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▼ ドデカいマグレ ③
何の前触れもなく鈍く重い衝撃の後、唐突にロッドが曲がった!
多分に諦め半分で投げていただけだったから、もちろんおれに心の準備など出来ている筈もない。
おれの頭の中にはデッカいビックリマーク。
フルキャストした先の恐らく75mは沖で何が起こったのか?
ただただ驚くおれの手元からロッドがむしり取られんばかりに強い衝撃が襲い、おれの心も竿も大きく揺らされた。
と同時に沖で激しい炸裂音が!
漸くおれは、沖で掛かったのが魚だと認識してファイトに取り掛かる。
合わせは…今さら必要ないか…
初動が遅れたからいい位置に掛かっているような気がしない。
ラインを手繰りにかかると、突如魚が走り始めタトゥーラのスプールが逆転。
3.5kg程にセットしていたドラグを慌てて弛める。
時々、ガッガッ!と強く鋭角的に竿を叩きながら走りが止まらない。
こいつはドデカい!
一連の反応で魚種は解りきっている。
この川の覇者カワヌベだ。
頭にリーダーの不安がよぎる。
確か、ナイロンの5号で組んでいた。
しかし、飲まれてはいない筈。
とは言うものの、強く張った状態で魚体に接触し続ければブレイクも考えられる…
そうこう考えていると、急にロッドから荷重が抜けた。
かと思うと水面を金属バットか何かでぶっ叩くような激しい水音が響いたと同時に、視界の左端の水面に水柱が上がるのが見えた。
あの野郎、いつの間にかあんなに下流に走ってる!
対岸に向けて一直線に走っているように感じでいたが、いつの間にか下流側に方向転換していたらしい。
あまりにもラインが出過ぎていて、魚が底を走り続けていたために、方向転換が掴めなかったのだ。
水中でラインがカーブを描いているに違いない。
慌てて竿を高く掲げてリールを巻き、魚とラインを一直線にする。
すると、タイミングを同じくして魚が止まった。
ユルユルと頭を左右に振っている感触が伝わるのみで、マンジリとその場を動かない。
恐らく魚は下流側に頭を向けてボトムに張り付いている。
再度ロッドを高く保ちリールを巻きながらテンションを維持して、おれは下流側に慎重に移動を始めた。
30m程下ったところで、不自然にテンションが抜け始める。
魚とラインとの角度が90度に近くになり、力の拮抗が崩れたのだ。
グングンと魚の首振りが大きくなったところで少しドラグを締め込み、攻勢に転じてみる。
頭がこっちに向いた!
するすると魚がこっちを向いて泳いで来る。
満月に照らされた水面に大きな引き波が現れ、それが左右にユラユラ揺れながら近づいて来る。
何となく頭のサイズがわかる。
ドデカい!
これほどのサイズの魚のファイトがこんなもんで終る筈がない。
あまりに魚の抵抗が大人しい。
この立ち位置では足下から少し進むとブレイクがある。
支流からの流れもまだ多少残っていて、水がいい。
寄せきった後で間違いなく上流に走る筈だ。
リールを巻きながらもいつでもドラグを弛める心積もりをしておく。
7月に掛けたモンスターは、手元に寄せながらも咄嗟にクラッチを切って走らせた判断が捕り逃がした元凶だった。
その轍は今回は絶対に踏まない。
二ヒロとっておいたリーダーとのノットが月明かりに見えるまで近付いた。
ルアーの掛かり所までは掴めない。
どうせ、間違いなくもう一発走るに決まっている。
おれは光を当てれば魚が再度興奮して走るのも理解していて、ライトで照す事にした。
まずドラグを緩めた。
そしてゼクサス点灯。
澄んだ水の中、溶け出しそうな飴玉みたいな赤いものが二つ。
そして、息をつくようにカワヌベが一瞬その口を大きく開いて閉じた。
暗い水の中に突然おおきな白い花が咲いたように見えた刹那、閃光の中でカワヌベが身を翻し、大きな水飛沫が挙がり、赤い飴玉は予想通りに上流に転じた!
おれは穂先を水中に突っ込み、次に来るべきテイルウォークに備えた。
更に腰を落としてそれを凌ぎ、魚が沖にもう一度走るのに備えて上流に駆け出す…
ヒット直後の動揺が嘘みたいに、今は全てが予想通りで全て先回りで対処できる…
それから2回の突進を凌いだ。
最後に沖側に頭を向け水面に躍り出る代わりに、カッ!と一瞬大きく口とエラを開いた後で、魚の分厚い背中が横を向き、横たえた腹が諦めを物語った。
おれは差し出した網にカワヌベを迎えた。
ヒットルアーはアイマ『ヨイチ99』。
射出され飛ぶ様はまさに那須与一の矢。
デッドスローでの小刻みなロールアクションが美味いんだろうな。
肝属ではもう主力だ。
フックは『fimoフックH』。
#4と小さな番手だったが、20kgを超える今回の獲物を、たったの一本で僅かに開きながも折れる事なく捕らせてくれた。
山豊テグス『耐摩耗ショックリーダー』。
本来カワヌベ狙いならば10号のところ、今回は大鱸狙いで流れ攻略のために5号を使用。
外掛かりのフッキングのため、カワヌベの口周りで散々擦られたがササクレたりキンクしながらも粘り凌いでくれたのはナイロンだからこそだ。
影の功労者はYTフュージョン『ハイパーロックDワッシャー』。
ロー~ハイドラグまで、スムーズな滑り出しで、トリッキーなファイトの鱸系の魚相手には抜群の仕事をする。
竿はまだ多くを語るのは止めとこうか。
Fishman101M。
サーフのフラット用の竿だから川のモンスターにはもちろん不満足ではあるが、いつかKIMOTSUKI spec の河口スペシャルが欲しいところだ。
しかし…
今年はおれには獲れない魚の筈だったが…
魚釣りはマグレがあるから面白い。
昇天(笑)
- 2018年9月3日
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