初アブ ~ロキサーニ・パワーシューター~

前のログは「フリ」じゃねぇっすよ(汗)



2月某日、静岡へ出張へ行ってました。

例年2月は寒いので休釣期間ではあるのだが、何故か暴風なのにとても暖かく…

しかも、何故かタックルが車に積んであったので、ちょいと試したいことをやりに行き慣れた某所へ。

そのやりたかった事というのは、「ナイロン+ビッグベイト」。

これまでずっとPEを使用していたのだが、時々起こすライントラブルが少しでも解消出来ないかと。

というのも、以前バスをやっていた頃はナイロンオンリーで、バックラなんて1日に1回あるかどうかだった。
(勿論、始めた当初はバックラしまくりでしたけどね)

自分の投げ癖が「遠心+ナイロン」になっていると仮定し、それが正しいのかの検証がしたかった。

という事で、現在使用していないバスワンXTにナイロン6号を巻いて試してみた。


現場到着し、遠心ブロック2ヶONで早速ブン投げてみたら、直ぐに結果が分かった。


「やはり投げ癖」


頻発していたキャスト直後のバックラ(というかロック)が全く起こらない。

時折ラインが浮く時もあるが、本能的にサミングを掛けられるのでこちらも問題ない。

これはPEだと感じにくい「ライン浮き」がはっきりと感じられる故かと。

それ程の飛距離が必要じゃないというのもあるが、やはりベイトと太ナイロンの愛称は抜群だなと。



しかーし



問題が無い訳ではない。

これまでバスではデイしかやっておらず、懸念していた着水バックラが頻発。

PEだとラインが黄色なので何となくでも見えていた軌道が全く見えないので、何処に着水したのか分からない。

本来ならば余裕を持って止めるべきなのだが、まだ滞空してると思うと落ちてたり(爆)

この場所は若干明るいが水面が荒れているのが原因かと、今度は風裏のポイントに移動。

こちらは向かい風にはなるが水面は凪ているのでそこで試すも、今度は暗すぎて何もかも全く見えず。

しかも都度ブレーキブロックを調整する事になり、それも面倒とキャスコンで調整すると飛距離が出ず…

ストレス溜りまくりなので先程のポイントへ再度移動し、カゲロウ投げたらいきなりデカいのが掛かってしまい、無理にズリ上げようとしたらラインブレイク(泣)
(覇王自らプレゼントしてくれたヤツなのに…申し訳ないとしか言いようがない)



ブチッ(心の切れる音)












ポチッ(指の動く音)






ええ、何の躊躇もなく買っちまいました(爆)

何故「(リールは)過激シマノ派」の私がいきなりアブにいったのか。

以前、有頂天氏とリールの話をしていた際、「アブに遠心+マグネットのリールがあるよ」と教えて貰っていたから。

実際に彼も使っており、話を聞くと面白いなと思いチェックはしていた。

その時に現物を見せてもらった上で調べ、遠心は脱落しない構造だし、マグネットは数を変えられる仕組みというのが判っていた。

しかも、ダイヤルに関しても24クリックあるので、かなり細かく調整出来る。

シマノの遠心(インフィニティじゃない方)はブレーキブロックのON/OFFの際にミスると紛失する。

明るい場所であれば問題ないが、暗い中だとどれがONでOFFだか分かりにくい。

ONをONしてしまうと、そのまま脱落…という羽目になるので、今回いちいち確認するのが非常に大変だった。

インフィニティだとその点は問題無いが、着水バックラに関しては全く変わらん。

また、ダイワの着水トラブルの少なさは経験していたので(SVスプールのお陰だとは思うが)、マグネットの良さも分かる。

聞いた当時に実機を触り、ラインキャパの割にコンパクトというのも分かっていたので「コイツしかない!」と(爆)

6年前の機種だし、今となっては置いてない店舗の方が多いが、某通販で普通に売ってたw

そのお陰か特売されており、実際に私が購入したのは定価22000円が12000円程。

それならば、失敗しても出張時の予備機としておけば痛くないだろうと。


という事で、コイツのインプレを。(やっと本題w)


先ず特筆すべきは 価格 そのコンパクトさ。

20lb/100mという、アンタレスDCMDと同じラインキャパを持っているが、14lb/100mリールと全く変わらないパーミング性。

スプールエッジギリギリまでボディが削れ込まれているいる故だが、手の小さい自分としては非常に有難い。



そして握りこんでもスプール回転が落ちないボディの堅牢さ。

正直廉価リールだと樹脂ボディが殆ど故、これだけでも「お値段以上」と言える。

その上で、釣り人目線の機能が盛り沢山。

移動の際はルアーを外しておくのだが、その際に開かない構造のスナップが引っかけられるキーパー。




既製品もあり一度使ったのだが無意識に引っかけたりするので、収納可能なこのパーツは非常に便利。

その上、ネジ1本でギアに干渉出来る注油口。




この穴から直接ギアにグリスアップ出来る事もさながら、目視でグリス切れを確認出来るのも良い。

また、洗浄後にここ開けておけば、乾燥も効率的だろうと。

他にも(俺は要らんが)ドラグサウンド付だったりと、「これでもか」位に機能が満載。

勿論お値段なりという部分もあり、それは重量だったり巻き感だったり…

価格の近いタトゥーラと比べても、明らかに「大雑把感」は否めない。

人種の違いによる目線の違いというか、販売ターゲットの違いなのかもしれん。

その辺りは、「三大メーカー」とは言われていても、日本製とは一線を画す部分かなと。
(日本が細かい部分に拘り過ぎてるだけという話もw)

それと、先程話したマグネットの数量調整だが…



ベアリングを外しただけでこんな惨状にw

実際にやってみると、減らすのは簡単だが現場での数量調整は絶対無理(入れようとすると他のがくっついてくる)。

って事は、一度完璧なセッティングを決めても、それから大幅に変わるルアーの場合は妥協を強いられるかなと。

となると、どこをセンターに持っていくか、その辺りの見極めも必要になる。


とまあ、所感を述べたところで実際に投げてみる。


試しにナイロン6号を巻いて、全ブレーキど真ん中(遠心:大小各1・マグネット:ダイヤル中央)でフルキャスト。



ぶはははは



第一印象は、屈強なスウェーデン人(=ヴァイキング)が

「どんなに重いスプールだって止めてやるから、半端なキャストするんじゃねーぞ」

とでも言っているよう(どうなようだw)。

そう、このリール、スプールがクソ重い。

近年のベイトは、「如何にスプールを軽くするか(=低慣性化)」に注力されている気がする。

そのお陰で少ないブレーキでもトラブル少なく、柔らかく投げてもトラブル無く飛距離が出るようになってる。

その真逆を行っており、初速を思いっきり上げてブン投げる必要があるが、アンタレスDCMD+PE並みの飛距離が出る。

というのも、確かに糸は結構浮くのだが、そのまま強引に飛んでいき、その内に収束している。

これはナイロン+ビッグベイトという組み合わせだからこそ出来るのだろうが、着水後にサミングしてもバックラしない。

試しにマグネットを全開にすると、着水ノーサミングでもほぼバックラしない(その代わり、飛距離は落ちる)。


もうこれで良いんじゃね?


あくまでコイツの購入目的は、暗闇で使用する時のバックアップ用なので、充分役割は果たしてくれる。

ただ、出張の際に使用する為、糸の巻替えは出来ないから出来ればPEを巻きたいのも事実。

という事で、今度は怪しい海外製PE3号(多分日本製4号w)のPEを巻いて再度テスト。



バケモンだわ



端的に言えば「アナログ版DCMD」。

遠心は小1・マグネットはナイロン-5クリックで全くトラブルが起きない。

そして飛距離はナイロン並みか、それ以上飛んでいる。

試しに向かい風3~4mにブン投げてみたら流石に途中でバックラしたが、+4~5クリックで解消される。

それ以外は何のトラブルも無く、折角なのでちょいと真面目に釣りしてみたら



今年の初ふいっしゅもビッグベイトでしたw


懸念されていた重量も、サイズの小ささからか全く気にならず、非常に扱いやすい。

飛距離に関しては、DCMDの時はバックラ(ロック)が怖くて少し抑えて投げていたが、コイツならフルキャスト出来る。

一切のストレスから解放されたので、タトゥーラを予備にして夜のメインリールはこちらにしようかと。


今年出るスコーピオンMDを買う気満々だったんだが、暗闇と遠心の相性の悪さが判ったのでよい買い物だったかなと。

食わず嫌いは良くないなと痛感した出来事でした。




…もう1台買っちゃおうかしら(爆)

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