SV機ブレーキの真の使い方(嘘)

ビックベイトを使いこなす上で、避けては通れないベイトリール。

30年ぶりのダイワリール(マグネットブレーキ)という事もあって、時間がある時に慣らしをやってます。

つい先日やってた時に、気付いてしまった事があったので少々。


SVSとの比較は終わったので、今回はSVを知る為だけにタックル1セットだけにした。

樋口一葉という高い授業料を払った私は学習し、「(これまでは)絶対に使わないけど捨てられない」ルアーを持ち込んだ。



これ、近所のご高齢の知り合いが引っ越す際に「これ捨てるだけから、もし使える物があったら」と戴いた物。

流石にそうなると売れず、何個かあったK-TENのブルーオーシャンはアカメ狙いの知り合いにあげ、残りは放置していた。

その存在をふと思い出し、重量を計ってみたら奇しくもバイブ:1oz・ポッパー:1.2oz・ミノー:1.5ozと前回と同じ組み合わせ。

これなら飛んでも 痛くない 諦めもつくという事で、これらと1ozワームとを併せてテストしてみた。


今回は、現場をイメージしてのテスト。基本暗くて見えない状況を再現したい。

初投は不安なので、リールを見ずにブレーキを5クリック動かしてスタートした。

そして先ず1ozワームで1投目、フルキャストしたらいきなりバックラを起こす(爆)

実は竿も変えており、それを含めての5クリックだったのだが、やはり竿が変わるとセッティングが変わるのか。

もしかすると、竿の反発が強すぎるのかと思いかなり優しく投げてみたら、前回比で3m程距離が伸びた。

「おお! こりゃ竿のお蔭か!?」と調子こいてどんどん強くしていったら、2回目のバックラを起こしワームが消えていった(泣)

今回も中華PEは全く問題なく、リーダー結束部から逝っている。

前回・今回とで(自分に合った)リーダーセッティングが決まったので、これはその勉強代と思う事に。

そしてリーダーを組む為にリールをふと見たら…


ブレーキ設定0だった(爆)


前回、最終的にブレーキ5に設定したままなのは憶えていたが、単に逆側に回してしまった自分のミス。

数字確認しなかった自分が完全に悪いのだが、タトゥーラはポイントマークが小さすぎて凄く見難いのよね。

まあ、SVSと違って簡単にブレーキ変更が出来る弊害と思って納得するしか無いんだが。


で、ここでふと気付いた。


「って事は、ブレーキ0でも投げ方気を付けりゃ、サミングしないでもイケるって事?」


そう、2回目のバックラまでは、何も気づかずにブレーキ0のままで、着水以外ノーサミングでノートラブル。

これはSVSでは絶対に出来ない芸当なので、ここでSVスプールの凄さを改めて認識。

そりゃ、SVSでも相当気を付けりゃブレーキ0でもバックラ無しで投げられますよ。

ただそうすると、常時サミングするか、かなりビビりキャストになるので飛距離なんて全く稼げず。

竿を振りぬいての話なので、そこでSVの凄さを再認識。

って事で気を取り直して、今度はプラグでスタート。

細かい部分は省略するが、ブレーキ2~5の間でバックラッシュを完全に防げるようになった。

幅があるのは、ラインが浮くけどそのまま抜けたのをカウントするかどうかと、やはりキャスト方法の違い。

それと風の向き(その日は結構風が強かった)によってやはり限界値は変わる。

当然竿が変わった部分はあるが、明らかにブレーキを下げられ、その結果飛距離も伸ばせる様になった。





ここで気になる現象が。

とある特定条件の時は、ブレーキを1つ上げた方が飛距離が明らかに伸びている事に気付いた。

特にミノーの時にそれが顕著で、どんな投げ方の場合でもバックラしない下限ブレーキ値+1で、最も飛距離が出る。

その理由が「ルアーの飛行中の回転」。

ポッパーの様に飛行姿勢が安定しているのは別として、バイブレーションでも度々起こる飛行姿勢の崩れ。

大型ルアーはその殆どにおいて、比重が小型ルアーよりも軽い。

空気抵抗が大きい上に重心の偏りが大きいので、どうしても投げた際に横向いたり回転してしまう。

そうなると飛距離が一気に落ちるのだが、そこに+1のブレーキを入れてやる事で姿勢が安定して確実に飛距離が上がる。

…ワームの様に(ボディが曲がって)何をやっても崩れるのはどうしようも無いがw

0設定でもそれなりに投げればバックラしないSVスプールのブレーキの意味って…


姿勢制御の為だけじゃね?(←嘘)


当然、常には適切な投げ方が出来ないからこそのブレーキではあるが、SVSとは根本的に考え方が違うのか。

SVSではブレーキ1ヶで明らかに効きが変わる為、細かい部分はキャスコンで調整するしかない。
(っつーか、本来ならば細かいサミングでそれを調整するのだがw)

大型ルアーは先程書いた比重であったりジョイント物であったりと、物理的に飛行姿勢の崩れる物が多い。

購入目的がそれらをトラブル・ストレス無く投げるという点であった訳だから、調整の楽さという意味でも買って正解だったなと。


SVスプール、すげーっっ


これまでは強めのブレーキからスタートし、そこからトラブル無しで飛距離が出せる数値まで落としていくのが常識だった。

ところがSVスプールならば、0から(まあ、保険かけて1~2から)スタートし、姿勢が安定するまで上げていくのが正しいのか(←間違い)



ブレーキの考え方を根本から変えにゃならんわ。



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