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気になるアイツ!〝SLX DC〟を分解してみた!

どうも、ヒヨッコベイトマンの中年のネコです。


さて、今回は4月に購入し、以降ベイトシーバスの第一軍として使用しているシマノ社製SLX DCを分解してみました。

シーバス用リールとしての性能は後日記載させて頂くとして…。

今回はこの数ヶ月洗浄と注油のみと無理をさせており、労いの意味も兼ねてDCユニット以外は分解してみました。



1 サイドプレートを開け、スプールを取り出す。

ここは普段から皆さんもされておられる通りです。


2 メカニカルブレーキ、ドラグを緩め、ハンドルのネジを緩め、ハンドル周りを取り外す。

ドラグは緩めておかなければ13ミリのレンチで回すか、再度ハンドルを固定なおしになりますし、ハンドル固定ネジも右巻きは右ネジ、左巻きは逆ネジと理解していなければ事件になります。

ここまでは色々な方がネット等に分解動画をUPされておられます。

んが




スタードラグ内に、「音出しピン」と、「音出しピンバネ」が入っています。
分解時は失くさないよう注意して下さい。


4 DCユニット側の蓋を分解し、中のベアリングを取り出す。

DCユニット側の蓋を見ると、3本のネジとダイヤルネジが見えます。

ここで注意して欲しいのは

組み上げるまでダイヤルを弄らない!

ダイヤルを弄ると…DCのセッティングが変わる可能性があります。
また、ダイヤルネジは抜き取らず、DCユニットに残す方が安全かと思います。
下の写真にも映っていますが、蓋にDCユニットはグルーで接着されていますので、取り外しにも注意して下さい。
(※私の機体は、繰り返すオイル注油の影響か、蓋から外れていました。)

取り外すと、外側に金属プレートが嵌め込まれていますので、それをスライドして外し、軸押さえの円形のゴムパーツを外します。


金属プレート抑えのゴムワッシャー、シールドベアリング、ワッシャーの順で入っておりました。
これで、スプールシャフトに接するベアリングが、2つともメンテナンスできます。
(※組み上げ時には、このゴムワッシャーの向きを注意して下さい。金属プレートの抑えが入らない場合、この向きを間違えています。)


4 本体側ギア周りを分解する

表側に3本、内側1本のネジを外し、(長さが違うので、外した場所を忘れないようにメモをしましょう。)本体側のフタを開けると、こちらは一般的なベイトリールと何ら変わりはありませんでした。





ギアのグリスが劣化していました(汗









ドラグ内にはカーボンワッシャーが2枚入っています。

バス用ベイトなのに、結構無茶させましたが…。





ソルトばかりなので塩ガミを心配しましたが、大丈夫なようです。
流石世界のシマノ。





ドライブギア下部にもベアリングが、Eリングで固定され装着されています。
今回は、このベアリングもメンテします。




ひと通り分解しました。


5 部品を洗浄し、乾燥させる

主なグリスは拭き取り、パーツクリーナーで各パーツを洗浄します。
この時注意していただきたいのが。

数時間風通しがいい日陰に置き、溶剤や水気を完全に乾かして下さい。

折角分解整備するのでしたら、余計な残留物は避けたいし、ベアリングならこの後グリスの封入やオイルを注油するため、ベアリング内部に溶剤が残っていた場合、効果が無くなってしまいます。


6 各パーツの乾燥を確認し、グリス、オイルを塗付する。





組み上げの際、私が気を付けているのは、ボディにクラッチ、クラッチヨークを取り付ける際、粘度が高めのグリスを綿棒で均一に塗付します。

邪推ですが、粘度が低いと、キャスト時にクラッチが戻ったり、グリス切れを起こすとパーツの消耗が早い気がするためです。

ボディ内側にも薄くグリスを塗り、各パーツを装着します。


私は、車好きでもあるので、WAKO’Sのグリスと、シマノのスプレーグリス、ダイワのスプレーグリスを箇所ごとに分けて使用します。



割高かもしれませんが、負荷がかかる場所に塗っておく、所謂〝自己満の御守り〟としては十分に感じます。

ベアリングの洗浄については、ABC模型から販売されているベアリングリフレッシュツールを使用します。




これ一台で、シールド有無に関わらずベアリングの洗浄とグリス封入が出来る優れものです。

グリス封入したベアリングは、装置後少量のオイルを吹き付け、組み上げ後空回りさせて馴染ませます。


7 組み上げ

塗付したグリスを拭わないように気をつけながら、分解した逆に組み上げていきます。

ワッシャーの一部に、指向性があるものがあるため、分解する際は、外側から順に並べると間違えにくいです。


8 動作点検

組み上げ後、クラッチは切れるか、戻るか、回転に違和感は無いか、ドラグは作動するかを確認します。

私も分解に慣れない頃、スタードラグの装着が甘く、ハンドルを装着した後に、ハンドルとドラグに隙間が空き過ぎていたという経験もあるため、ハンドルは抑え込みながらナットを締めるといいでしょう。




ベイトリールはスピニング以上に糸が水を巻き込み、また、構造上ギアボックス内部に入り込み易くなっています。

シーバスでベイトを使うなら、ある程度は自分自信でメンテナンスが出来ないと、どれ程いいリールを購入したとしても長持ちはしないでしょう。

逆に、入門機からハイエンドまで、多少の性能差はあっても、極端な差は無い。
そこがベイトリールの面白さと言えるかもしれません。












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