わたしの釣りは９割方浸かりの釣りで、ここで書くのは浸かりの使用が前提になっています。

巷では、技術の進歩の恩恵から１０ｆｔ以上の長竿の使用がトレンドになってきているようです。
そういうわたしも１０ｆｔロッドを所有していて、比較的風が強くないうねりの高い日には好んで使用していました。
もちろんエリアは河口とか開けたエリアですが。
超遠投時、うねりにラインをとられるとルアーの状況が把握できなくなるため、なるべくラインを水面に付けないようにする目的でこのロッドを使用します。
そのロッドの重量なんと１７４グラム。
一昔前の８ｆｔ後半のロッドの重量です。
技術の進歩を如実に感じます。

ルアーウエイトの幅も長竿ならではというかワイドです。
５～３５グラムの表示がありますが、実際の使用でもこのウエイトをストレスなく使用できます。
これはシーズンや昼夜を問わず、あらゆるルアーを扱えるということだと思います。
つまり、短い竿にはない抜群のしなやかさとパワーが長い竿にはあり、万能竿と言えると思います。

わたしが昨年の秋から通い詰めてるエリアではこのロッドがメインロッドになっています・・・・うそです。
その期間、わたしがその万能竿を引っ張り出して使った回数は・・・・・少ないですよー！！
ぜろ、ゼロ、零、鹿児島弁でダゴ回なのです。

昨年の年始はこのロッドを使ってました。
軽いから疲れないし、ラインメンディングがやりやすいからルアーのヘッドアングルの管理が楽だし、結果釣果を伸ばせるのです。
最新の長竿ガッツリおすすめです！！

それではなぜにそんな素敵な長竿を最近封印してしまったのか？

その前に最近のこのエリアでのメインロッドは何かと言うと・・・

スピニング　８．３ｆｔML
ベイト　　　　７．１０ML

ええ短竿です。
川幅２００メートルもある河口域で使うレングスではないように思えます。

なぜに短竿か？
わたしの釣りのスタイルにマッチしているからです。

わたしの釣りの真骨頂はピン撃ちです。
橋脚とか沈み瀬とか流れのヨレとかの狭い範囲を狙うあれです。
それを河口域で、広い干潟のような場所で、完全にオープンの場所でやりきります。

このエリアでもっと結果を出すには、とにもかくにもシャローに入った水の掃ける道となるスリットの位置の把握がカギになります。
このスリットの位置はひと潮毎にとかそんなのんきな周期ではなく、数時間毎に変化してしまいます。
このエリアで釣りをしたことがある方ならおわかりだと思いますが、底の砂がふわふわで川の流れの筋の変化で絶えず移動しているのです。

これがもしある程度固定化されるようであれば立ち位置もトレースコースもシビアな調整の必要はないのですが、毎晩の釣りの３時間ほどの間にも筋の位置が変わってしまうため大変にやっかいです。

で、その筋を効率よく通すことがキモなんですが、なんせこのエリア水深が浅いです。
川筋の流芯ですら最干潮時には１．５メートルほどしかありません。
なので、その筋の近くまで行ってしまうことができてしまいます。

つまり、ここでは超遠投など糞ほども役立たずでむしろ貴重な時合には時間の無駄です。
もちろん遠投が必要な時もありますが、１０ｆｔロッドが８ｆｔロッドに対してどれほどの飛距離的メリットがあるのか・・・ロッドの長さの比率の通り２割増しなんてことは無いと思います。
たとえ８で５０飛ぶルアーを１０で６０飛ばせたとしても、わたしなら１０メートル分先に出て８でより正確なキャストで勝負します。

あ、長竿と短竿、キャストアキュラシーはビビるほど違います。
フルキャスト時はもちろんですが、特筆すべきはショートレンジ時の確度と風がある時の低弾道キャスト。

書いてるうちにかなり偏った意見になっているのを自覚してしまいましたが、加えて書くなら・・・

長竿の方がばれないとよく聞きます。
エラ洗いや急な突っ込みに対して、物理的に長竿が優位なのは理解できますが、デカい魚に主導権を与えず一気に寄せるならば、これは短竿有利かな？と思います。
浸かりで長竿使ってもたもたしながら友達に取り込んでもらう姿をよく見ますが、友達が少ないわたしにはそんな他人様に頼るようなことはできませんからwww




ここまで読んだ奇特なあなたならもう間違いなく長竿を使用しますね！
そうです、このピストル某はただのひねくれあまのじゃくなのです。
だいたい毎晩ウイーン！とかベイトタックルで釣れもしないのに夜中に浸かってる変態です。
ながなが書きましたが真に受けちゃいけません。

長竿で正解ですから～www