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上宮則幸

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Real Monster 121cm Over25kg

  • ジャンル:日記/一般
だれも鱸だなんて言ってないからなw

増水で灌水した草をヤツらが喜んで食んでるのは知ってた。

草魚

その食事中にハリに草の束を掛けて石鯛竿で狙う釣方があるなんて、本で読んだような…
ホーム上流では、たまにスレ掛りで苦労させられてしまう彼等。

以前、悪戯心からその食ってる草のあたりにポッパーを流し込んだらパクリとポッパーを食われた事があるのを思い出した。



今、まさに目の前にその食事現場がある。
そいつのサイズはわかんないけど、灌水した木を水に引きずり込んで食ってる。

ヤバいサイズ!

既にシーバスは
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こんな子達しか釣れないから上がろうかなぁ…としていたところ。

糸の先にはプガチョフ。
何気にピュッと投げてしまった。

事もあろうにそのまさにピンにルアーが落ちた。
まさかwと思いそのまま放置してみようと思った時

ハムってwww

水面にポッカリ穴が開いてルアーが消え去った!

反射的に合わせてしまう。

のった!
いや、のせちゃった!

とんでもなく重いングングの後、突如水面を割って超努級な草魚がロケットのような、あるいはボラみたいな斜め前方45度にライズ!
ドッパーンと着水!
そして水面に顔を出して超ロングストロークにイヤイヤ!
頭のデカさは大人の人間ぐらいある!
そして上流に魚雷みたいに一直線に走るハシる!

こちらは何にも出来ないw
とにかくロッドをノサレ気味に45度ぐらいに構えて、リールのドラグを目一杯締め込む。

それでも魚雷は止まらずにいくらでもラインを引き出す!

ラインはPE2号、リーダー25ld。
相手が鱸ならば余裕なんだが、ロッドはなんとBeams 7.6L!
多分、無理するとグリップ手前からバキッと逝く。

諦めて竿先を魚に向けて綱引き状態でラインをプチって!する事も頭をよぎった。
何せルアーは完全にやつの口の中。
フックは小さいが前後とも口の中に掛かっているから絶対身切れしない。
すなわち、わたしが諦めたらヤツは死ぬ!

無謀な喧嘩を仕掛けた事を心底詫びながら、絶対に殺さないぞ!と、気持ちを込めてファイト!

わたしを引きずり、川をひたすら登ったヤツは、瀬の手前で突如反転!
腹がつかえる浅瀬にビビッたのだろう。
今度は下流に走るハシる!

急いでラインを回収してわたしもポジションを整えて、再度のランに備える。

ビチビチとスプールにラインが食い込みながら逆回転!
バットは有り得ない弧を描き、ラインと接触している。
トップガイド付近からはキリキリキリーと不穏な軋み音がして、風速5mの風が糸鳴きを唄う。

流れを味方にヤツはひたすら下流に怒涛のラン!
流芯の向こう側に行こうとしてる。
それを許すと絶対にこちらに勝ち目は無い。

斜め後方から限界テンションで流芯から離そうと応戦しながら川を下る。

100mほど上られた後、300mほど下られた。
ひたすら殺さないぞ!の一心。
二度深みを超えた。
泳いだ。
ウエダーの中は完全に浸水。

そうやって、なんとかヤツの勢いが削げて来た!
しかし、あと50mで橋脚がある深みに差し掛かる。
橋脚は二本。
一番手前の橋脚の岸際にヤツを誘導出来なければ、もう確実にお手上げ。
我が身が危ない!

そうならないために、ここで勝負するしかない!

ここまで軽く1時間以上の戦い。
ようやく主導権はこちらに傾いてきた。

ロッドを高く上げて、ここで始めてタメた!

ヤツが浮いた!

空気を吸わせる!

なるべく長く吸わせる!

魚体が横を向いて浮いた!


こうなるともう竿は約に立たない。
ドラグを完全にフリーにして、ロッドを投げてその細い生命線を手繰り寄せて網にその怪物の半身を納めておれはその巨体を抱いた!

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サイズはタイトルの通り。
ウエイトは推測。
ひょっとしたら30キロ?

助けた
助かった

手早く撮影して蘇生にかかる。

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意外に早く自分で泳げるようになった。

ボガを抜いて暫く手で支えてあげる。

そっとその手を放すと、静かに静かにその怪物は深みに消えて行った…



軽薄な行為に深く反省しながらも、こんな超想定外なモンスターを殺さず手元に導いてくれたBeamsに感謝した。



この川にはすげー怪物がいるから、ここで振る方はもう一度あなたのタックルやノットやそもそもあなたの技術を見直して欲しい。

わたしは、中途半端な悪戯はもうしないと誓いました。


おしまい








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