2本の自作で判った事

年明け1発目のログで書いた通り、自戒の意味も含めて書いていこうかと。


先ずは



初物ふぃっしゅは外しません♪(言わせてw)


実際にキャッチしたのはこの1匹だけだが、他に出た数回のバイトで大体の事は解るもんで。

則ったコンセプトに対してどんな結果が出たのか。

まあ、自己満の世界だから誰得と言われればそれまでなのだが、備忘録って事で。

これから自作始める人には、多少参考にもなるかなと。

取りあえず作った時のログは↓なので、それに合わせて書いていきます。

https://www.fimosw.com/u/rattlehead/kyugeapcy267cj



①ビジュアル

これはもう絶対重要(笑)

1本目の仕上がりは笑いのネタにはなっても、決して胸が張れるモンではなかった。

これをきっちり仕上げた事で、自信を持って見せられる竿になった。


②ガイド

狙い通り、多少の撚れをものともせずに落ちてくれる。

感度もチタン→SUSで明らかに変わるようなものではない。
(当然ブランクが変わったし、超接近戦だからというのも大きいと思うが)

なので、許容出来る最大径で作るべきなんだろう。

ただ、デメリットも結構あり…やはり価格なりかなと。

④で被る部分は後述するとして、もう一つの問題は形状。

ガイドっつーよりガイドリングなのだが、内面がフラットだった。

これにより、汚れ(塩)溜りが出やすく、使い続けているとそれに擦れて抵抗が増えてくる。

原理上、断面が完全なO型の場合は点で接触するが、今回のはD型なので線で接触するので当然っちゃ当然。

なので、理想は大口径+O型かなと。


③価格

これはもう、大満足(笑)

要らん物はとことん排除したのもあり、計算したら合計で15000円掛かってない。

この金額でこの性能なら文句は無い(まあ、殆どが安物ガイドの恩恵だがw)

勿論、己の人件費を入れたら遥かに高くつくが、そもそも趣味だし余った時間使ってるだけ。

そこに費用を含めるのは無粋ってモンでしょ。

となると、怪しい某国製ガイドでも②で書いたO型の物があれば、多少高くても幸せになれる。


④重量

竿の1gは完全に誤差(爆)

実はバットセクションは-3g・ティップセクションは+2gだった。

原因は明らかで、間違いなくガイド(笑)

そのせいで先重りがあり、竿を下げて行う釣りにも関わらず手が疲れやすい。

疲労には当然グリップの形状も影響するだろうが、むしろそちらは快適。

正確に言うと、ガイドの重さに竿が負けており、大袈裟に書くと常にプルプル震えている状態。

それを抑えようとして、変に力が入っているのだろう。

また、それに関係してコースがブレる。

壁沿いに落とすのであれば数ミリの違いなのだが、問題は狭い隙間にピッチングで放り込む時。

1本目では狙い通りに通せたポイントが、何度も外れるように。

竿を振った瞬間のブレが、かなり大きく影響しているのは明らか。

竿が硬ければそれ程の影響は無いと思うので、竿の硬度に対してのガイド重量は注意が必要だろう。


⑤ブランク

明らかに別物。

感度も上がり、しっかり曲がるが負けはしない。

38㎝だからと言われればそれまでだが、初号機で掛けた38㎝の時とは明らかに余裕度が違う。

掛けた場所は予定通りに狭い場所なのだが、これまではリール止めても竿曲げられて奥に入られていた。

今回は、止めたらそのまま溜めてくれたので、一気に引っ張ってこれた。

当然ガイドセッティングもあるが、必要以上に曲がらないので余裕を持って対処出来る。

私の普段回っているポイント中で、ここはかなりの鉄板場所なのでこの恩恵は大きい。


⑥張り

一番の問題はコイツ。

当然⑤という恩恵はあるが、明らかにバイトを弾く。

実はキャッチ以外の数回のバイトは、全て小気味良く「カツン」といった感じで出た物。

対して、キャッチした時には重くなったような感じだけ。

となると、竿先が入りきらずに弾いている=ティップの張りが強すぎるのかなと。

正直な話、ティップに関してはやはり専用設計が必要かも。

となると、コイツもチタンに換装すれば…ガイドが合わんわ(爆)


⑦ガイドセッティング

今回、バットセクションにガイドを2ヶ付けるという変則セットにした。

主だった理由としては、対風。

ラインはらみを扇風機を横から当てて再現し、曲がりとの兼ね合いでセットしたらこうなった。

⑤にも少し書いたが、その恩恵が張りというかテーパーになったという事。

なので、こちらに関しては大正解(ガイドの位置的に違和感はすっげーあるけど(爆))

ティップセクションに関しても、曲がり方は想定通り。

ただ、②④⑥という問題が起こったので、あと1ヶ位減らした状態でセッティングした方が良かったか?

そうなると、今度は曲がりの問題が出てくるので、今回はこれが限界だったかと。



という感じになりました。

結果的には、自作の課題というか最も重要なポイントが見つかりました。

それは…





金(爆)





Fuji製のチタン-トルザイトで3~3.5㎜径の物を使えば、ほぼ解決じゃねーかと。

その為には+10000円程出す必要があるが、バイト弾き以外は完全に解消出来る。

そのバイト弾きも、ティップをソリッドに換装しちゃえば(多分)解決。

となると、+2000円か。

それで自分的に理想的な竿が作れるとなると…




結局は金か




とどのつまり、金出せば良い竿が得られると。

やっぱりハイエンドと言われる竿には理由があるのね…










なんて俺が言うと思ったかw






逆よ逆。竿のカラクリがよーく解った。

ここ最近の竿は購入予定が無いから調べてないが、少し前はマイクロガイド化が顕著だった。

理由としては、「振り抜けの良さ」「ブレの少なさ」「感度の向上」「糸の収束」等々。

ガイドの軽量化と併せて、飛距離やアキュラシーの向上を謳って移行していたように思う。

勿論、AGSガイド製品を持っており、飛距離の向上以外は認める(※)。

(※)
元々大型ガイドの竿を使っており、飛距離に関してはそちらの方が有利なのは体感しているから。

以前風神タイガを購入した後、総統に直接ガイドサイズに文句を言った位。

その時は流石総統、認めた上で裏技を教えてくれて、若干ではあるが解消したのは事実。





ただね





それ以上に「ブランクの粗隠し」が目的なんだろうと。

今回、ブランクがLSTからLSIに変わり、本来ならばより性能(?)が上がっているはず。

が、重量が上がってしまったティップセクションが仕事する部分に関しては、デチューン状態。

つまり、ガイドが竿全体の性能に影響する部分というのは、かなり大きいって事。

これまでと同じガイドを使っていたら性能の向上が感じられないからガイドで誤魔化してるんじゃねーかと。

まあ、日々技術は進んでいるので、向上してない事はないと思うが劇的な変化が起こらない。

となると、購買意欲が湧かない=売れない=開発者が困る、とw

出来合い品のガイドを組み合わせる事で、簡単にアップグレードを体感出来るなら…



こんな安上がりな事は無いわなw



勿論、ガイドセッティングを出すのが大変なのは解っている。

それに、ブランクだってサンプル作るだけでもかなりのコスト。

更に、工業製品特有の「誤差」が影響する部分も大きい。

ただ、知りうる限り1つだけ例外があった。

大型ガイドを載せているにも関わらず、先程挙げたマイクロガイドでのメリットを出せている製品。

これはつまり、ブランクがとんでもない性能を持っているという事。

となれば、それは欠点がほぼ無い竿と言えるだろう。

その例外とは…皆様ほぼ想像ついている事でしょう。




そう、ワーシャリミテッド




実は一昨日、出張がてら昼休みに潮来釣り具センターへ行ってきた。

ご本尊様は居なかったが、あそこはワーシャ触り放題w

そこで改めて↑に書いた事を痛感したって訳。







やっぱり金じゃねーか(爆)

 

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