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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

マルスズキ・タイリクスズキ・アリアケ???

少し昔まで日本には2種のスズキがいるとされていました。

今では、三種、マルスズキ、ヒラスズキ、タイリクスズキ。

そして、僕らが釣るは、有明海産スズキ。

最近は「タイリクスズキ」という言葉も魚も、当たり前になってきて聞き慣れてしまいつつありますが、何を基準にタイリクスズキって呼ぶのか?に少し疑問に感じています。

まず、スズキとタイリクスズキは別種です。

目の大きさ、吻の長さ、黒点の有無や黒点の大きさ、側線の下に黒点、背脊椎数の数で見分ける事が可能と言われます。

四国や九州の一部で釣れるタイリクスズキと呼ばれる魚、何処で同定されてそう呼ばれるのか、釣り人の勝手な思惑でそう呼ばれているのか?

養魚が逃げて本当にスズキの生息圏を脅かし、タイリクが定着してしまったとしたら、それは大きな問題なのでは?と思います。

実は、タイリクスズキそれを僕は釣った事が無いので、その真実を知りたいと思っています。


スズキのことを考えると、夜も眠れなくなるくらい。

スズキの生物史は面白いです。


さて、僕にとって 一番身近なフィールドである筑後川と有明海、有明海のスズキは、タイリクスズキとマルスズキが一万年前以上前に自然交雑した個体群であると言われます、交雑、つまり雑種のスズキ。

しかし、それには少しの疑問もあります。スズキ×タイリク それが、交雑のF1、つまり生殖能力を持たない、雑種、ハイブリッドだとすると、有明海のスズキは大昔に全滅している事になります。

ところが交雑してから1万年以上の間、命を繋いで生きているところを見ると、生殖能力は失わず、この交雑種は途絶えない事になります。

仮に、全国のタイリクスズキがマルスズキと交配してしまうとどうなるか?途轍もなく長いサイクルで考えると、純粋な、日本の魚であるスズキが居なくなります。交雑種が生殖能力を持っているという事は、永久的に交雑が繰り返される可能性はあるということになりかねません。

勿論、これは、少しオーバーな話ですけどね。


そもそも一万年以上前に、有明海のスズキが生まれ、どうして有明海の外には出ずに、この海域のみに生息するのでしょうか?

ひとつの要因はこの環境を好む、もうひとつが塩分濃度の濃い外海を嫌うのではないかと僕等は考えています。

有明海の生態系は、大陸由来の生物で溢れています。エツ、ワラスボ、アリアケヒメシラウオ、アリアケシラウオなど、他の海域では見られない独自の魚達。

その生態系の中にいるのが、有明海のスズキ「有明鱸」なのです。
雑種ではなく、有明海のスズキは、アリアケスズキと呼びたい訳です。

有明海のスズキ、「有明鱸」には大きくわけると二つの魚がいます、それぞれ特徴があります。

ひとつは、マルスズキに似た有明海のスズキ。
ひとつは、タイリクに似た有明海のスズキ。

優勢遺伝、劣勢遺伝、それぞれにある訳です。

それも個体差として楽しみながら、この筑後川、有明海フィールドを楽しまれる事を望みます、僕等、ひとり、ひとりが違う様に。

魚も一匹、一匹違う柄と顔を持っています。

タイリクスズキは大型になるスズキですから、釣人としては大型が釣れて喜ばしい事かもしれませんが、逆に考えると喜んでばかりも居られません。

今、スズキの南限は久米島、北限は青森、北海道の噴火湾付近と言われます、南北縦に長い日本列島のほぼ全域にスズキはいます、きっと細かい事を言えば、各海域に各海域に適応したスズキ達が棲んでいるのでないか?とすら思います。

例えばイワナは各水系毎に特徴が異なります。

スズキもきっとそんな特徴があると思う訳です。

さあ、そろそろ、筑後川のシーズンが始まります。

今年も一匹毎の出逢いを感動を噛み締めながら、釣りをしたいと思います。



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