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良い人「風」

  • ジャンル:釣行記
久しぶりに釣りをする太郎氏と釣行。




家庭があると中々に釣りもままならないモノだ。


「その割にはお前、出過ぎじゃね?」


と思われるかもしれないが、ちゃんと日中はチビ二人とドタバタなお出掛けをしている。
午前中はプールに行き、午後は安上がりにボールプールで遊ばせようとしたのに、エスカレーターの先には今まで見た事の無かったお店が。
子供達のテンションは一気に上がり結局、今年はサンタさんが来ない事を伝えておもちゃを買わされた。


ただし、ウチの子供達は都合の悪い事は直ぐに忘れる。




さて、まだ潮の上げているタイミングで合流。河川のチョイスは何処でも良いので適当。笑

も、基本はトップ縛り。


縛りというよりはトップだけの方が魚のスレも進行し難いし、何より楽しいし釣果も付いて来る。

もはやミノーを入れる事すら躊躇する時期だ。


が、自分は入れる。



下げ潮が入ってから狙うポイントだけは定めて、まずはベイトの浮いている場所を狙う。

やはりベイトが浮いている場所には居る。トップで二回水面が割れるも乗らず。ゴミも多いので下げ潮が入るまで休憩する事にした。


そしてにわかにベイトの音が鳴り出す。シーバスがベイトを追い出した。
再び入水してアプローチ開始。のっけから太郎氏が魚を引きずり出す。









気持ち良く水面が割れた。続けてキャストしてもらいたいのだが、太郎氏から「やって下さい!」と言われてキャストをする事に。


そしてキャストする事、数投。凄まじい勢いで水面が炸裂する。




え?



久しぶりにテンパった。とりあえずアワセを入れてマンメイドストラクチャーから引き剥がしに掛かるが、獲り逃してしまう。

これ、ダメなループっぽい。日中の疲れもあり今日はポイントに向かう途中でさかなや君に電話をしていた。

釣る気力が出ない、、、。

もう釣れなくても良いや、的な疲労感。おもちゃを買った時に「今日だけは喧嘩するなよ?」と子供達に言ったが、一時間後には通常営業。


こら〜!とあちこちで叫んでいた。流石、俺のDNA。直ぐに忘れる。


再び太郎氏にキャストを勧めるが、この御仁、ポイントにルアーを入れない。何度言ってもキャストしない。

遠慮深いというか、、、。自分的には久しぶりの釣りなら数も出してもらいたい。にも関わらずキャストをせずに遠慮する。

最後にもう一回、言ってみた。


「マジでキャストして下さいよー」


「いやいや有頂天さんやって下さい。釣って下さいよ?ニヤニヤ



ニヤニヤ?


いや、気のせいだ。この人はそんな人ではない。人は他人を勘ぐる時に自分の尺度でしか考えられない。疲れてるのかな、今日は。


と、、、チラっと太郎氏の顔を見ると、、、




ニヤニヤ。




まさか、、、。



これでスイッチが入った。もう釣るまで俺がやる!


こんちくしょう!









中々、思い通りには、、、。

河川の流れが普段と違う。ウネリなのか?

魚を出してみれば、体高のある良型の鱸。普段とは違う状況で、強い魚がこのポイントに付いてしまっていた様だ。

本来なら60前後の数釣りが望めた筈だが、、、。



太郎氏の顔を見ると、先ほどの邪気が消えていた。

気のせいだったのだろうか、、、いや、あれは、、、。




ちなみにログタイトルは「良い人風(よいひとふう)」と読む。






まだまだトップのアツい夜は続きそうだ。

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