流す曳波と押す曳波

曳波ネタは、もうお腹いっぱいでしょうか?

でも、まだ続けますよ~(笑)

本日は「ルアー形状による曳波の違い」について。

あ、違いといっても、既に書いたヤツは復唱しません。

今回は、それを理解して頂いた上での「次のステップ」です。

曳波の違いを認められない方は、読んでも全く無駄ですので「戻る」ボタンをどうぞ♪


本来曳波というのは、ボディ形状全てのバランスで作る物です。

が、細かく書くとキリが無いので、今回は最も解り易い「ヘッド部の形状の違い」に視点を当ててます。


先ず、ルアーのヘッド形状を大きく分けてみましょう。



かなり極端な書き方なので、その中間という概念は当然あります。

また、勿論他にもあるかと思いますが、私が曳波ルアーとして使えそうな物(っつーかテストした物)ってだけです(爆)

例えば、みんな大好きエリア10は1-A、私大好きナイトレイド(爆)は1-B、バチのド定番ニョロニョロは4-Aといった感じ。

リップ付ミノーも当然の如く選択肢に入り、例えばタピオスなんかは典型的な5-Cですね。

さて、ここで注意する点が一つ。

この形がそのまま使われる訳じゃなく、前ログで描いた様な姿勢にする訳です。

当然「静止状態」ではなく、「使用状態」で。

1ヶ1ヶ書いていくと非常に面倒なので、今回は1-Aで当てはめてみましょう。



上が遊泳姿勢・下が水面上の形状です。

角度と浮力を変えるだけで、これだけ水面上の形状が変わるのがご理解頂けるかと。

そして、これを実際に泳がせた際の、曳波の「イメージw」を作ってみて下さい。


さて、次に3-Aでも同じ事をやってみましょう。



すると、先程のと水面上の形状は、それ程差が無いのが判るかと。



が、



ここに大きな違いが二つあります。

一つは「水押し面」、もう一つが「水受け面」。


「一緒じゃね」という意見はごもっとも。

そこを敢えて書いている理由を少し。

先ず前者は「曳波の形状を決める面」であり、後者は「水中姿勢(及び動き)を決める面」という事。

前者についてですが、これまた曳波の「イメージw」を描いてみて下さい。

実際の曳波もしっかり見てるし、それを使い分けてるので当方で書く事もやぶさかじゃないのですが…

やった事もないくせに「理論上はこうなりますよ。間違ってますよ。認めなさい。」とか煩いのが居るので(笑)

明らかに違う曳波が描かれると思います。

そして後者。

要はレンジを下げれば下げる程水を受ける面積が増える為、リアが持ち上がり、左右への振れが大きくなる。

ところが、ある一定以上水平方向になると、今度は水を逃がす方向になる為、単純計算では終わらない。

今回は割愛してますが、これにリップ形状も加えると…(笑)

さらにここに、ボディの太さであったり長さ、そしてフックの重量・位置なんかも絡んでくる訳です。

当然、巻きスピードによってリアの浮き具合が変わる→水受け面が変わる→姿勢が変わるってな事も起こります。





ここまでは、まだ単純な話。

この先が本題です(笑)

そろそろ辟易してるでしょうから、こちらは簡潔に。

タイトルにも書いたテーマなのですが、水の押しと流し。

これまた簡単に図解すると



ルアーを引っ張ると、「ルアーの頭で押された波」が発生し、それとほぼ同時に「ルアーの頭から流された波」も発生する。

これのバランスが重要。

傾向としては、サイド面だけを見れば押す曳波は狭い・流す曳波は広い角度の曳波を立てやすいのですが、これまたヘッド形状や姿勢によって変わります。

また、面白いもので細いヘッドが細い曳波を起こすとも限らないという点です。

なので、先にそちらを書いた訳です(爆)

どちらが強ければ良い、という話ではなく、これのバランスを考えないと意図した曳波が立たないという事です。

んじゃ、どの形状が良いの?という疑問が出てくるとは思いますが


「経験して下さい」


としか言いようがありません。

んじゃ、端的に「廃盤トップ1と2を教えろよ」と思われるかも知れませんが


「お答え出来ません」


としか言いようがありません。

というのも、偶然私のホームポイントでの条件に当てはまったのがそれらであり、他の地域で通用するかは全く不明だからです。

事実、以前ナイトレイドを紹介した所、「お前が良いというから買ったのに、全く釣れない」という大量のクレームを頂いた経験があります。

しかし、私の横でやって貰うと、ちゃんと答が返ってくる(=釣れる)。

なので「曳波」を理解して頂いている方以外への紹介は、遠慮させて頂いております。

それに加え、最も重要な注意点があります。

廃盤であるにも関わらず、「最低でも10ヶ以上持ち込まないと意味が無い」という事。

というのは、その日の水の比重・水温・風向き・風の強さ・流れの向き・流れの強さからベストなセッティングは変わります。

その為、最低でも10パターンは持っておき、その時の条件に合わせて「ベストな1ヶ」を見つけ出して使う必要があります。

んで、そこに光量であったり活性であったり水質を加味していくと、カラーも関わってくる。

因みに、現在私は18パターン+αを持ち込んでおりますが、これでもまだまだ煮詰まってない。

あ、+αは新しい実験用(笑)


「だから他のルアーに手が出せないんだよっっ」


つまり「今更手を出したら被害が大きくなるだけよ」と。

「泥沼に嵌る」という表現がぴったりな状況に陥る覚悟が必要となります。


「ええ、私の事ですが何か?」(爆)


という事で、曳波を愉しみたい方は、現行品で良さそうな物を見つけて、是非チャレンジしてみて下さい。

因みに、少しヒントになるかと思いますが「トップウォータープラグ」に拘る必要はありません。

これだと、浮力が強すぎて微調整が出来ず、ちょっとしたバランスの崩れで使い物にならなくなります。

何の為の替えフック・リングかという部分を見直すと、非常に選びやすくなるかと思います。

慣れてくると、一度ポイントでスイムテストを行い、次に弄って再テスト、最後に微調整でほぼ意図したセッティングを出せるようになります。


何かの参考になれば幸いです♪

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