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▼ 折れる開拓心
- ジャンル:釣行記
- (マングース100F, ドブ川, プレジールアンサー75, シャロー鱸, ゼナック、プレジールアンサー, プエブロ, プエブロ)
干潟に溜まるコノシロ。
小磯に群れるジャミ鰯。
ゴロタから感じる気配。
ベイトっ気が感じられない荒れたサーフ。
過去の経験からしっかり通ったワンド。
どの場所も、あらゆる可能性を信じられる要素満載で、今夜はどこを打とうか楽しみで仕方がない日々だった。
潮位が高い時釣れそうなポイント。
その逆。
流れが出ない潮、流れが出る潮。
風表、背負う風。
ここ1ヶ月は、南寄りの風も吹いたし、しっかり季節風も吹いた。
11月頭~今日までしばらく通った開拓の釣り。
久しぶりに地元凱旋したものの、三浦半島1年生の僕には何かを掴んだとは言えず、全てのポイントでしっかり空振った。
■干潟■
この干潟は本当に可能性を感じた。
11月頭、満月周り、澄み潮。
沖のブレイク沿いではなく、干潟に向かって縦に回遊するコノシロを見つけた。
ある程度潮が下がらなければ沖に立ち込めないが、立ち込んだ後ろでコノシロがモジルほどシャローに回る群れ。
アングラーは多く、下げが効く潮回りで殆どのアングラーが沖を目指し、緩いブレイク沿いに''溜まる''コノシロ目掛けてキャストしていた。
当然、前日まで同じ事をしていた僕も、小さなライトが放つ立ち位置を見て、同じベイトを感じているんだろうと読んだ。
僕の導きだした答えは、沖に溜まるベイトには付いていないと言うこと。
そこで、潮が変わった上げの地合いに粘ってみた。
釣り人は誰も居ない。
立ち位置を大きく変えて待ち構えた先。
これは狙ったわけでもなんでもなく、たまたま立ち込んだ先に起きた偶然であろう。
狙いは一応、縦に回遊するコノシロがいるストレッチの風上側。
これが正解だったのか不明だが、沖を回遊するコノシロと、それと違う動きをする、縦に回遊するコノシロが合流しだした。
さらに、こっちに向かって泳ぎだし、右手の流れ込みのシャローに溜まりだした。
僕はこういう偶然を引き当てる強烈な運を持っている。
そして目と鼻の先7メートル付近。
大きな音ともに、夜でも尾びれを確認できる距離に感じた食物連鎖。
寒かった足元はあっという間にアドレナリンで温まったが、ノーキャッチでフィニッシュだった。
なんと言う失態であろう。
■ホーム河川へ■
ゴロタ場、サーフ、小磯。
冒頭で語った干潟のような小さなドラマがどこもあった。
ゴロタなんてホント、右から押す強い季節風に流れもしっかり発生し、隣接するスリットには魚気もあったし、ベイトっぽいのも確認できた。
しかし、ノーフィッシュ。
完敗。
この全てを語るとログ内で納められないほど、濃い時間だったが結果が伴わない自分に腹が立った。
「開拓1回辞め。ホームに行こう」
ホーム河川ならバッチリ地合いが読めている。
これは今年、春から徹底的に通った僕のたわものであり、ベイトを掴み、川の特性を掴んでるからこそ迷いなど無い。
''ホーム河川では迷わない''
狂った僕の歯車を戻す釣り。
ホームに行こうと決めた瞬間から、噛み合わせの悪い歯車が修正されたのか?
それとも、蜜に噛んだ隙間に挟まった金平糖が溶けたのだろうか?
こういう川を持つことがいかに大切か。
自分の足だけで掴んだ、自分の釣りである。
■変えた立ち位置■
初日はノーバイト。
あるタイミングの明らかな''気配''を僕は見逃さなかった。
理想のトレースコースを引く為、今夜は思いきって立ち位置を変えた。
僕は立ち位置にほんとうにうるさい。
僕と釣りを共にした、全国に数人しか居ないアングラーはご存知だろう。笑
細かく、細かく、立つ位置を変える。
今夜立つ場所はかなりの近距離戦。
余計に動かなくても良いポイントに既に立てている。
ゼナック、プレジールアンサーPA75で、テンポ良く打って行く。
イナッコよりも旨く、イナッコよりもイナッコらしく動かす、俺が操るプエブロマングース100F。
もはやこの釣りは僕の中で完成されていて、何度と歓喜を味わっている、自信を持つ釣り。
そして、一瞬で水中にティップが突き刺さった。
言うこと無しの、食いすぎ鱸。
こういう鱸を、もっともっと狙っていきたい。
こういう鱸が食ってくるのは、シャローランナーよりさらに上のレンジである。
- 2020年12月18日
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