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▼ 開発期間3年超。憧れを現実にするロッド「BRIST HYDRO85XXH(ブリスト ハイドロ)」開発秘話
- ジャンル:日記/一般
- (BRIST HYDRO8.5XXH, HowTo, ベイトロッド, Fishman, 新製品情報)
こんにちは。フィールドテスターの髙木です。
BRIST HYDRO8.5XXHの開発がスタートしたのは2020年の春。私が食事をするのも忘れるほどに、高知県浦戸湾のビッグベイトゲームにのめり込んでいた時でした。

キッカケは「オカッパリやウェーディングシーンに適した長尺のビッグベイトロッドの必要性」
当時、私を虜にしていたのは内水面において国内最大のルアーターゲット「アカメ」。
従来、夏の魚とされていたこの魚の“春”のビッグベイトパターンを開拓する為、ロッド片手に高知県内の釣り場を駆けずり回る日々の中で、それまで相棒であったcomodo610xhよりも更にオカッパリやウェーディングシーンに適した長尺のビッグベイトロッドの必要性を感じ開発がスタートしたのです。

…とは言え、当時ロッド開発など携わった事の無かった私にはノウハウなどは一切なく、渡された叩き台(80xhプロト:マリノ80Mの開発時に生まれたブランクらしいです笑)を使用しながら、まずはビッグベイトを投げる為、動かす為に必要な要素、また大型魚とやり取りする為に必要な要素をひたすらフィールドテストの中で集積するという作業からスタート。80xhでテストをしながら、制作するロッドで形にしたいイメージが沸けば、その都度Fishmanの開発担当者にフィードバックするという感じでした。
当然、オフィスのある北海道にはアカメもスズキもおらず、200gを超えるようなジャイアントベイトを使用する釣りもありません。作りたいロッドのイメージを伝えるために何度も何度もやり取りを繰り返しました。担当者は、度々私から送られてくる長文のメッセージに辟易していたかもしれません(笑)。そうして、1年余り…漸く上がってきたのがBRIST HYDRO8.5XXHの原型と言えるプロトでした。
夢を叶えるための無理難題
このモデルには私がイラストを描いてデザインしたグリップを配し、グリップデザインやロッドバランスはイメージ通りに仕上がっていたものの、ブランクやガイド設定はまだ求める要素を満たしたものでは無く、ここから更に1年オフィスとのやり取りは続きました。
私が開発担当者に出した具体的なオーダーはこう。
■200gを超えるジャイアントベイトをフルキャストしたい。でも、一般的な2oz程度のビッグベイトも投げたい。
■ジャイアントベイトの水押しに負けないハリのあるティップが欲しい。でも、小型であってもビッグベイトにバイトする魚は全部絡め取りたい。
■シーバスのエラ洗いでもティップが追従して欲しい。口切れするような硬いロッドにはしたくない。
■下潮の走る橋脚明暗部からラインブレイクやフックオフを防ぎつつ、120cmオーバーのアカメをゴリ巻きで寄せたい。
そう、相反する要素を両立させるという無理難題。これを実現する為には、どうしたら良いのか…。
ジャイアントベイトが扱えるロッドに仕上げる以上、ある程度硬いロッドになるのは必至。しかし、大型魚とのやり取りでは硬すぎるロッドでは不具合が生じます。クッションのように柔らかくショックを吸収してくれるロッドでなければ、アカメのような大魚を相手にした場合にはラインブレイクやフック折れ、接続金具の破壊などに繋がります。

ビッグベイトを使用してのアカメ狙いの際に、ラインブレイクやフックの曲がりで魚をバラしてしまったと言う話はよく聞きます。それは既存のビッグベイトロッドがブラックバス等の軽い魚を対象として設計されているため、ルアーの操作性を重視した硬いブランクになっている事が多く、魚とのやり取りにおけるクッション性が足りない。つまり、アカメの体重の乗った反転や突っ込みに対応しきれず起こっている現象です。
また、シーバスの場合でもロッドのクション性は更に重要で、口の柔らかいスズキ族はルアーが大型になる程エラ洗いでのバラシ率は高くなります。特に90cmを超えるような大型のシーバスともなると200gを超えるようなルアーを口にしたまま全身を出してエラ洗いをするので、魚の動きにロッドが柔らかく追従してくれないと首振り一発で針傷が広がり、記録級の魚とさよなら…と言うことが起こってしまうのです。

こだわりを“とことん”詰め込んだ1本
記憶に残る1匹との魚と出会うために…BRIST HYDRO8.5XXHには、私のこだわりをとことん詰め込みました。現場のテスターとしてひたすらに魚を追いかけ、5%刻みにパワーを変更した幾つものプロトブランクを作り、微調整を繰り返してこれを理想に近づけていきました。
テスト後半の1年間はバーブレスフックを使用、ただでさえバレやすいビッグベイトの釣りでよりバラさないためのロッドを追求しました。結果、長期に及ぶテストの甲斐もあって、BRIST HYDRO8.5XXHは柔と剛のバランスにとことん拘り、きっちりとルアーや魚の動きはコントロールしながらも柔らかくラインやフックを労り、口裂も防いで魚をキャッチできる、そんなロッドに仕上がりました。

昨今は大型で剛性の高いリールが登場し、太く強いPEラインもたくさんあります。BRIST HYDRO8.5XXHはそれらのギアと合わせた時に最大限に良さを引き出せるような調子になっているので、300番400番クラスのリールに太いライン(PE4号以上)のタックルを合わせてご使用頂くとロッドの性能がより発揮されます。記録級の魚を手にするためにはできるだけ魚を暴れさせない、そして速やかにキャッチすることが必要です。やり取りの際は思い切ってリールを巻き込み、竿を曲げてやることでBRIST HYDRO8.5XXHは魚を怒らせることなくすんなりと魚を寄せてくることができます。
このロッド開発に際しての私の想いは、使う方の”憧れ”の魚をキャッチできるロッドを作ること。その為に、ゴールとして自分自身のメモリアルな魚をキャッチすることを定めていました。そして昨年末、製品版ブランクが完成したタイミングの釣行で目標と定めていた130cmオーバーのアカメをキャッチすることができました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください
https://fishmanrod.com/230104_takagi
一生に一度かも知れない、そんな魚との出会いを確実にサポートしてくれるロッドBRIST HYDRO8.5XXH。まもなくデビューしますが、開発者として皆さんの憧れを叶える一助になればと願っています。

●BRIST HYDRO8.5XXH
関連動画はこちら→
製品ページはこちら→https://www.fish-man.com/bristHYDRO8.5XXH.html
関連記事はこちら→https://fishmanrod.com/tag/brist-85xxh
BRIST HYDRO8.5XXHの開発がスタートしたのは2020年の春。私が食事をするのも忘れるほどに、高知県浦戸湾のビッグベイトゲームにのめり込んでいた時でした。

キッカケは「オカッパリやウェーディングシーンに適した長尺のビッグベイトロッドの必要性」
当時、私を虜にしていたのは内水面において国内最大のルアーターゲット「アカメ」。
従来、夏の魚とされていたこの魚の“春”のビッグベイトパターンを開拓する為、ロッド片手に高知県内の釣り場を駆けずり回る日々の中で、それまで相棒であったcomodo610xhよりも更にオカッパリやウェーディングシーンに適した長尺のビッグベイトロッドの必要性を感じ開発がスタートしたのです。

…とは言え、当時ロッド開発など携わった事の無かった私にはノウハウなどは一切なく、渡された叩き台(80xhプロト:マリノ80Mの開発時に生まれたブランクらしいです笑)を使用しながら、まずはビッグベイトを投げる為、動かす為に必要な要素、また大型魚とやり取りする為に必要な要素をひたすらフィールドテストの中で集積するという作業からスタート。80xhでテストをしながら、制作するロッドで形にしたいイメージが沸けば、その都度Fishmanの開発担当者にフィードバックするという感じでした。
当然、オフィスのある北海道にはアカメもスズキもおらず、200gを超えるようなジャイアントベイトを使用する釣りもありません。作りたいロッドのイメージを伝えるために何度も何度もやり取りを繰り返しました。担当者は、度々私から送られてくる長文のメッセージに辟易していたかもしれません(笑)。そうして、1年余り…漸く上がってきたのがBRIST HYDRO8.5XXHの原型と言えるプロトでした。
夢を叶えるための無理難題
このモデルには私がイラストを描いてデザインしたグリップを配し、グリップデザインやロッドバランスはイメージ通りに仕上がっていたものの、ブランクやガイド設定はまだ求める要素を満たしたものでは無く、ここから更に1年オフィスとのやり取りは続きました。
私が開発担当者に出した具体的なオーダーはこう。
■200gを超えるジャイアントベイトをフルキャストしたい。でも、一般的な2oz程度のビッグベイトも投げたい。
■ジャイアントベイトの水押しに負けないハリのあるティップが欲しい。でも、小型であってもビッグベイトにバイトする魚は全部絡め取りたい。
■シーバスのエラ洗いでもティップが追従して欲しい。口切れするような硬いロッドにはしたくない。
■下潮の走る橋脚明暗部からラインブレイクやフックオフを防ぎつつ、120cmオーバーのアカメをゴリ巻きで寄せたい。
そう、相反する要素を両立させるという無理難題。これを実現する為には、どうしたら良いのか…。
ジャイアントベイトが扱えるロッドに仕上げる以上、ある程度硬いロッドになるのは必至。しかし、大型魚とのやり取りでは硬すぎるロッドでは不具合が生じます。クッションのように柔らかくショックを吸収してくれるロッドでなければ、アカメのような大魚を相手にした場合にはラインブレイクやフック折れ、接続金具の破壊などに繋がります。

ビッグベイトを使用してのアカメ狙いの際に、ラインブレイクやフックの曲がりで魚をバラしてしまったと言う話はよく聞きます。それは既存のビッグベイトロッドがブラックバス等の軽い魚を対象として設計されているため、ルアーの操作性を重視した硬いブランクになっている事が多く、魚とのやり取りにおけるクッション性が足りない。つまり、アカメの体重の乗った反転や突っ込みに対応しきれず起こっている現象です。
また、シーバスの場合でもロッドのクション性は更に重要で、口の柔らかいスズキ族はルアーが大型になる程エラ洗いでのバラシ率は高くなります。特に90cmを超えるような大型のシーバスともなると200gを超えるようなルアーを口にしたまま全身を出してエラ洗いをするので、魚の動きにロッドが柔らかく追従してくれないと首振り一発で針傷が広がり、記録級の魚とさよなら…と言うことが起こってしまうのです。

こだわりを“とことん”詰め込んだ1本
記憶に残る1匹との魚と出会うために…BRIST HYDRO8.5XXHには、私のこだわりをとことん詰め込みました。現場のテスターとしてひたすらに魚を追いかけ、5%刻みにパワーを変更した幾つものプロトブランクを作り、微調整を繰り返してこれを理想に近づけていきました。
テスト後半の1年間はバーブレスフックを使用、ただでさえバレやすいビッグベイトの釣りでよりバラさないためのロッドを追求しました。結果、長期に及ぶテストの甲斐もあって、BRIST HYDRO8.5XXHは柔と剛のバランスにとことん拘り、きっちりとルアーや魚の動きはコントロールしながらも柔らかくラインやフックを労り、口裂も防いで魚をキャッチできる、そんなロッドに仕上がりました。

昨今は大型で剛性の高いリールが登場し、太く強いPEラインもたくさんあります。BRIST HYDRO8.5XXHはそれらのギアと合わせた時に最大限に良さを引き出せるような調子になっているので、300番400番クラスのリールに太いライン(PE4号以上)のタックルを合わせてご使用頂くとロッドの性能がより発揮されます。記録級の魚を手にするためにはできるだけ魚を暴れさせない、そして速やかにキャッチすることが必要です。やり取りの際は思い切ってリールを巻き込み、竿を曲げてやることでBRIST HYDRO8.5XXHは魚を怒らせることなくすんなりと魚を寄せてくることができます。
このロッド開発に際しての私の想いは、使う方の”憧れ”の魚をキャッチできるロッドを作ること。その為に、ゴールとして自分自身のメモリアルな魚をキャッチすることを定めていました。そして昨年末、製品版ブランクが完成したタイミングの釣行で目標と定めていた130cmオーバーのアカメをキャッチすることができました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください
https://fishmanrod.com/230104_takagi
一生に一度かも知れない、そんな魚との出会いを確実にサポートしてくれるロッドBRIST HYDRO8.5XXH。まもなくデビューしますが、開発者として皆さんの憧れを叶える一助になればと願っています。

●BRIST HYDRO8.5XXH
関連動画はこちら→
製品ページはこちら→https://www.fish-man.com/bristHYDRO8.5XXH.html
関連記事はこちら→https://fishmanrod.com/tag/brist-85xxh
- 2023年7月28日
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