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▼ サッパ、そしてイナッコ。
先の台風21号&24号。
比較的短いスパンで本州直撃した影響はさすがに収束しつつあるけど、
「その前」
「その間」
「その後」
で、予想通り大きく状況が変わったのが実感できる。
簡単に言えば、
「夏が終わった」
「秋になった」
「秋が深まり出した」
これが短い期間で起こったな、と言うのが正直実感していること。
気温や水温などのデータではもちろん明らかなのだけれど、
自分はそれをベイトの移り変わりで感じた。
たまたま定点観測に近いカタチで、
同じようなエリアに出向いていたので、
それを感じた訳なのですが、
「サッパがメイン」
「サッパもいる」
「イナッコがメイン」
普段あまり行かない河川エリアでナイターなのだけれど、
例年秋になると、その後の沖堤等の状況予測の情報収集に足を運んでいる。
今年は丁度そのタイミングが、
台風天国の時期を跨ぐような感じだったので、
色々と変化を感じやすかった。
もっとも釣りやすかったのはもちろん、
「サッパがメイン」
例えば明暗をやっていて、
シーバスが定位しているのが見えるとして、
イナッコが通過しても、
顔の向きを少し変える位なのに対して、
サッパが通過すると明らかに追い込む体勢になり、
水面へと突き上げボイルが起こる。
「サッパもいる」時期は意外とセンシティブで、
イナッコの量的ボリュームが増えたからなのか、
イナッコに反応を示す個体と、
サッパが通過するときに反応を示す個体とが混じり、
狙いを絞りにくい。
「イナッコがメイン」
まさに今がそうなのだが、
ルアーサイズへの反応が顕著に出てきた。
いわゆる「ドブ川ビッグベイトゲーム」のシーズン到来って訳なのだが、
大きなものへの反応が良い個体とさがはっきり増えてきた。
それまでマリブがダントツだった場所でもマリブに反応を示さなくなったのに、
同じタックルで投げれるのでいつも持ち歩いてる、デビルスイマーに盛んにチェイスしてくるようになってきた。
で、こうした観察をしていて知ったことがあって、
「サッパは頭が下、イナッコは頭が上」
何のこっちゃ?ですよね(笑)
河川なので流れがある訳ですが、
サッパは流されるのではなく、
流れに乗って下流へ泳ぎきろうとする。
イナッコは頭を上流に向けていたり、そう言う状態の頻度が高いのですが、
流れにやや逆らおうとしながら、流されていく。
恐らくサッパの方がイナッコよりも泳ぐ力が弱いので、
流れの勢いを利用してシーバスが待ち構える難所を一気に通過しようとしているのだろうか。
なので、
シーバスのいるエリアにサッパが突っ込んできたときに激しくボイルが起こるのですが、
割と短時間で終わることが多かった。
シーバスのポジションも、
サッパレンジよりも下で待ち構えて、通過するときに突き上げるのでボイルが起こるって感じ。
対してイナッコの場合は、
シーバスのポジションも流れの速くなってる箇所の脇、
比較的イナッコの泳ぐレンジよりちょい下程度で、
流れの変化でバランスを崩したイナッコを瞬間的に捕食するような感じのバイトで、
激しいボイルと言うよりは、
捕食の勢いで尻尾で水面を叩く音が響く感じ。
なので、
サッパメインの時は、
アップにキャストして、リトリーブしてくるのに反応がよく、
イナッコメインの時はドリフトからターンした時に反応が良かった。
いつもこうであると言うわけではないと思うし、
シーバスやベイトの個体サイズとか量、
さらにはさまざまなコンディションによっても変わってくるだろうとは思うけれど、
シーバスのポジションが変わってくるのをはっきりと自分の目で見れたのは、
他の釣り場や状況でも、考え方のヒントになりそうなので、
あまり釣れなくても通った甲斐はあったかな。
釣れなくても...(涙)
丁度「ドブ川ビッグベイトゲーム」の事を書いたので、それに関して。
以前から仲間内で、
「何かのタイミング(時期)からビッグベイトへの反応が良くなる」
と口にされることが多かった。
もしかしたらバッシーだけがその理由に気づけていなかったのかも知れないけど、
「サッパが抜たから」
が理由であるとしたら、答えは簡単になる。
考えてみれば、
沖でも5~7cmのカタクチイワシが減って、
それまで河口付近にいたコノシロやマイワシが固まるようになると、
ボートでビッグベイトゲームが盛んになるのだから、
それは小河川であっても同じことが起きているのだろうと考えたら、至ってシンプル。
難しく考えすぎていたのかな。
で、肝心の釣り場の状況。
残念なことに、
地元付近の河川を見る限り、
大きな個体の数は少ない印象。
自分がリサーチしたよりも上流まで差し込んでいるのかも知れないが、
いままでレギュラーサイズが多かったところには豆シーバス、
60~70cmクラスがちらほらいたところがレギュラーサイズ、
ランカーも見られたところにもレギュラーサイズがメインとなっているのが今年。
ビッグベイトゲームが成立するのか解らないけれど、
そんな先入観も吹き飛ばしてしまうのが、
ビッグベイトゲームの破壊力。
もう少し様子を見てみるけど、
そろそろ出撃しても良いのかも知れないね。
- 2018年10月15日
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