも、多少の撓りはあるが曲がり代は充分残っている状態。

これならば、サイドだろうがオーバーヘッドだろうが、どんな形でも思った通りに投げられる。

が、3ozからは少し勝手が変わってくる。

竿が結構お辞儀しており、普通にテイクバック取ると竿がブレて振り抜けない。

慣れてくればそのブレに合わせれば良いのだろうが、そのタイミングが一定ではないので難しい。

なので、方向性を重視する場合は静止した状態から竿を曲げて投げるのだが、反発を使えないので飛距離が伸びない。

そして4ozオーバー(笑)

ロッドのキャパオーバーではあるが、投げられない事もない。

ただ、万が一ラインブレイクしたら一発で樋口一葉が飛ぶし、弁償したくても売って無いのでビビりながら投げてたw

3ozと同じく静止状態からのスローキャストであれば竿が負ける様な感じは無いが、怖くて反発は使えず。

約5ozのコノハ230でも同じ様な感じだったので(静止時点で既に負けてるがw)、竿自体にはかなりのパワーがある。


②ロッドアクション

以前のログで書いた様に、結構先重りするのがどう影響するかが一番の懸念点だった。


すこぶる良いわ


トップ然りスイムベイト然り、基本はロッドを下げた状態で巻き・アクションさせる。

自然にティップが下がる為、楽な状態で竿を持っていられる。

その代わり、水面に曳波立てたくてロッド立ててる時は辛いけどw

そんなバランスなので、やってやれん事は無いが軽量ルアーの小刻みなアクションや細かい調整は厳しいが、大きく動かすのは思いのまま。

特に大型トップに関しては特筆物で、手首ではなく腕でアクションさせられるので(個人的に)非常に楽。

腕で振ってしまうと、ともすれば大振りし過ぎてしまう部分はあるが、そこでスローテーパーが活きてくる。

先負けもせずにロッドが撓って吸収してくれるので、こちらはスピード・リズム・巻きの調整だけで済む。

みんな大好きア〇ペンのドッグウォークから、最早ネタ以外何物でもない(失礼)コ●ハ230のスケーティングまで綺麗にこなす。

竿はサスペンションの役割と言われるが、魚相手だけではなく、対ルアーに対しても必要なんだなと。

…まあ、ビッグベイトに対してだけだろうけど(笑)

流石にXHギアで抵抗の大きなルアーを高速巻きすると少し竿が負ける感はあるが、それでもフッキング代は残ってる。

そもそもビッグベイトを高速巻きなんて(回収以外)する事は無いだろうから、そんなモンは不要な機能。

もう一つやるのが厳しそうなのは超ロングジャークだが、それやるともれなく動きが破綻するので、これまた不要。

そうなってくると、ビッグベイト用という名の元にクソ高い只の硬い棒を出すのではなく、この値段できちんと設計された竿を出すダイワは凄いなと。


③対軽量

①の真逆で、どれ位軽いのが投げられるか。

実際に無理すりゃ、5gでも投げられない事はない。

ただ、10gを超えてくると途端に変わってくる。

ベイスラ(11g)・X-80sw(11g)・ローリングベイト(15g)を重量級ルアーと一緒に投げてみたが、気持ち良く投げられる。

ただ、やはり竿が余り曲がらない事もあり、重量級ルアーとブレーキを一緒にすると竿に負ける(笑)

1ozクラス以上が大体ブレーキ5前後でやっていたのを2前後に変えると、どんなキャスト方法でも何の問題も無くなる。

スキッピングする時は、やはりブレーキ5以上は欲しくなり、そうなると方向性のコントロールが厳しくなる。

この辺りは「スイムベイト用」という事もあり、求めてはいけない性能なのかも知れない。


④感度

以前少し触れたが、メーカーの謳い文句程は…って感じ。

具体的に言うと、ローリングベイトの振動がスローではほぼ感じられず。

カーボンモノコック自体の反響の効果は多少認められ、グリップエンドを持ちながら巻けばある程度感じられる。

が、そんな芸能人持ちするのなんて居ないだろうし、そもそもビッグベイトをそれで持って巻いたら地獄よw

逆に言えば、カーボンモノコックが無ければ、コイツの感度って…(汗)

そもそもこの金額帯のロッドで、そこまで感度がある竿はシーバス用でも無いかと思うし。

まあ、パキパキ(いや、バキバキというべきか)の竿にすりゃ別だろうが、それじゃ他の良さを全て殺すしね。

流れの変化に関しては、ルアー自体の大きさ故しっかり感じられるので、スイムベイトが求める感度は満たしてるのだろう。

そもそもショートバイトを取る釣りじゃないだろうしねw


とまあ、合計6時間程投げ倒して感じた事を書き連ねてみました。

まだ魚を掛けてないので何とも言えないが、ビッグベイト用の竿としての完成度はかなり高いと思う。

適応レンジも広く価格も安いので、ビッグベイトを視野に入れたベイト用の竿の入門編とては最適かなと。

これにタトゥーラSVTW組み合わせれば、ベイトフィネス以外なら「バックラ100点」「その他オール75点」のセットになると思う。


参考になれば幸いです。

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