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▼ ビッグベイト初心によるビッグベイト初心者のためのビッグベイト道 スピニング編 その5
どうも。
釣り納めに磯ヒラでも行こうかと思った矢先、相棒インプレッサのエンジンが故障し、お休み期間は「文字通り何処にも行けなくなった」ネコ助です。
修理代どうしよ…
さて、タックル、ルアーとご紹介させていただきましたが、今回は実践編に移る前に、使用する上での注意点と、ベイトタックルと比較した長所・短所を私なりにQ&A方式で解説させていただきます。
Q1 スピニングタックルを使用する上での長所は?
A1 初心者においては1番が飛距離、2番がトラブルの少なさだと思います。
たしかに、ベイトタックルは慣れれば飛ばせます。しかし、慣れていない状態では、PE2号、リーダー40lbのスピニングと、ナイロン25lbのベイトでの飛距離の優位性は明らかにスピニングにあります。
私が今回のログを書く上で意識した事が、「シーバスを主にソルトばかりでベイトを使用したことが無く、今あるタックルから始めるにはどうしたらいいか」という点に重きを置きましたため、新たに専用のベイトタックルを揃えるに越した事はありませんが、それでも可能な範囲で出来る事を検証した結果に基づきます。
シーバスにおいては、バスと違い、〝点を点〟で攻める釣りではなく、〝面から点〟を攻める釣り方が主流である事からも飛距離がある程度は出た方が、最初の1歩、最初の1匹に近づけると思った事もきっかけです。
トラブルの少なさも重要です。
シーバスアングラーの活動時間は主に夜であり、慣れないうちに真っ暗な中でベイトタックルを使用するとキャストミスを起こすだけではなく、バックラッシュをした際、解除するのに大変苦労をします。
(私はそのため替スプールを複数個購入しました。
巻き取る際に、ラインにたるみがあるとバックラッシュするベイトと、複数個のガイドに触れる事で抵抗を発生させながら巻き取るスピニングとの違いは、このような点でも優位性があると思えます。
Q2 スピニングタックルでの短所は?
A2 スピニングだとノートラブルという訳でもありません。
ベイトタックルに比較してブランクスが薄く作られている事から、ロッドの接合部が緩んだ状態でキャストすると、破損に繋がりますし、穂先に糸が絡んだままキャストすると一撃でティップを破損しかねないという致命的なリスクもあります。
また、平均的な重さ(約56g)のプラグをキャストできるスピニングロッドもハイエンドを除くと少ないというのも欠点です。
ショアジギングロッドではダメなのか?
最初のタックル紹介でも軽く触れましたが、シルエットが小さく、空気抵抗の少ないジグと、大振りで空気抵抗の大きいビッグベイトでは、ロッドにかかる負荷が違い、瞬間的にバットを戻そうとするショアジギングロッドでは飛距離が出ないだけではなく、操作をするにも固く(ジグは縦の釣り、ビッグベイトは横の釣り)、キャストウエイトという問題をクリアしたとしても、それ以外に難点が出ます。
では、ハイエンドロッド以外に使用できないのか?
私はタックル紹介にて使用したタックルは、青物プラッキング専用ロッドと、欧州ダイワの現地価格で€130程の標準的なトラベルロッドでした。
実は、欧州や北米ではメタルジグは余り使われず、日本で言うトコのスイムベイトが大型ルアーの主流を締めます。
出典 DAIWA Scandinavia
(このスイムベイトだと180mm、ウエイトは90gあります)
つまり欧州ロッドでは、最大投擲量となるルアー=ビッグベイトであり、欧州タイプのロッドであれば、ガイドがハードガイド(もしくはアルコナ)であるという細かな事を除けば、ビッグベイトでの使用に適します。
しかし個人輸入に際して、店舗とのやり取りや決済・輸送方法、時によっては税関で英語のスキルが必要である事から決して低いとは言えないのが実情です。
8ft程度であれば、オフショアのキャスティングロッドがそれに該当するため、今後検証していくつもりです。
Q3 Max40gのロッドの場合、キャストできる範囲は?
A3 私としては、破損のリスクがあるため最大投擲量以下に留めておいた方が無難であると思います。
が、実際のところどうだろうと思い、ハイエンドではない9ft、Max40gのロッドでも試しました。
すると、2ozをキャスト出来なくはないが、キャスト時にかなり気を使い〝ふわっ〟と投げるか、ペンデュラムキャストでバット部に負荷をしっかりと載せなければならないと感じました。
同時にMax30gのロッドでも試したところ、比例して軽量なものになったため、私見ではありますが「何とか投げられる投擲量」をまとめてみました。
最大投擲量
・Max30g 限界負荷40g
・Max40g 限界負荷56g
・Max56g 限界負荷76g
恐らくバット部の太さと内径に拠るところが大きいく、どのロッドもこれ以上の重量をキャストすると破損すると思いましたため、試してはおりません。
結論としては、バット部に負荷をかける事ができればなんとか、かけられない状況ではピッチングでキャストすれば〝出来なくはない〟と思われます。
Q4 PEは細くても大丈夫?
A4 可能な限り太くしておいた方が、ライントラブル時に高価なビッグベイトをロストせずに済みます。
実際に普通のミノーとは違い、ビッグベイトはシルエットが大きく、ラインが受ける水の抵抗は気にならず、S字系やi字系のように〝水の抵抗すらもアクションに変える〟ものもあり、PE4号、リーダー40lbなんてのもアリです。
本来、ビッグベイトは点の釣りであり、そのためキャスト時の精密性が求められる事からベイトタックルが主流でした。
しかし、シーバスを含めたソルトで使用するアングラーが増えた事もあり、ソルト仕様のものや、平均的なスピニングタックルでもキャスト可能なビッグベイトも出てきました。
一部のアングラーからは〝一時の流行り〟や〝着水音が邪魔〟と言われますが、ベイトの存在や明暗部に張り付いたりせず、地形変化と流れの違いがあればビッグベイトが魚を引っ張ってきてくれるので、興味があるアングラーは是非この機会にチャレンジしていただきたいです。
-続く-
- 2021年12月31日
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