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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

大切な何かが消えて行く

  • ジャンル:日記/一般
最近、気になる事が幾つかある。

未来の事はわからないけど、この先、釣り業界が繁栄する未来が見えない。

今という時代、釣具に限らず欲しいものは何でも大抵手に入れる事ができて喜ばしい事であるが、その反面、便利さの裏側で大切な何かを失っている気がしている。実際にネット販売という流れに乗遅れたプロショップや小売の釣具屋が次々に消えて行く現実がある。

交通量の多い国道沿いなどの大型店舗を除けば、その殆どが10年後20年後には無くなってしまうのではないかとすら思える。実際、既存の街の釣具店の殆どは経営者の高齢化が進み、後継者も居ない状況の所も多く見られる。

昨年とある釣具屋のおばちゃんを訪ねて、お話を少し伺った。

子供の頃みたおばちゃんは健在であったけど、80歳を超えたくらいの年齢になっていて、子供の頃に通ってた僕の事は覚えていない様子だった。あの頃の事や今の事を話すうちに少しだけ思い出してくれた様で、「あーはい、はい」と相槌を打ってくれた。

それが社交辞令でも本当でもどうでもよくて僕の中では、ご健在であることが何よりも嬉しかったのである。

話の中で「あの頃と今は違って子供さんがまったく来なくなった」というのが凄く気になった。

確かに僕が子供の頃は、好きなプロ野球チームの野球帽を被った少年達が一組か二組くらいは必ず居たものだった。

どうやら何時しか各家庭にTVゲームが普及する時代になると少年達の多くは釣竿を持って水辺に行く事をしなくなり、釣具屋からも消えたのだろうという事である。

きっと最後の釣り少年達が今の僕等、40代、50代である。
もし釣業界を変えたいと思うのなら、子供達を育成する事が急務ではないだろうか?たぶん30年後には僕等の殆どは釣りが出来ないほど高齢になる。

その時、釣り場には何が残っているのだろうか?

色々な原因や理由で時代は水辺から人を遠ざけてしまった。
そして少年達の声が釣具屋から消えてしまったのである。
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僕等の少年時代は釣り少年向けの雑誌や漫画やTV番組があった。
釣り少年が育つには十分な環境と時代だったのである。

今とは違い繁華街のゲームセンターに行かない限りゲームなども無かったから、子供の遊びと言えば、野球か釣りか虫取り、冬は凧上げくらいなものだった。駄菓子屋で何かを買うついでに釣り仕掛けセットを買い、ミミズを掘り集めその辺にある竹を釣竿にして、フナやクチボソを釣るのが楽しかった。

そこから徐々に少しずつ釣りを覚えて行ったのが僕自身でもある。

それでも今の時代が駄目だとは思ってない。
この時代は気付くタイミングでなければならないと考えている。

世の中のお父さん達よ、一度だけでも良いから、子供に釣りを。
子供達に水辺やその生き物との正しい付き合い方を。

急には何も変わらないのはよくわかる。

それでも小さな事から始めなければ、僕等はそのスタートラインに立つことすら出来てない。

どうか少年の釣りが日本のフィールドに帰ってこれますように。
 

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