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上宮則幸

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ドデカいマグレ ②

干潮二時間前の流れはやはりゴーゴーと早くて重い。
膝下まで浸かり、ナイトグラス越しの視界から流れの変化を読む。

立ち位置から70m付近にうっすらと水流変化の筋が見える。
微妙に一月前よりブレイクが遠い。
ナイトグラス着用と、事前に大まかな地形イメージが出来上がっているから見える筋だが、それら無しなら意識もしないであろう。

そう言えば足元の流れがやや緩い。
腰付近まで入ったところで、手前のブレイクに行きあたった。
通常であれば、これも丁寧に流すべきだが、無視。
獲りたいのはここを彷徨く小さな個体ではないから。

101Mの現状の特性を探り探り、段々スイングを力強くしていく。
ルアーは余裕で沖のブレイクを超えていく。
ラインメンディングもベンダより遥かに快適に行える。

投げて流す事がこれほど思い通りに行えると、魚信は無くとも気持ちがいい。

キャストの入力を段々増していくと、ロングロングのナーバスさが顔を覗かせはじめた。
ベリーからのブレ。
垂らしを変え、肘の動きを調節し、ブレーキの設定を弄り、肩の開きを閉じたり開いたり…
パワーとスピードとタイミングを様々に組み合わせて、ロッドに加えるべき改善点を見出だす作業にかかる。
理想のキャストを探るのではないく、色々なスイング、曲げ方で竿の各部の反応を見る。

一本釣る事などもうそっちのけで、ロッドに神経を通わせて行く。
竿との対話。

対岸に独りだけいたアングラーがライトを灯しながら護岸を歩いている。
諦めたらしい。

おれはせっかくの機会だから納得がいくまで投げる事にした。
時々、ベイトには付き物のバックラッシュも食らうがそれほどストレスにはならない。
8ブレードの1.5号と、いつもより細目を巻いているから一瞬ヒヤリとするが、ラインの滑りの良さからだろう、コーティングにササクレを来すような酷いトラブルまでには至らない。

自分と竿だけの世界に浸っていると、ウエーダー越しにボトム付近に温い水が差して来た。
上げの流れがとっぷりと効き始めた。
立ち位置を変え、浅場に戻る。
足下を確認するためにライトで水面を照すと、水中に妙な濁りが…

アミが湧いている。
そう言えば、3年前に東京の友人が遠征して来たあの夜もこの立ち位置にはアミが湧いていた。
あの夜釣れたカワヌベは確か118cm 24kg …

下げのヨレではなく、上げの湧きで再びその所在が朧気ながら見え始めたブレイクに、再度気持ちを引き締め投げたその一投、鈍い感触が伝わり次の瞬間101Mがバットまでグニャリと絞られるように弧を描いた。

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