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『喰う力学』#3 美食はフナに始まり、鮒に終わる?

こんにちは。

『釣りはフナに始まりフナに終わる』といいます。

私の場合、長らく海でスズキやチヌをルアーで狙う日々を過ごさせてもらってますが、

生涯釣り時間で言うと、圧倒的に川での釣り時間が多く、

コレ、多分、どれだけ海で釣りしたとて、この時間の差は埋められないと思うほど、

成人するまで藻川
(兵庫県尼崎市に流れている猪名川の分岐の片方)
にいました。

オイカワのオスの美しさに惹かれオイカワにハマった時期も多かったです、

大物ならコイやライギョ。
当時は藻川にでかいライギョがウヨウヨいて
フロッグルアーのオモチャ感が楽しくて
(実際によくヒットしたのはクランク)
その時にルアー集めやルアー作りに凝った事も
ありました。

鮒釣りにも凝りました。

先生なら沢山いて、
というか
鮒釣りのオッちゃんは

得体の知れない釣りをする
少年にポイントつぶしされない様に

鮒の世界に引き込もうとします。
なんなら
要らなくなった竿や
ウキもくれたり。笑

ビク(ライブウェル)に
釣果を貯めていき
帰り際に
バシャバシャバシャバシャって
リリースする
すると周りから(野球少年・散歩人含む)
『ウォー!』って言われて
承認欲求が満たされる。
マァ、そんな釣り。笑

藻川など今はだいぶん綺麗になりましたが、当時はハッキリ言ってデカいドブ。笑

もちろん釣果を食べるなんて発想は薄いですが、
鮎や鯉などは
やっぱり料理好きでもあったので
一度は料理して食べてます。笑
マァ、その奇行は幼馴染などに
今だに笑われる。

中学生を超えると、自転車で遠出も出来る様になり、
武庫川河口域で
投げ竿にジェット天秤にミノーを付ける。
当時、
定説であって、
今となっては無謀な
シーバス狙いに挑戦したり。笑

水の綺麗な池などで
ヘラブナ釣りなどを

ヘラブナは真鮒より
大きくなるし、縦長ボディもあり
ゲーム性が高くハマった時期もありました。

そしてやはり食べてみますが
ブニョブニョ感が強く、
またソレをカバーする工夫もできず、
美味しくなかった。

時は流れて、オッさんになって
鮎の友釣りを盛んにしていた頃
安曇川(滋賀県高島市の琵琶湖に流れ込む川)
川漁師さんから投網漁のお裾分けを頂いた時に
中に金ブナが混じってました。
清流に生きる鮒は
池などのフナと違って
尻尾の根本がロックフィシュの様に太い。
三枚におろして
鶏もも肉を焼く要領で
皮からカリッと焼いて食べたら
びっくりするほど美味しかった。
というか
My魚喰い史上、稀に見る美味さ!
例えるなら
クエとか
良い時期のヒラスズキ
あの
ネトッとゼラチン感と
幾重もの旨み成分が重なり合う
あのレベルの旨さ。
臭みのかけらも有りません。
マァ、鮒を食べまくりしてはないので
巡り合わせの可能性もありますが。
機会があれば
試しに食べまくりしたい程ショッキングな旨さでした。

鯉と違って、鮒には身にサックリ感が有り、
現代では食品衛生上、
生食には不向きと言われますが、
卵と刺身を和える、歴史的にべたな懐石の一品なども存在する様です。

ソレに何より
『フナズシ』です。

一年物は
ナマスの様な物です。
酢締めのサバやママカリみたいな状態で、
マァ、発酵したフナなので
クセが有ると言えばクセがありますが、
生臭い訳では無く
好みが分かれる発酵の香りです。
ソレを3枚におろしスライスして
そのまま食べたり
生姜醤油で味濃くして
あったかご飯のお供とか最高。

特筆すべきは
二年目以降のやつ。

発酵が進み、骨と身が柔らかくなり
お箸で身がほぐれる。
発酵の香りは
『魚の酢漬けの様な物』から
『ゴルゴンゾーラチーズ』に変化して
魚の漬物の枠から
完全に飛び出している。
アミノ酸の権化状態。

コレをご飯に乗せて
ワサビ
そして濃いめの緑茶を
流し込んだ
お茶漬けは
至福の味で
コレと日野菜漬け
のペアなど
滋賀県の至宝だと感動しますし
確か魯山人サンも本に書いてらしたとおもいます。

マァ、ちなみに有名な話かも?ですが
全ての
お寿司の起源は
この『フナズシ』だと言われております。






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