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▼ 定点観測釣行
- ジャンル:日記/一般
地元凱旋してから早いもので5ヶ月。
厚い雲に覆われてた寒々しい空気はどこへやら?
すっかり空は高く、梅雨前線の合間に覗かせる上空に目をやると、少し薄めの青色に都会の空を染める。
南西方角から吹く風は、ネオン煌めく夜の空気をも温めだした。
木々の葉の若々しい青さに、寝苦しさが日を増すごとに強まり始めた。
ジメジメする雨の合間に働く蟻達はいつもより忙しく見え、子供が溢したオレンジジュースを見逃さない感じ、脱帽である。笑
6月はキツイ月だった。
感じた事がない小さなストレスが心に溜まって憂鬱な毎日だった。
釣りに行くも、開拓の灯火もだんだん弱くなり、心の弱さに目を背けるように香り際立つレモンサワーに逃げた。
一瞬だけあのストレスから解放される。
あー。旨い。
夜中でも止まることを知らない物流の世界。
寝ずに、現場と向き合い、イビられながら明ける夜はいつもより長い。
そんな夜も明けた、仕事明け。
昼の12時から飲むレモンサワーは寝不足も相まって普段より強めに、早めにボディに効く。
子供が幼稚園から帰ってくる頃、キッチンのテーブルでまた居眠。
変な方向へ曲がった首の痛みと共に、また心のモヤモヤ現れ、二児の父とは思えないだらしなさが二乗して両肩になにかが乗った。
これはイカン。根本的な解決になっていないぞ?
どうやらストレスには種類があって、肉体的ストレスと精神的ストレスと大きく分けて2つあるらしい。
感じた事のないストレスは精神的なストレスのようで、有酸素運動がてきめんに効くようだ。
よし、走ろう!
30分ほどのランニングの後、見よう見真似のシャドーボクシングで、一人汗を流す。
数日前には、相棒にも弱音を吐いてしまった。申し訳ない。
だが、これも正解だった。
自分の思う、一番効く、一番耳に届く言葉が本当に有り難かった。
どうやら僕は殻に隠りやすく、ストレスが溜まると無口になるらしい。
っと言うよりこんな話したら迷惑だよな。って心のブレーキがいつも掛かり誰にも話せないでいた。
人の支えってどれだけ助けられるか身に染みた。
自分の事で精一杯になってしまった。
子供のオムツも変えず、息が詰まってしまった。
しかし、何も言わずにいてくれた妻。
情けない弱音に耳を傾けてくれた友。
いつも本当にありがとうございます。
心の底から感謝します。
落ちぶれるのは終わり。切り替えるよ。
俺は見えない所でコツコツ努力するのが自分の中の強みだと思っている。
1日、たった1個でも。
そうやって掻い潜ってきた自分の人生を思い出し、自信が溢れてきた。
3年後、俺に負けても知らねーからな?
根性見せてやるよ
■定点観測釣行■
魚釣りを趣味としているなら、おそらく自分のホームがあって、季節の進行と例年のパターン、今年の状況を読み魚を探す。
潮、風、雨などの状況を判断して、現場の状況を見て、ランガンを繰り返しながら鱸を追う。
"とりあえず1本を追う"
それが普通であろう。
今までの僕も当然そうで、こういう釣りをやって行く中の"気付き"が本当に好きだった。
なぜバイトが出たのか?
なぜこのタイミングなのか?
一生懸命見つけた小さな点が、たったワンバイトで線になる瞬間。あの快感。
だから俺は魚釣りが好きだ。
"ここは釣れそうだな"
ってポイントに当然通う。
今開拓中の小さな川も、あの瀬を見たら鱸釣り師なら誰もが心踊るだろう。
あの潮位にならないと姿を表さない、隠れた1級ポイント。
懐と水深が浅いこの川では、まだ鱸っと言うサイズを握っていない。
それでも良い。ホーム河川開拓はそんなんで良いのだ。
小さな点をどんどん増やせれば。
今までのこの考えに、少しメスを入れる。
毎年同じ川で釣っていると、同じようなパターンなのに、毎年違う話をしてる気がしてならなかった。笑
去年爆発したポイントに、同じような時期に今年も入って、釣れなかったら終わり。この川は釣れなくなった。
それじゃあつまらない。
ここで、鹿児島で鱸を探す経験が生きる。
昔の自分だったら、目を付けなかったであろうポイントがどんどん目に入ってくる。
ここ良い。
この石、釣れたね。笑
航空写真と現場を見て、ここまでニヤニヤできるのも釣り人だけであり、本当に幸せ者だ。笑
10数年前までは、誰もそこで釣りをしていなかったようなポイントなどは、ただ単純に情報が無かっただけ。
そんな竿抜けポイントや、誰も近寄らないようなポイントも、今や東京湾は特に開拓が進んでいる。
僕が今、足湿気く通うポイントには有り難いことにまだ鱸釣り師を一人も見ていない。
おそらく、時期が違うのだろう。
それとも本当に釣れないのか?
それにしても素晴らしいワンドで、地形の変化にも富み、砂質は最高。
降水量によっては凄い流れが沖に伸びる。
先々週は、突然イワシが大量に入ったし、イナッコの数もある程度のストックがあって素晴らしいポイントもある。
流れ込みもあるし、鱸を追う上では十分可能性を感じるエリアがまだ多くある。
こういうポイントを何ヵ所も探し、定点的に釣りを行ってみようではないか。
竿を振らなくったっていい。
水を見に行くだけでも、この釣りは大きな意味がある。
道のりは長くとも、自分の信じた道を進む。
時々見る、回りの釣果に涎を垂らしながら。笑
- 2020年7月9日
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