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三浦半島バチ抜け

東京湾奥では馴染みの釣り
''バチ抜け''
湾奥の運河や河川ではもうこの釣りは始まっていて、多くのアングラーが軒並み並び、短い地合いに焦る気持ちを堪え、ゆっくり回すハンドルに神経を集中させている事だろう。
僕がこの釣りを知ったのは鱸釣りを初めて間もない頃。
バチ抜けの釣り=場所はここだよ
みたいな要領でポイントを知った。
そして実際に釣った。
僕の後々のスタイルになった''探す過程''を通り越して身につけた釣りだった。
この釣りを相棒に知ってもらいたくて、九州は鹿児島県でこの釣りを探した。
簡単に手に入れた釣りは、釣り方は知識として残っているものの、バチの生体についてまで深く追えてなかった為探すのにかなり苦戦した。
また一から勉強し直したと言ったほうが正しいだろう。
最初に見た、南国バチ素麺の様。
東京湾では当たり前の光景だったのに、そこから1200キロ離れた地で見つけられた久しぶりの光景が、不思議な感動を呼んだ事を体がまだ覚えている。
この朗報を入電した時の相棒は
「もうお腹いっぱいだよ~」なんてトンチンカンな事を言い出した事を思い出して、今も口元が緩む。笑
僕にとって''真夜中のランデブー''な思い出の釣りである。笑

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※写真は南国バチ抜け鱸



■三浦半島バチ抜け■

三浦半島のバチ抜けを探してみた。
目星を付けたポイントはいくつかあって、怪しそうなポイントを何ヵ所か回った。
その3箇所目。
高い足場から中白色に照らされる水面の下に、枝とは違う生命的なアクションが見えた。

いた!!

こんなに早く出会えるとは思っていなかったが、こんなに数が居たことにも驚いた。
どんな小さな川やちょっとした運河でも、汲まなく隅々まで観察する癖がここで生きた。
ポイントはかなり奥まっている。
その上流側では、20~30センチに迫る、存在感抜群のバチが、川底が確認出来ないくらい、縦横無尽に群れるのが見えた!
これはもらったかもしれない。
この川は自分の中で、鱸を見る上で地点ごとに名前を付けている。
アルファ
ブラボー
チャーリー
デルタ
アルファは上流。デルタは下流を意味する。
現在アルファの水温は干潮で15℃
ブラボー、チャーリー間で13℃
デルタまで下ると11℃。
最河口で9.8℃。
勘が鋭い人はもしかしたら、この時点でどういう特徴を持った川なのか見えるかもしれない。
水温なんぞ日によって少しずつ変わってくるから毎日計測するほうが賢明であろう。
今は、13℃の水に18センチ前後のボラが群れ、大きい潮回りの満潮になると、そのボラはアルファまで遡上してくる。
バチを見つけたのはそれより下流の支流。
本流は13℃
支流は11℃。
日中、太陽が温めたとは言え、ちょっとした温度差を確認した。

■鱸はまだ付いていない■

バチは抜けてるが、鱸があまり付いていないようだ。
これは実はよくあること。
とてつもないバチ素麺の状況をいくら見つけても、そこに鱸がいるとは限らない。
これは何度も経験していて驚く事はなかったが、このバチ抜けに群れが付いたら確実に足を止めるなと今は読んだ。
中潮~大潮~中潮と観察したが、大潮後の中潮が大きなピークだったように思う。
まだ時期的に起こるハズだ。
ポイント的に、支流の水が本流に引っ張られて、デッカイバチが本流に吸い込まれた時に地合いが来ると読んだが、支流の水は水位が下がるだけで流れが発生する事が無かった。
むしろ、支流の上流側へしっぽり流れるだけ。
これは、本流の水と支流の水の温度差が起因して起こる現象だと思う。
これではあのバチに付くのは難しいのかな?
今はそー読むしか僕に術はない。
そしてその日、鱸を触ることなく川を後にした。
この川にどんなタイミングで鱸が来て、どんな変化が起こるのか?
何度も何度も空振りを繰り返してきて、あらゆる読みも外してきたが、こーやって少しずつ見えてくるものがある。
この釣りの醍醐味を知ってしまったから、僕は今夜も、水を感じに、あのドキドキを味わいに、敗北を何度も味わおうと、挑戦を辞められないのかもしれない。

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※東京湾バチ抜け鱸

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