１１０ｍｍ　２１ｇ　フローティング

　スミスが初めて手掛けたシーバス専用ミノーです。ショートリップに真円に近い断面という外観は、表層狙いに特化した設計といえるでしょう。
　オートリターンシステムという重心移動機構を備えています。リトリーブ時にはウェイトが自動的に前方に戻ってくる仕組みですが、これは単純にウェイトルームを尻尾の部分が高くなるように組み込んで、ルアーが着水して水平姿勢になった時に、重力でウェイトがウェイトルーム先端まで転がるだけです。逆に言えば、シンプルなだけに信頼性も高いと言えます。
　あと、スミスはバスルアーではかなり個性的なカラーリングが伝統ですが、写真のものはレッドヘッドではなくファイヤーヘッドというカラー名になっています。ファイヤーヘッドは他のメーカーにもありますが、大抵は珍走のバイクのタンクにペイントされているようなデザインです。しかし、サーディナーのカラーは微妙に炎の形に見えないようにしているのがオシャレです。
　レッドヘッド自体が今どきのシーバスアングラーにはウケないので、各社ラインナップからは敬遠気味ですが、このサーディナーのようなデザインセンスが秀逸なカラーのルアーを見てみたいものです。