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傘が無い

  • ジャンル:釣行記
仕事から帰ると仲の良い豆腐屋のおっちゃんが亡くなったと聞かされた。


釣り好きで、浜名湖に大きな船を係留していたが本職は渓流釣り。

また楽しめる時期が来ようとしていたのに60半ばにして早過ぎた。
嫁さんも子供達も可愛がってもらっていて、悩んだ挙句、子供達も連れて最後に顔を見にお通夜に行って来た。

年齢的にはヤンチャなおっちゃんは、子供達の中でも存在感が大きく、「来ないから寂しい。」と長男がしきりに言うのでそういう寂しさよりは亡くなったという事実に向き合えるかもしれないと連れて行ったが、長男は長男で感じる部分がある様子で、長男の一言で周りは一気に涙が流れる。


「今までお豆腐、ありがと。」


結局、一度も一緒に釣りには行けず、でも親父とは釣りに行ったり、嫁さんもいつも仲良く話しをしていたり。


そんな中で土曜日に釣りに行ってみて、でもおっちゃんの顔が頭から離れず釣りにはならなくて30分も竿を振らずに帰宅した。

どうしろって言うんだよ、とか思いながら、でも日曜日に顔を見て少しは落ち着いて、そしてふと考えてみたら親父と20年くらい写真を撮っていないな、と。

言ってみようと試みたが、言葉に出ないこの感じ。

まぁ、男同士だからそんなモンかな。でも子供達をだしにちょっと写真は撮ってみよう、と。


仕事が片付いた後、釣りに行き直した。
























今年はナイトもやって400本とか、ランカーもひと月に20本だとか。去年は釣りをする時間が少な過ぎたんだよな、デイゲームとか30分とかザラだったし。

そんなん思ってみていたけど、おっちゃんの釣りに対する接し方とか、話に聞いていた事を思い出すともうそんなんはどうでも良いな、と。

ただ、子供達が釣りをしたいと言った時にそれなりのモノを見せたいという気持ちは変わらない。


おっちゃんに、親父に、子供達に対して色々と感じた数日間だったけど、そんな事も他人にとっては雨の日に傘が無い事の方がよっぽど問題であって。



ポイントに到着した時、手前にはシラウオの群れ。

このパターンは良い、あんまり考えなくて良いし。釣れる撹拌流のルアーだけキャストしとけば良い。

3匹だけ釣ろう、と。
魚は変わらず河川内に沢山居てくれて、行けば釣れる。数だって釣ろうと思えばまだ釣れる。


だけど、とりあえずまたあの豆腐が食べたい。

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