プロフィール

ハマケン

神奈川県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/4 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

:

アーカイブ

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:14
  • 昨日のアクセス:25
  • 総アクセス数:267758

QRコード

溺れる魚

みなさんは子供の頃に

ナメクジに塩をかけて

「ちじんだ!ちじんだー!」

って、遊んだこと

ありますか?

ナメクジにとっては

いい迷惑です。

いきなり塩をかけられ・・・





何が言いたいかというと、

塩をかけただけなのに、

どうして「ちじむ」のか?

ってことです!

それはナメクジの体内の

塩分濃度が外側より薄く、

同じになろうとした結果、

水分(体液)が体外に

出てしまい、

干からびた状態に

なったからです。

生き物の体液の塩分濃度は

約0.9%、海水は約3%で、

淡水は0です。

異なった濃度の液体が

触れ合うと、同じ濃度に

なろうと移動する作用

(浸透)が働きます。

魚に置き換えると、

海水魚は塩分が体内に

入り過ぎないように

エラと肝臓で適度に

濃度調整しており、

淡水魚は逆に

体の塩分が出て

いかないように

しています。



海水魚と淡水魚(汽水魚)

、体液の塩分濃度は

ほとんど変わりません。

人もそうです。

では、海から遡上してきた

ばかりのシーバス

(分類上は淡水魚)を

淡水で泳がしておいたら、

どうなるでしょう?

今までこんなことを考えて

釣りをしていませんでした。

今回、あることから

このことを考えさせられ

ました。




正解は、






死にます!




え~っ!

シーバスってかなり川の

上流の方まで昇るじゃん!

とお思いでしょう。

自分もそう思っていましたが、

汽水魚ですら今まで海いた

魚をいきなり淡水に

さらしたら対応ができないと

考えるのが妥当でしょう。

塩水くさびに紛れて

遡上して来たシーバスは

まだ淡水になじんでなく、

徐々に体を慣らしながら

上流へと昇ると思われます。


そして・・・




今宵は川でウェーディング!

シーバスを狙う。



よくある光景です。



程なくして釣れました!



流石です。



まだいるかもしれない!

時合いを逃したくないという

理由と、陸地は遠く後程

撮影するために

ストリンガーへ・・・

次を狙う!

シーバスアングラーなら

この方法を選択する方、

多いと思います。

自分もそうでした。

その狙いは的中、

直ぐに次がヒット!

二尾目もストリンガーへ。

この時、1尾目は少し

弱っているような・・・



さあ!

更に次を狙ってキャストー!

潮位はどんどん

下がって行く。

塩水くさびが

遠ざかっていく~


そしてアタリがなくなり撤収。

見ると1尾目はエラを

大きく開けたまま

グロッキー。


え~っ!

なんでーーー!



出血もしてないし??

2尾目はなんとか

泳いでいるが、

撮影後に力尽き

蘇生ならず・・・


あれ~~っ?



これ、昨年の秋にも

同じことがあった

ような・・・

その時はただ単に魚の

体力の問題と勝手に

思っていましたが、

どうやら違ったみたいです。

上図の左側で周りが淡水

というパターンです。

そう、今まで海水に

さらされていたシーバスは

淡水を大量に飲み

体中の体液が薄まり

死に至ったと考えられます。


シーバスが溺れた??
(正確には少し違いますが・・・)


何でそう思ったかというと、

大人の事情でその

逝ってしまった2尾を

譲り受け、捌いてみて

発覚しました。

その画象がこれ!





ド~ん!



上の白っぽいのが1尾目の

水中で溺れた個体の身。

下の薄ピンク色のが

2尾目の身です。

全然違うのがお分かりですか?

下が通常ですよ。

上はまるで回転寿司の

「えんがわ」の様に

白くなっています。




まるで違う魚の様です。

触ってみると通常の下の身は

モッチモチなのに対して、

上の白い身は水分量が多く

柔らかくブヨブヨって感じ。

「なめくじに塩」の逆、

体内の塩分量より

外側が薄い場合、

同じになろうと水分が

体内に入り込み、

白くなってしまったと

思われます。

生食には向いていないと

思われるため、

悪あがきをして

調理することに・・・

1尾の半分の身に塩をふり、

水分を抜くことに挑戦!

〆鯖と同じ要領です。




けっこう多めにふり、



1時間ほど常温で置くと・・・



こんなに水分が抜けました。



表面の塩をさっと

洗い流した状態。

身が引き締まった感じです。

薄くひいて、




しゃぶしゃぶ用!



適当な野菜と好みの具を

昆布出汁で火を通したら、




さささーーーっと!

くぐらせ。

パクッ!




ん~んんんっ?





しょっぱい?




塩抜き失敗です (ノД`)

ぽん酢につけなくても

食べられる程。

ならばと水抜きしてない方

の半身をしゃぶしゃぶ!


おぉwwwwっ


こっちは丁度いい!!

ってことで、

ペロっとなくなり、〆へ!




雑炊、旨旨っ!

水抜きした身が少し

残ったので、




オリーブオイルとバジル、

イタリアンパセリ、

バルサミコを適量まぶし、

からめたら、

でっきあっがり~!

塩身のカルパッチョ!

これでビールを

グビグビwwww!!




ツマミに最高です!



そして二日目。



一品目は、刺身。



もっちり感を楽しむため、

厚めにひきます。



寄り画



二品目は、カルパッチョ。

こちらはやや薄く!



ドレッシングは、塩ぽん酢、

オリーブオイル、

バルサミコ酢、ハーブ塩、

粗挽きコショウ、これだけ~

全て適量!

混ぜ合わせると、

こんな感じです。



これをかけて出来上がり~!



これ!激うまっす!!


三品目は、白くなった身が

まだ残っているので、

ムニエル。



ハーブ塩(本来は塩)と

粗挽きコショウをふり、

小麦粉をまぶした物を、

バターを溶かした

フライパンへ!


じゅわぁーー



さあ!

どっちが旨いんでしょう!!




でっきあっがり~!


ぱくっ!



ほ~っ 

白くなった身はふわっふわ

の食感でイケます!

通常の身は味はいいんですが

、2日目で水分が抜け

更に火を通したことで

身が引き締まった感じです。

美味しいんですが、

ふわっふわではありません。

まぁ~

好みですが、子供達は

白くなった方が旨いと、

しかし、カミさんは

そちらは少し生臭いと・・・

ん~

流石、人間の千倍の

嗅覚の持ち主(爆

もう少しハーブを

効かせれば、クリア!

ってことで、火を通すなら

ある程度水分がある状態、

釣ってすぐとか、

捌いてすぐとかが

おすすめです。

刺身で食べるなら

やはり3日待て!

ですな!

今回は様々な事を学び

大変勉強になりました。

これを教訓にこれからの

釣りに生かしていきたいと

思います。



いや~

釣りって

奥が深いっすね!

コメントを見る

ハマケンさんのあわせて読みたい関連釣りログ