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関根崇暁
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▼ 筑後川清流鱸釣行 再現性
- ジャンル:釣行記
- (筑後川 有明鱸 釣行, 清流鱸探求, 淡水 ルアーフィッシング, BlueBlue)
清流鱸のフィールドは常に増減水を繰り返している。
先日、日本の各地を襲った台風18号であるが進路から外れた九州地方は風雨の影響は殆ど無かった。
台風の過ぎた後は秋の空と冷えた風だけがフィールドに吹いていた。
画像は国道3号線の下流にある久留米堰、河口から数えて三つ目にあたる堰である、僕のフィールドはここから上流。
そして深夜、少し肌寒いくらい気温は下がったとはいえまだ落ち鮎のトリガーにはならず、瀬は沈黙を守ったまま、流れの絞られた瀬は、滔々と澄み切った水を湛えている。
ダムの放水も数日前から止まり、夏の渇水期同様の流れがそこにある。
前回の雨後釣行は後にも先にもベストタイミングであった事は間違いないようである。本来は前回の釣行で魚を獲るべきだったのかもしれないが、増水時は大型の鱸が付いていたピンポイントも水深が50センチ程浅くなってしまった。
流れの芯に出来るだけ筋目と浅瀬の大きな反転流が本来のフィーディングポイントである事に変わりは無いのであるが、浅すぎるその流れに鱸が定位するまでの条件にない様に感じた。
時刻は午前2時を少し回った頃、第一ポイントに見切りを付けて下流の深瀬に沈む捨て石とテトラ帯を狙う。
此処でのルアーはBlooowin!140Sアップクロスからの流し込みとターンで沈みテトラを丁寧に攻略して行く、当然此処での実績は無いが、上流の瀬に捕食へ入ってくる魚は、きっと此処にいるはずである。現在は、沢山釣ることよりも、釣りになるピンポイントの数、手札を増やす事が大きな目的でもある。
何しろ此処は自宅前の流れである。
きっとこの先何十年か楽しむであろうフィールドなのだ、小さな魚一魚種も見逃さない、落ちアユだけではなく、エビやドンコの動きまで、総合的に把握して戦略を考えて行きたいところ。
清流鱸の存在、生態、それは不明確な事が多い、鱸だけを探して結果に結びつくほど簡単ではない、魚を知ること、川を知ること、季節を知ること、そして季節感を体に叩き込む事、何度も何度も肌でフィールドの風を水の匂いを感じること、それらの一見釣りには関係の無い様な事の積み重ねだけが、チャンスを広げる唯一の道である、そう僕は考えている。
前回の釣行では、完全にチャンスを逃し敗北に終わった。この悔しさは、久々に味わう感覚であった、大増水からの減水方向、平水に戻る少し前、ベストな水位だった、平水時から+30~50cmが増水パターンのベストな水位、嘗て故郷の大河での鱸釣りではそのチャンスを狙って、フィールドを叩き良い魚に合う事ができていた。
そして、それはそのまま、筑後川でも同様に当て嵌まるものであることが確認できたのである、前回の敗北は、滅多に無い好条件であり、次回が無い事を肌で感じていたから、悔しさが増したのかもしれない。
そんな今回は、完全に祭りの後状態である、急激な冷えに渇水。
条件的には良くは無い、それでも数箇所で流れにステイする鱸の姿を確認できた、そんなピンポイントを丁寧に探し狙うが、魚とのコンタクトが取れないまま、時間は刻々と夜明けに向かって行く。
半ば諦めかけた僕は、最後にと第一ポイントに戻り、再度表層から丁寧に狙う事にした。諦めかけた時間、TDソルトペンシルで瀬の表層を探ると、沈黙を掻き破るが如く、派手な水面爆発音。
「清流鱸はいる!」
疑心暗鬼な釣りが、確信に変われば、あとは食わせの一手であるシンキングペンシルにチェンジ、今回はワンダー。
綺麗に筋を流すと、「カコン!」と押さえ込むアタリ。
重量感のない少しシャープな引きを見せたのは、この魚だった。
拳大の玉石に苔が蒸している、そう、ここは完全な淡水域。
40cmほどの銀輪が足元に横たわる、清流鱸の再現性の細い糸は繋がり始めた、サイズではなく、数でもなく、、感動の出逢いを求めた釣りの世界が此処にある。ただ魚を釣りたければ下流へ行けばそのほうが効率がいいのであるが、瘦せ我慢では無く、僕の気持ちはこの清らかな流れに向かっている。
秋本番、冬を迎える前に、更なる釣りを求めて。
ありがとう、ありがとう、今夜もありがとう。
■参考タックルデータ
ROD:UFM UEDA CPS 862EX-ti
REEL:Daiwa 3012H
LINE:PE #1.5
LEADER:20LB
■釣行日時・場所
平成25年09月18日 2時~4時
福岡県 筑後川 中流域(清流域)
■何時も釣れない釣師のログをご覧頂きありがとうございます。
■皆様のご意見・ご感想をお待ちしています。
■もっと書いてくれと思っていただける方、遠慮なく、ソル友、ファン登録、fimo会員登録をお願い致します、お気軽にどうぞ。
先日、日本の各地を襲った台風18号であるが進路から外れた九州地方は風雨の影響は殆ど無かった。
台風の過ぎた後は秋の空と冷えた風だけがフィールドに吹いていた。
画像は国道3号線の下流にある久留米堰、河口から数えて三つ目にあたる堰である、僕のフィールドはここから上流。
そして深夜、少し肌寒いくらい気温は下がったとはいえまだ落ち鮎のトリガーにはならず、瀬は沈黙を守ったまま、流れの絞られた瀬は、滔々と澄み切った水を湛えている。
ダムの放水も数日前から止まり、夏の渇水期同様の流れがそこにある。
前回の雨後釣行は後にも先にもベストタイミングであった事は間違いないようである。本来は前回の釣行で魚を獲るべきだったのかもしれないが、増水時は大型の鱸が付いていたピンポイントも水深が50センチ程浅くなってしまった。
流れの芯に出来るだけ筋目と浅瀬の大きな反転流が本来のフィーディングポイントである事に変わりは無いのであるが、浅すぎるその流れに鱸が定位するまでの条件にない様に感じた。
時刻は午前2時を少し回った頃、第一ポイントに見切りを付けて下流の深瀬に沈む捨て石とテトラ帯を狙う。
此処でのルアーはBlooowin!140Sアップクロスからの流し込みとターンで沈みテトラを丁寧に攻略して行く、当然此処での実績は無いが、上流の瀬に捕食へ入ってくる魚は、きっと此処にいるはずである。現在は、沢山釣ることよりも、釣りになるピンポイントの数、手札を増やす事が大きな目的でもある。
何しろ此処は自宅前の流れである。
きっとこの先何十年か楽しむであろうフィールドなのだ、小さな魚一魚種も見逃さない、落ちアユだけではなく、エビやドンコの動きまで、総合的に把握して戦略を考えて行きたいところ。
清流鱸の存在、生態、それは不明確な事が多い、鱸だけを探して結果に結びつくほど簡単ではない、魚を知ること、川を知ること、季節を知ること、そして季節感を体に叩き込む事、何度も何度も肌でフィールドの風を水の匂いを感じること、それらの一見釣りには関係の無い様な事の積み重ねだけが、チャンスを広げる唯一の道である、そう僕は考えている。
前回の釣行では、完全にチャンスを逃し敗北に終わった。この悔しさは、久々に味わう感覚であった、大増水からの減水方向、平水に戻る少し前、ベストな水位だった、平水時から+30~50cmが増水パターンのベストな水位、嘗て故郷の大河での鱸釣りではそのチャンスを狙って、フィールドを叩き良い魚に合う事ができていた。
そして、それはそのまま、筑後川でも同様に当て嵌まるものであることが確認できたのである、前回の敗北は、滅多に無い好条件であり、次回が無い事を肌で感じていたから、悔しさが増したのかもしれない。
そんな今回は、完全に祭りの後状態である、急激な冷えに渇水。
条件的には良くは無い、それでも数箇所で流れにステイする鱸の姿を確認できた、そんなピンポイントを丁寧に探し狙うが、魚とのコンタクトが取れないまま、時間は刻々と夜明けに向かって行く。
半ば諦めかけた僕は、最後にと第一ポイントに戻り、再度表層から丁寧に狙う事にした。諦めかけた時間、TDソルトペンシルで瀬の表層を探ると、沈黙を掻き破るが如く、派手な水面爆発音。
「清流鱸はいる!」
疑心暗鬼な釣りが、確信に変われば、あとは食わせの一手であるシンキングペンシルにチェンジ、今回はワンダー。
綺麗に筋を流すと、「カコン!」と押さえ込むアタリ。
重量感のない少しシャープな引きを見せたのは、この魚だった。
拳大の玉石に苔が蒸している、そう、ここは完全な淡水域。
40cmほどの銀輪が足元に横たわる、清流鱸の再現性の細い糸は繋がり始めた、サイズではなく、数でもなく、、感動の出逢いを求めた釣りの世界が此処にある。ただ魚を釣りたければ下流へ行けばそのほうが効率がいいのであるが、瘦せ我慢では無く、僕の気持ちはこの清らかな流れに向かっている。
秋本番、冬を迎える前に、更なる釣りを求めて。
ありがとう、ありがとう、今夜もありがとう。
■参考タックルデータ
ROD:UFM UEDA CPS 862EX-ti
REEL:Daiwa 3012H
LINE:PE #1.5
LEADER:20LB
■釣行日時・場所
平成25年09月18日 2時~4時
福岡県 筑後川 中流域(清流域)
■何時も釣れない釣師のログをご覧頂きありがとうございます。
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■もっと書いてくれと思っていただける方、遠慮なく、ソル友、ファン登録、fimo会員登録をお願い致します、お気軽にどうぞ。
- 2013年9月17日
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