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ロッドのネジレを抑える

今週出張時に飛行機でブルース・ウィリスの映画を見ました。(G.I.ジョー バック2リベンジというやつ)
アクション俳優としてはオヤジ体型のブルースですが、発する雰囲気がとてもかっこ良く、自分の中での理想的な”オヤジ像”のような気がします。まあ今のところ確実に近づいているのは額の後退具合だけですが・・・。
改めまして代表の宇津木です。
 
今回はアピアのロッドに使われている4軸カーボンについて話してみようと思います。

売り場を見ると近年アピアを含め、流行りのように各社が4軸カーボンや”X状”のテープを使っているのを見かける事と思います。これにちゃんと理由があるのです。

 
カーボンロッドに使われるカーボンシートは縦軸と横軸で構成されています。
縦軸は”曲げ剛性”で、カーボン繊維を縦方向に配する事でしなりにくくなり、ロッドの硬さを出します。いわゆる”硬い竿”です。
それに対して横軸は”つぶれ剛性”に関わります。ロッドは曲がっていくと、断面が徐々に扁平に潰れていき、限界点を超えると繊維が破断して折れます。

実は今までブランクスのネジレについてはさほど取りざたされることはありませんでした。というのもカーボン繊維が縦軸と横軸に入っている事で、ある程度ネジレによる耐性が保てていたからです。

ですが近年、斜め軸を入れる事によりネジレ強度があがり、ブランクスの基本性能が向上するため、4軸カーボンや”X状”のテープなどネジレに対する対策を大手をはじめ各社が取り組む事となりました。


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では、ネジレない事で起るメリットとは?

1)「キャスト精度の向上」
従来のカーボンブランクスにはキャスティング時にブランクスの”ネジレ戻り”が起こり、それがキャスト精度の低下の原因であった。

2)「飛距離の向上」「パワーUP」
ネジレを抑える事でパワーロスを防ぎ、ブランクスのパワーを有効的に伝達できるようになった。

3)「レスポンスの向上」
フッキング時の瞬発的な動きにも、本来のブランクスのパワーが瞬時に伝達可能となった。
 


 
そこでアピアとしては、このネジレ対策を3段階に分けて行っております。

①C.W.F.:太めの“X状”のテープでブランクスを締め上げる事で、ネジレの耐性を上げます。

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②W.C.W.:細い”X状”テープをダブルで巻き付けてネジレを補強しています。

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この2つは例えるなら筋トレで筋肉を付け、ネジレにくい体を作っている感じです。

対して、

③4軸カーボン:カーボンシートの段階で縦軸(曲げ強度)と横軸(潰れ強度)に、斜め軸(ネジレ強度)を加える事でネジレに対する剛性を上げています。
例えるなら骨格からネジレにくくしているため、3つの中では一番ネジレ剛性が高いです。

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そしてこの4軸カーボンも数種類あります。

この秋にリリースする「Foojin’Z(AGS)」、「Legacy’SC」、「Foojin’QUATTRO BLACK」の3シリーズには、従来よりも密に編み込んだ4軸カーボンを採用しています。
 
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(組立て前の4軸カーボンシート )



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では最後に4軸カーボンのデメリットは?


コストが恐ろしく高い事ですね。(涙)

 

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