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ゴロウ

時合になると神輿が来たかのように騒ぐ海中に、躍り上がる鱸、一面のボイル。
夏の終わりから始まった秋の気配。
台風14号が過ぎ去り、8割のベイトは抜け、釣り人も抜け、一旦静まり返る。
が、消えない殺気。
その中心的ベイトはゴロウ。
通称"トウゴロイワシ"
まだ続くと読んだ、このチャンス。
ベイトが抜けたからと言って、見切りを付けるのはまだ早い。

■水位■

派手にボイルは出るが、簡単にはいかないゴロウ。
今回狙ってるポイントは運河のような川なので、流れはいったいどっち?というより川全体が動くイメージ。
シーズン初期は川全体で、狙い処を定められない程どこもかしこもボイルだったが、ベイトが抜けた今、やはり反応が続くのは橋脚下。
潮位が高いほうが水中は暗くなり、魚も浮く事が多く、そこに出入りするゴロウを食わないわけがない。
速い流れはボイルが集中するが、緩い流れはバイトを取りやすい。そんな事もわかってきた。
どうやら移動中のゴロウを襲う鱸は無理矢理感満載でセイゴクラスが多い。
あれは追ってはいけない。
水際を良く観察すると、棒のようにステイするゴロウ。
ユラ、ユラっと細かい流れの変化に揺らめく。
この棒になってるベイトをしっかり選び、飛び上がり、驚いたゴロウが散る。
1つのパターンなのだろう、最近はそんな状況である。
時合中盛り上がる鱸も冷静さをわすれない、何かを選んでいる。
そんな沈着冷静な鱸は、ステイするゴロウがふらつく一瞬を見逃さない。

■風■

明暗の暗。
食わせるポイントは
・明暗の真ん中
・角
・下流の暗
と、3箇所に決め、他のボイルは無視を決行。
釣り方は小さめのフローティングミノーを着水→放置。チョロっと巻いて、放置。
ステイではない"放置"
ボイルの点に向かってゆっくりゆっくり流して行き、放置。そして、放置。笑
そこへビューっと風が吹く。
水面下は小波が立ち、水面1枚下でステイするゴロウはフラっと揺らめく。
鱸はそこを確実に仕留めている。
なんて賢いんだろうと
だから、ボイルを打とうが、巻こうが、飛ばそうが当てはめられなかったと言える。

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ドッスン。
これは角
ピチャッっと少しずつベイトがベスポジへ誘導され、鱸はもうすぐ射程範囲。
きっともう、睨んでいるハズ。
こそへ、ナイスタイミングにビューっと風が吹く。

食う、食う、食う!!

こんなドキドキ、止められない。


週末になるとここは餌釣り師にも人気のポイントで、多くの人が殺到する。
足場も良く、目の前でタチウオまで跳ねれば当然だろう。
だから、週末は誰かが釣れば良い。
毎日打ちに行ける時間がある僕は、潮が厳しい日に打てば良い。
僕が毎日張り付くより、新しい誰かが鱸を掛けて、それに感動する時間の方が大切であろうと考えた。
大雨が降ったある夜の事。日曜日だが雨の影響で誰も振っておらず、僕はいつもの橋に張り付いた。
すると、下流から竿を振る音。
小一時間振って、やっと釣り人らしき影を確認した。
必要最低限のライトだけを灯し、水面からしっかり距離を取って。
下流に勝機を見たその釣り人も、時合が過ぎ、少しずつ此方へ近づいてくる。
橋脚の暗に潜み、完璧に殺気を消せた事を証明できたな。そう確信できるほど近付いてから、すぐに後ろに下がってくださった。
僕が手を止めるのを確認してから
「どうですか?」と
その右手には、グチャグチャになった糸の塊、苔が生えたポテトチップスの袋、ビニール袋。
それを持ち帰る事、もはや触る事すら嫌だっただろうと。

「スミマセン、人の気配全く無かったので少し近付いちゃいました笑」

「いえいえ、殺気消せてたななんて笑ってましたから笑」

そんな言葉を交わし、情報交換。
魚には触れなかったけど、気持ちの良い気分だった。

ブルーブルーのキャップに、アピアのロッド。
スイングウォブラー?をぶら下げた釣り人さん。

あなたにはきっと、良い魚が釣れます。

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