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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

筑後川、春の使者を待つ。


春風の筑後川、菜の花の岸辺にて、夢の魚を探す小さな旅をした。

筑後川のサクラマス、未だ見えないトロフィー。

それでも、釣りを続ける事が唯一、出逢える道。

50年前なら釣れたのだろうか?50年前でも釣れない魚なのだろうか?

次ぎの50年に繋がる、確かな記憶を僕は釣りたい。


今日のタックルは、ウエダ TSS-77にダイワトーナメントZである。

利根川に夢中になっていた頃、15年前のタックル。

昨今のサクラマスにおける最新のタックルを僕は知らない。

それでも、夢を見るには十分、ただの古い道具も20年くらい使うと再び

輝きを増してくる気がするのは、僕だけだろうか。

嘗て、このタックルで数々のトロフィーを掴んだ。

そして、シーライドミニ9g 今日、一番使いたいルアーだ。


TSS-77 久々にこのロッドを振ってみてある事に気付く。

それは、自分の反射能力の低下である、ロッドが放つルアーの初速に感覚が追いつかない・・・

旧型のタックルと云えど、9gのジグをフルスイングした時の初速は、きっと時速で言えば瞬間的に数百キロに達するだろう。

明らかに自分の感覚と実際の速度に差が生じている。

20代の頃は、そんな感覚が無かった、もっと思い通りにコントロールできていたと思う。

その点は残念だが、年齢には逆らえない、今の自分にあった投げ方を探すしな無いようだ。

僕は、8割の力を使いリラックスして投げる事で調整した。

自分の調整が出来ていないのは、魚を釣る以前の問題。

数日、釣りに行かなくなると途端にこんな症状に見舞われる。

釣りにおける操作は、常に磨かなくてはダメなんだ。

素早い初速で30度くらいの放物線で流芯の向こう側へ打ち込まれるルアー、この理想の角度が、素早いラインテンションコントロールを生み、着水と同時の早い段階でルアーをアクションさせることができる。

45~50度の一般的な角度で、本流を釣る場合、着水からラインスラッグを取る間に、ルアーは2~3m下流に流れてしまう。

その僅か2~3mのアン・コントロールな時間が僕には許せない。

人と同じ条件、同じ時間帯に釣るサクラマスフィールドとしてメジャーな場所で、釣果を安定させるのはそういう部分が大切であると思う。

その点、シンキングミノーは、そのアン・コントロールなタイムラグを有効にしてしまうから、この釣りを飛躍的に優しくしたのは云うまでも無い。

スプーンなどのメタルルアー(ジグも含む)を本流で有効に使うには、キャスティングの重要度が高いという事である。

釣れたのでは無く、釣ったにするのはそういう事。




ところが。

ここは筑後川、そんな能書き・ウンチクは何の役にも立たない。

僕の経験値なんて、白紙も同然。



深瀬を一本釣り下り空を仰いで、座り込んだ。

あと何回、釣れないこの釣りをやったら報われるのだろうか。

あと何年続けたら、夢の魚が足元に横たわるのだろうか。

筑後川サクラマス釣行、10ヵ年計画、第一部、終了まであと3年。

このままだと、第二部(20年計画)に持ち越す雰囲気100%。

今年こそは・・・という期待よりも、無限に釣れない恐怖が目の前にある。

あと何年、僕はこの場所に立つ事が出来るのか。

釣り人生には残り時間が無い。

まだ若いのにって言われるけど、情熱は有限なのだ。

冷めた瞬間、もう二度と立ち上がれなくなる。

今は、少しだけでも、前に進みたい。


春の日差しは優しくも厳しくもあり。

川の畔、ふかりふかりと枯れ草に緑の芽が生えた地面を歩く。

地面を向いて歩くと、ペットボトルが目に止まった。

今日は、こいつを手土産に持ち帰る事にした。

今年、北関東の釣り友は、偽善でも焼け石に水でも、やらぬよりはマシ。と言いながらゴミを集め始めた。

僕も、その焼け石に雫を落とす事にした。

ささやかながら、今更ながら、一握りでも持ち帰る事を決めた。

川への敬意、偽善も出来無いようじゃ釣師が廃る。


今日は魚釣りに行ったのじゃなく、素振りをして、ゴミを一個拾って帰った。


偽善でも何でも、やらぬよりマシ。



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