去年の夏から、雄物川の清流鱸を狙いはじめた者です

今年は初めての春シーズン、雄物川の中・上流で稚鮎パターン
の釣り場を探していましたが不発

夏は梅雨に記録的大雨が降り、雄物川が絶不調に
慣れない北上川・旧北上の河口に行きましたが不発
秋田港のセリオン前に行ってみても不発

ベイトの見当がつかないから、シーバスの居場所が分からない
鮎が好調なら鮎を軸に考えればいいかも知れませんが、
そうでないと、ハク？アミ？エビ？イワシ？アジ・・・？
候補が多すぎて、初心者だと迷うばかりです

けっきょく、一匹も釣れないまま秋が来ました
このまま一年終わるかという実感が沸いてきます

とある日、職場の人から
「秋田の海でシーバス、釣れてるらしいぞ。
　川じゃなくて、海だぞ、海。港のそばだって言ってた」

秋田の港のそばといえば、僕が知ってるのは
運河河口のセリオン前、火力発電所のそば、
最近、有料で土日解放されるようになった北堤防・・・

どれにしても、ベイトはアジだと思いました
セリオン前とかでは、アジのサビキ釣りがすごく盛んです
ネットの釣果情報を調べると、たしかにセリオン前で
シーバスが釣れた情報がわずかながらありました。

しかしセリオン前は夏に二度、一日中釣って空振りしていました
ここでシーバスがアジを捕食するなら岸壁に追い込むはずです
二度とも、多くのアングラーが岸壁から投げていましたが、全員が釣れていませんでした。
それを見ると、ルアーが届かない岸壁が捕食場所になっている
疑惑を感じました。商業港なので立ち入り禁止場が多いのです
テクトロをしてもダメだったので、居つきも狙えなさそうです
回遊が来るのを祈る、かなり確率の悪い勝負になる気がしました

北堤防は最近、土日の日中だけ有料で解放された場所です
想像しただけで、物凄く混んでそうです
僕はそれが大の苦手なので、とりあえず候補から外しました


というわけで、火力発電所の排水があるサーフにやってきました
ここなら、夜中にアジたちが来て、それをシーバスが浅瀬に
追い込んで捕食する・・・という可能性がありそうに見えました

水深は浅く、ショアシャインライナー・バーティスＲのＦ
（名前長い！）をゆっくり引いても、砂地にゴツゴツ
あたってしまいます

そこで、k-ten 130 Forceに変えました
１０年以上前のシャローライナーです
私はタックルハウスのデザイナー、二宮先生のファンです
webサイトでのこのルアーの解説が大好きで、お店で見かけた
ときにリアクションバイトしてしまったのです

と、海面に浮いているゴミがもわもわっと固まっている様子に
気づきました
（離岸流・・・？）
違うかもしれませんが、なんとなく気になったので、そこに
130Forceを投げて、タダ巻き・・・　まぁ、釣れな・・・

ガンッ！！！　ジーーーーーッ！！
「いッ！？」
バッシャーッ！　（宙に躍り上がってエラ洗いしまくる魚）
「！？（まだ現実感がない）」
バシャーッ！　　（またジャンプ）　ジーーーー！！
「すごいなお前！？　ちょっ、くッ！」

竿が曲がりまくり、とにかく無理に引っ張るのはダメだと、
「よーしよしよーし、いい子だ、いい子だ～よしよしよしよし」
と、ムツゴロウさん状態でファイトし・・・・・・



キター！


ありがとう！
食べようかと、血抜き用のナイフを取り出しかけましたが・・・
感謝の念があふれてしまって、とても切る気には

去年から数えれば１０か月ぶりに掛かってくれたこの子は、
悠然と海に帰っていきました