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上宮則幸

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夢追五夜 第二夜

  • ジャンル:釣行記

第二夜



昼の干潮前にポイント近くで待ち合わせ、彼のレンタカーにおれのタックルをブチ込む。
元々の職業柄、恐らく彼が几帳面であろう事はおれにも察しがついてはいるが、おれはそんな事気に掛けたりするタマではない。
ぞんさいに積み込みおれがハンドルを握り河口を目指した。

実は、二日前から肝属河口の左岸側に位置する波見漁港には異変が起こっているのをおれは知っていた。

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漁港内と漁港から延びる航路に溜まった砂の浚渫作業が始まっていた。
関係機関に作業の内容は既に聞いている。
作業期間は7日間の予定。
浚渫した砂泥を一度漁港の広場に下ろし、乾燥させた後に再び台船に積み込み、他所に運ぶとのこと。
同じ作業を同じ場所で以前見た事がある。
確か7年前だ。

その時には魚釣りにも甚大な影響があった。
浚渫作業によりボトムのゴカイやカニやシャコや…様々な生物が砂泥中から沸き上がり、重機が轟音挙げて作業するのも構わずスーパーボイルが作業期間中に起きたのだ。
当然、デカいシーバスが爆釣!
今回も同じような事にならないとも限らない。
その様子を見に、ポイントから除外しても構わないと踏んだ左岸に向かった。
ボイルは起きているのか?

果たして漁港の水は作業中のエリアは黒濁りだった。
ボイル無し。
作業現場から離れた場所ではイナの姿がチラホラ…

7年前とは随分印象が違う。
そもそも、以前浚渫された砂と今回の砂泥は色質ともかなり違う。
今回の作業では恐らくあの時のようないい影響は期待できないのか?
まだ状況を計りきれないが、違う場合も気になる。

移動。

右岸の様子をうかがう。
水の色は良いが、ベイトの姿無し。

昨夜浸かって探ってみた印象では二ヵ所が気になった。
仮に上流側と下流側と呼ぶ事にする。

上流側には現在は不在だが、昨夜はボラが居た。
サイズは50cm程で、カワヌベにはちょうどいいサイズ。
地形的変化はあるが流れが足りない。
下流側には地形にも流れにも変化が豊かでアングラー的に投げたくなるファクターに富んでいるのだが、ベイトの姿が見られない。


今夜、どちらに入るべきか?を議論する。
その選択肢から漁港は除外した。
ベイトの数は間違いなく多いが、水の色を見て無いなと感じたからだ。
汐入と串良の水の悪さが先ずベースにある上に、浚渫作業の影響が致命的と判断した。

すると、右岸の上流側か?下流側か?
おれ達は下流側を選択。
地形と流れの変化は充分。
あとはベイトが着きさえすれば、可能性は膨らむ。
今夜はそれに賭けた。



その賭けは、ターゲットが鱸であれば当たりだったのだが…
釣果は鱸が数本。
鱸のバイトは多数。

ただしかし、本命のカワヌベの気配を感じる事は残念ながら無かった。

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