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磯初心者必見!磯で困らないための10個のポイント 前編

どうも、平年なら3月から2匹以上はヒラスズキか青物を釣っていなければおかしいのに、今年はチーーーンなどうしようもないネコ助です。

さて、今回はゴールデンウィークも近いという事もあり、ビギナーからエキスパートまで磯に向かうアングラーも多い事を見越し、私の経験や体験から「これはこうした方が良かった」や「これが無難だろう」といえる事を、通い慣れた和歌山南部(南紀)を例に取り、私見の範囲ではありますが述べていきたいと思います。


その1  タックル・装備編

はじめに. 初心者はいきなり地磯にチャレンジせず、沖磯から磯というフィールドを学ぶべし

防波堤や沖堤防、河川護岸と違い、磯は足場が悪く普通に歩くのもままならない場所です。
岩石の性質によっては、普段履きの靴では濡れていたり海苔や海藻といった藻類が付着していなくとも滑って転倒するような場所があります。
波の変化も予兆がなく突然高波が発生する事もあり、道具だけではなく自身も波に攫われる事もあります。
また場所によっては干満差で干潮時には渡れたのに満潮になると帰れなくなるなんて場所も多々あります。

地磯は確かに「渡船で渡る」という段階を踏まない点では身近に感じるかもしれません。
しかし、毎年亡くなったり行方不明になる釣り人の大多数がこの地磯からの落水や滑落なのです。

私はこういった事故を1件でも減らしたいと考えておりますため、磯や外洋という場所の特徴や怖さを知らないうちは、渡船による沖磯の釣行をオススメします。

沖磯は渡船の船長が安全管理をしており、常に変化する海況に即時対応してくれますし、船長がアングラーの希望と見立てたレベルで適した磯に渡してくれるだけではなく、そのポイントでの攻め方や魚種を的確に教えてくれます。
船で釣り場まで移動するため道具類の持ち込みも楽で、私の場合地磯なら竿は1本、1種類しかタックルを携行しませんが、沖磯の場合は上物、底物、それらのエサ、ルアー用と最低3本3種は持ち込みます。
また潮通しが良い沖磯は様々なサカナの棲家となっている事から、餌釣り用のサブタックルを持ち込む事で、ルアーが駄目だったとしても他の磯魚を狙う事ができるのもオススメしたいポイントです。

初心者のアングラーにはリスク回避という観点だけではなく、何かしらのサカナに遊んでもらえるという理由からも渡船を使用しての沖磯釣行をオススメします。



1.磯靴選びに困ったら、ラジアル底のスパイクシューズを選ぶべし。

磯釣りHOWTO本にはフェルトスパイクがベースになるとよく記載されていますが、私の経験ではフェルトスパイクが有効な時期は藻類が芽吹く時期と短く、オールシーズン使用するならラジアルスパイクが無難でした。
実際、年中ヒラスズキを追いかけて中紀から南紀を走り回っていますが、地形や岩質に関係無くピンで食いつくため、岩海苔でフェルトでは滑るようなポイントでも、スパイクの接地感を確かめながら一歩一歩進むことができます。
私のオススメはシマノのジオロックシステムに対応した磯靴です。


出典 シマノHP

私が愛用しているのは旧モデルですが、別売りのソールを張り替える事で様々な場所に対応でき、ラジアルソールを履いて家を出て、現地に着いてからソールをラジアルスパイクに張り替え、磯上がりにまたラジアルソールに張り替えるという使い方ができます。
踵に空いた隙間からマイナスドライバーを差し込んで剥がし、ファステックス状の部分を貼り合わせるだけですが、3年程使用しておりますが、未だに磯で外れたりズレたりした事はありません。
スパイクのピンも摩耗しても格安で交換が可能な点もオススメしたい理由です。
(※3年で3枚張り替えましたが
言い出したらキリが無いのですが、岩場で転倒すると平坦な道より重度の受傷をする可能性が高いので、靴はしっかり上まで結び、紐の余りは何重にも結ぶか、靴の中に押し込む端末処理を必ず行い、紐が引っかかって転ぶ事がないように気を付ける事も肝要です。



2.タックルは自分が思っているより1つ上のものを、ロッドは普段使っているものより1〜2ft長いモノを選ぶべし

磯に棲むサカナ達はサイズの割にパワフルなものが多く、また突然大物が食ってくる事も多々あります。
沈み根や水中のストラクチャーが少ない都市港湾部や河川部では通用するタックルでは歯が立たないと考えた方がよく、私も初心者アングラーが折角のチャンスを駄目にしてしまうシーンをよく見かけます。
そこで、これで十分と考えている強さより、ラインやリーダーはひとつ上の号数、ロッドならMHからHといった風にひとつ上の強さを選択することをオススメします。
リールも同様に、3000番なら4000番という風にサイズアップする事で、太くなったラインをさばく事ができますし、可能であれば巻取力の向上を見込んでボディーのサイズも上のサイズを使用した方が良いです。
ロッドの長さについても、普段9ft前後をお使いであったとしても10ft以上を強くススメます。
というのも磯際はフジツボや陣笠といった固着生物や、生物が付着していなくとも岩肌が尖っており、竿が短いとやり取りの際、ラインを切られる事が多々あるためです。
10ftか11ftか悩まれた場合、時期や場所にもよりますが私としてはそんな理由で11ftをオススメします。
極論になりますが、お持ちの1番強く長いロッド、それに対応するリールと1番太いラインがマストです。




3.フックとスプリットリングは磯用や大型魚対象でなければ必ず交換すべし。

これは磯に限らずどこでもありうる事ですが、フックを曲げられるなんてザラにあります。

(逆に、シャローエリアでは弱いフックを付けて、根がかり対策をする強者も居ますが)
また、フックは高強度のものに交換したのに、スプリットリングを伸ばされては意味がありませんので、フックを純正から高強度品に変えたら同時に同サイズのリングも交換した方が良いでしょう。
磯のサカナ達は河川や港湾部に比べて遊泳力は強く、サイズの割にはかなり引きが強く暴れるため、後悔をしたくないのならフックとリングは同サイズかメーカーが推奨する最大サイズを取り付けた方が良いです。
※フックやリングを交換すると、スイム姿勢や動きが変わりますので、磯での使用前に必ずチェックはしましょう。



4.荷物は出来るだけ少なく、可能なら20ℓ以下にすべし。

沖磯釣行ならある程度はOKですが、荷物が多いと船から磯に移る際に転倒・落水のリスクが高まります。
また、これから暑くなる時期にクーラーボックスと冷やした飲用水を持ち込むのは当然と言えば当然ですが、余りに大きいモノだと邪魔にしかなりません。
私の場合、荷物類に関してルアー類は多くても3020サイズのケースに3個まで、エサ釣りの仕掛けや小物はそれにプラス1個までにしています。
上物師の頃は、撒き餌が5kg程入ったバッカン、40リットル程のクーラーボックス、リールを装着したロッドを3本と、仕掛け等小物を入れたロッドケースで渡礁していましたが、今では竿2本をロッドベルトで締めただけの状態、あとはバッカンと20ℓの防水バッグだけです。


出典 MCworks HP
私は落水時や波に攫われた時のために、口を閉めれば完全防水になり、浮袋代わりにもなるターポリン素材のこちらのリュックを愛用しております。
登山用リュックの方が確かに機能的ですが、こちらなら(普段は殆どリリースしますが)サカナを持ち帰る際に(ビニール袋に包みますが)汚れを気にせず持ち帰る事も出来ますし、使用後は洗剤を混ぜたぬるま湯で洗浄すればいつでも清潔です。
何より、ライフジャケットを着用していますので、背負い心地は気になりません。
真夏の釣行や磯の上で泊まるなら話は別ですが、アレコレ持ち込んでも結局は殆ど使わないので、ルアーと同様に最低限の荷物であれば、足場の悪い磯で移動にモタ付いたり、転倒するリスクを下げる事ができます。
ただ、防水バッグと言えど濡れて困るようなものは個別にビニール袋に入れる事をオススメします。



5.シャフトは出来るだけ長いモノを、また背負わず、水辺から少し離れた位置に〝開いた状態で〟立て掛けるべし。

シーバスアングラーだと殆どの人がライフジャケットの背中にランディングシャフトを背負います。
しかし、これが磯場では思わぬ事故に繋がりかねないのです。
例えばかがみ込んで立ちあがろうとした瞬間に、ネットが岩に引っかかり後に転倒する。また、移動時に岩にネットやシャフトが引っかかる。という風に、身に付けたものが思わぬ型で事故に繋がりかねないのが磯場なのです。シャフトとネットは分解した状態で持ち込み、釣り場に着いてからセットした方が良いです。
また、普段小継の短めのシャフトをお持ちだとしても、磯場では4m以上が主流で、そうなると小継だと軽量だが割高なものか、安価で重たいものになってしまいます。
そこで、シャフト長を重視し、安物でいいので4本継4m以上のものを用意しておいた方が良いです。
シャフトが短いと、磯際でのやり取りの際にバラしたり、岩にラインがスレてラインブレイクをしたりと、せっかくヒットさせても取り込みに失敗する事もあるからです。
また、フレームは70cm位のものを、ネットも可能であればラバーコーティングされたものを使用した方が、取り込みの際にトラブルを減らす事ができます。
置く場所も大切で、水際に置いていると不意の大波に攫われかねませんし、荷物類と一緒に離れた位置に置いても意味がありません。
取り込み時に2〜3歩下がって手の届く所に、踏まれたり海に落ちたりしない位置に置くか、立てかけておいた方が安心できます。


まだまだ記載したい事はありますが、私自身の体験から〝ここをおさえておけば安全管理に役立つ〟事柄をチョイスし記載させていただきました。
次回は、心構え(メンタル編)を記載します。


-続く-

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