無駄な時間なんてあるのか



私は高校時代、部活の時や受験勉強の時期によくこう言われました。



時間を無駄にするな




と。

しかし私は思うんです。




無駄な時間などあるのか?




と。

いやね?確かに効率のいい時間の使い方はあるとは思いますけどそれの反対が必ずしも無駄だとは思わないんですよ。

空いた時間を利用して何かするとか言いますけどその時間ダラダラしていてもいいじゃない。

ダラダラする時間が好きな私からするとそんな時間は無駄な時間というよりむしろ至福であり価値の高い時間なんですよ。

結果的に効率は悪かったかもしれないけどそこでは単に効率化された時間の使い方では得られないものってあると思うんです。

無駄という言葉の意味は役に立たないこと。

直接的には役に立たない時間の使い方でもそれは経験として蓄積されていくのでこれからの生活で何らかの形で役に立つ。つまり役に立たない、無駄な時間は存在しないのではないでしょうか。

とケツの青いガキが論していますがここから釣りに急にシフトします。




改めましてこんにちは。




今回は久しぶりの釣行記です。

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当日の釣行時間は午前2時半から4時の短時間釣行。

今回の釣行は8割方前日の釣行でやることを決め切って行いました。

まずはその前日の釣行について。




 
前日



前日釣行は1時半から4時まで。

結果から言うと坊主でした。

この結果だけ見れば家でさっさと寝た方がいいような釣行のように見えますがこの日の釣行が次の日の魚につながりました。




まず前日は台風2号の影響が若干残っているいわゆる雨後の面影の残る状況でした。

またここで話が逸れますが自分はどうも


雨後=釣れる・フィーバー

みたいなイメージが全然ないんですよね。

雨後によってもたらされるフィールドの変化として

流速の変化

水温の低下

水の濁り

があげられると思うんです。赤字が良い変化、青字は基本的にはマイナスの変化というイメージ。

個人的にはこの中でも特に水温の低下がもたらす影響は思っている以上に大きいのではないかと思います。

自分が思う雨後のイメージは大半のスズキは水温の低下で下流に下ってしまいポイントのスズキの絶対数が通常時よりも減ってしまう。

ただ、大型だったりやる気がある、ポイントに残っている個体が流速の向上や普段よりはっきりした流れの変化によって普段より食い気が立っている。

という感じで数は減っているけどいたら食うみたいなイメージなわけですが、このいたら食うっていうのはいなかったら食わないということで。

プラスして濁りが入ることでルアーのシルエットはごまかせるけども普段よりレンジに神経質になる。

という感じで私は雨後はあまりいいイメージがないというのが今の考え方です。

まぁ個人的、雨の日の釣り方は去年の段階でほぼ確立したのでまたいつか機会があればそちらも紹介しようかと思います。




話を戻して、前日は上げの一番走る時間に逆流するタイミングで地形で釣ろうというプランだったんですが、ポイントにつくと潮位と雨の影響で流れが全くない止水状態。

ここで帰ってもいいんですが少し待ったら流れ出すかなということで待っていたところ、30分ぐらいするとタイドグラフ的には上げ潮なんですが少しづつ下流へ流れ出すようになりました。

上げを待っていた自分からするとこの状況は棚ぼたでプランを変更して夜が明けるまでの1時間半ぐらい明暗を決め込むことに。

しかし雨後の状況に苦戦しおそらくチヌであろうアタリが一回あったのみで納竿となりました。




 
当日




当日のプランは明け方に効きだすであろう下げの流れに合わせて明暗を決め込む。シンプルかつ釣れるプランです。

いざポイントに立ってみると前日は見られた雨後の面影がすっかり消えていました。

ルアーを入れずに下げが効きだすのを待っていると思ったより下げが効き始めるのが遅い。

これは自分の想像よりも前日の釣行は雨後の影響が強かったのだと思いました。




いい感じに流れが効きだしたのが3時ごろ。

夜明けで明暗が消えるまでのタイムリミットは1時間。

この時点で自分としては少し誤算はありましたがごちゃごちゃ言っている暇はないので明暗を攻めます。



とりあえず上のレンジから探っていきます。

まずはハルカを弱い流れに乗せながら流して・・・釣れない。

ウルングマを同じように流して・・・釣れない。

とっておきのマル秘ルアーを流して・・釣れない。

ここまでおよそ30分。

ン~やばいね~



ちんまいルアーを流してもいいんですがこの流れのトロさで中層をうまく引けて飛んでっていうと厳しいものがあるので。

ちょっとレンジを落として中層を若干ある下げの流れに乗せて引こう、ということでエアオグル85をチョイス。

こいつ、28グラムあるんですがトロめの流れでも乗っていけつつファットめで存在感がありながらもブリブリ動きすぎない、動けるチビデブって感じでいいですね。

明るい側に落として上から押し潰されたU字のようなコースを書いてターンさせると。




カツン。ン゛ッッ




んん~そんなでもないね~おいおいジャンプすんな

んんん?ルアーどこよ?

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えええ!?丸のみってもんじゃないやろこれは。

そりゃルアーが見えんわけや。


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しかもまぁまぁの良型じゃないか。

実は前日チヌらしきものがアタったのもエアオグル。

このルアー、中層というか上めの中層というか、1メートルぐらいをふらふら巻くのにかなりいいかも。

以前中層を引けるパンチライン80マッスルをインプレしましたが、レンジの操作精度はパンチラインが勝るもののエアオグルは何かありますね、魔力的なものが。

パンチラインがマニュアル的、工業的とするとエアオグルはオートマ的、生物的なルアーな感じがします。使い倒していつかインプレも書こうと思います。




ちなみに、こういうハリの掛かり方の時は本当にフックリムーバーがいい。

ペンチだとエラの内側に掛かったような針を外す際、長さも足りないし押す動きが断然フックリムーバーの方がやりやすい。

今回も出血ゼロでスピーディーにリリースまで運べたのでほんとに助かりました。

スズキだけじゃなく、エイを引っかけてしまった時やオフショアで船に上げるとお前は水中で死んだふりしとったんかと言わんばかりに突然暴れだす巨大エソを釣ってしまったときにも活躍するので持っていて損はないです。
自分も父も奴にやられてアシストフックが手に刺さったことがあります。大型な奴は可能なら船べりでフックリムーバーを使ってリリースするのが一番いい。船上に上げると地獄を見ます。




この一本を上げた時点で若干空が白んでいたんですが少し欲を出してザリッザリになったリーダーをカットして投げ続けたものの何の反応もなく、すぐに明暗も消えてしまったので納竿。



 
まとめ



前日は結果だけを見るとなんのことはないいつもの釣れなかった釣行でした。

しかしそれを経て当日の釣りは時間にして1時間もないぐらいのわずかな時間しか釣りをすることができませんでしたが内容としては濃い釣行だったと思います。

釣れるタイミングにだけ行ってみたりだとか、効率化を重視した行動もメリットはあるでしょうが、効率化によって失うとまではいかなくても回り道をした結果得られるものもあると思います。

何が言いたいかというと





自由な時間ぐらい気張らずいこや~




ってことですね。




それでは。



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