風神ADフロウハント セカンドインプレッション



こんにちは。

今回は去年書いたフロウハントのインプレの改訂版というか、印象の変わったところについてです。

前回つらつらと書いたんですが春に行った試投会や半年他の竿を触ってみたことでこの竿の立ち位置的というか、比較してわかることなどがありましたのでそれについて。




 
想像より柔い他の竿




まずこの竿はハリが強いという紹介をしましたがこれに関しては間違っておりません。

ただ読み返したときに表現が微妙だと思ったのでそこについて言及していきます。

まずムッチリ感という表現は他の竿と比較したときに間違っていると感じたとともにハリ感が強い、バリッとしているという表現が合っているかなと思います。

試投会で触らせてもらった竿はどれもしなやかな印象を受けました。

竿単体だとシャキッとしていてイイ感じだなと思った物が多かったんですがいざルアーを付けると思ったよりしなやかで柔い。

高弾性なカーボンを使用しているかどうかはわかりませんが戻りのパワーに関しては少ない、いわゆる柔らかいテイストで悪く言うとダルい竿が多かったような印象です。

しかしこのフロウハントはそんな竿と比較すると戻りのパワーが表記クラスに比べると強くシャキッとしている印象を受けます。スローテーパーな傾向があると思います。

テーパーなのか素材の種類なのか厚さなのかはわかりませんがティップ付近までバリッとハリがあるのが特徴です。

しかし、硬くて曲がらなくてやり取りが怖いということはありません。強い負荷がかかるとしっかりタメが効いて曲がり込むことも特徴でしょう。




 
実釣において




ではこのバリッと感が実釣においてどう働いてくるのかについて。



まずはキャスト。

最大飛距離に関しては何とも言えませんが竿を曲げることさえできてしまえば永遠投げ続けられるほど楽に飛距離を稼ぐことができます。

ゆったりとしたストロークでリリースまでにグッとタメを作ってやりさえすればあとはロッドの復元力に任せるだけでルアーがポーンと飛んでいきます。

Gクラ風に言うとミートしやすいという表現がこれにあたるんだと勝手に解釈しています。

普段強く、硬い竿をお使いの方はすぐにもこの感覚がつかめるかと思います。

それに比べてしなやかな竿は同じような感覚で動作をすると復元力が弱いのでしっかりルアーを弾けずにうまく飛距離が出ません。

そこで簡単に曲がるということを利用して動作自体を小さくクイックにすることでロッドの反発力ではなくて腕の振りで飛ばすという風な動作の方がしっくりくるのかなと。

どちらがいいかは人それぞれだと思いますが硬い竿のオート的にポーンとルアーを弾き飛ばす感覚はとても気持ちいものです。



次はルアーの操作について。

この手の硬い竿はドリフトにかなり向いていると思います。特にこの竿は120mmのスリム系ミノーの操作性がかなりいいと感じます。

私が最も多用するルアーという補正はあるかも

以前REDさんの紹介を見たときにそこら辺のルアーに合わせて作ったということを言っていたような言っていなかったような。

まずドリフトする際、私はルアーの挙動をリールのハンドル一つから抵抗感を感じ取って想像して操作します。

そのときしなやかな柔らかい、いわゆる最近の感度の良いと言われる竿だと竿が抵抗に対して敏感に反応して竿を持つ手に感度を伝えようとしてきます。

しかし硬い竿だとその感度を拾おうとしないため竿を持っていた手で感じていた感度がハンドルを持つ手に集中するので、ハンドルで受ける変化がよりリニアになる感覚があります。

そしてこれは憶測なんですが、竿が曲がることで同じ負荷がかかった時よりも竿が曲がらない時よりガイドドラグが掛かるのか巻き重りが強くなるような感覚があります。

これはルアーから伝わってくる感度を鈍化させるのでできるだけない方がいいです。

じゃあこれらをなくすために糸と竿を一直線にすればいいのではないかと。

そうなんですがいつもそうはできないのが河川のドリフトなんです。

ラインメンディングの際流れに任せてダーッと上流から下流へティップを動かすだけならいいんですがメンディングの際角度を変えてラインを操作することもあります。

もっというと足場の高いポイントだとどうしても竿と糸に角度が付いてしまいます。

そのためできるだけ硬い、厳密に言うと低負荷で曲がらないような竿が向いているというわけです。




 
結論




とまぁこんな感じなんですが他の竿をいくつか使ってみて相対的にこの竿を表現するなら弱さと硬さを両立した竿、ですかね。

扱うルアーやパワー的にはMLクラスで間違いないんですが同じMLクラスの竿に比べて硬さがあり、軽快感があると言うのが特徴だと思います。
(重さ的には軽快ではない)

ぶっちゃけ一年経つごろから若干ヘタってきたかなという感覚があります。

強い竿をしばらく使っていたことで柔く感じるのかとも思いますがエポキシにクラックが入ってきているのでヘタリもあるのではと。

ただそうなっても独特の硬さは健在でバリッと感は残っています。

追加機種のジェイルブレイカーはエポキシ割れもないし込みの具合もいいしなのでこの間に何か変更があったのかもしれません。

ジョイントのスレッド部のデザインが違うのはそういうことか、最初からやってくれよ

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それでは。

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