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▼ 秩父イワナを求めて
- ジャンル:日記/一般
- (渓流ルアー釣り)

近くて遠い地元埼玉は荒川の源流部にはニッコイウイワナとヤマトイワナどちらの特徴もある秩父イワナと呼ばれるイワナが棲んでいるという。
実は、12~13歳の頃、私は一度そのイワナに逢っている。
橙色の斑点を持つそのイワナの色彩、少年時代の遠い記憶の中で鮮やかな明るみを帯びたままなのだ。
キャンプの時につかみ取りしたイワナはそのまま炭火で焼かれその日の御馳走となった。
今から十数年前、秩父には何度も足を運んだのに何故かそのイワナに逢いに行く事は無かった。
それよりも本流に潜む大ヤマメの釣りに夢中になっていたからだ。
そのヤマメの流れを更に上流に行く事に魅力を感じなかったというのが本音である。
近くて遠い、それは同じ県内なのに車で二時間以上走り、さらに徒歩で山を歩かなければならない事を意味する。

週末は全国的に春の大雨だったので、もしかしたら雪解けが一気に進むかもしれないという予感と雪代が納まらなければ釣りにならないという不安が入り乱れながらその渓を目差した。

イワナの釣り場、それは渓深く険しい場所も多い。
スタートして間も無く一匹のイワナを日陰の淵で見つけたが、ルアーの追いは鈍い。
無理も無い。ここは3月と言えど真冬に近い気温だ、渓のイワナが活発になるのにはあと2ヶ月は必要だろう。

日向であれば春の柔らかい日差しが祝福してくれるが、一変して日陰は氷と残雪の暗い世界。
それでもイワナ達は日向を嫌い、暗い流れに身を潜めていた。
程なくしてイワナを無事釣る事が出来た。
テクニックは必要ない、ルアーやカラーなどもどうでもいい。
この魚がいる場所へアプローチできるか出来ないかだけが結果に結びつく。

この橙色の斑点、黄色い腹部、そうこれが秩父のイワナだ、紛れも無くあの時逢ったイワナだ。

そして仲間もキャッチする、歓声を上げて、握手を交わす。

少年時代の記憶と現実が重なり合うひと時、30年という月日を超えて、あの時、強烈に釣りたかった魚が今目の前にいる。

仲間と分かち合いたい喜びという時間がある。
それがある限り、僕等の釣りは果てしなく続いて行くことだろう。
- 2018年3月14日
- コメント(1)
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