「それ、ミラクルジャークだよね。」


何年も前に言われてミラクルワークスの存在を知る事になる。


「⁇」


何せちんぷんかんぷんだ。釣りを始めて同級生達が「ジャークで、、、」と話をしていて、とにかく竿を動かしていたのを真似しながら四苦八苦。

今、考えれば聞けば良かったんだが、、、いや、、、逆に聞かなかったから良かったんだろう。

TKLM-9/11をジャークしながら、とにかく綺麗に動かすのに時間が掛かった。
最初から「ジャークって何？」と聞いていればこんなルアーなど選ばなかったと思う。

色々なルアーを動かしていたから、店に並んでいるのを見るだけでジャークしたらどんな動きをするか分かる。

「こういうルアーがあったら、、、」

とも思う。


まぁ、とにかくミラクルワークスの存在を知り、想像の中で、誰にも教わらないまま今の釣りに至る。


「ミラクルワークスを持っている、、、使っていた、、、」


って人には沢山会った。でもミラクルジャークをしている人には一人たりとも会った事が無い。

「◯◯が、、、◯◯が、、、」

とか言う人は居る。でも心の中では「お前、本当にそれがミラクルの釣りか？」って思っていた。

ただただ伝説の釣りを、知ったかぶりしてるだけでしょ？と。

とはいえ、自分も見た事が無いし、もう想像でしか分からないレベルに近かった。

唯一のヒントはルアー。

ルアーの形状で、どんなジャークを追い求めていたのか想像するしかない。

そう考えると、自分のジャークが近いんだよな、、、と。

シーバスの特性や、ルアーの限界。

そんなんを考えると、「もうコレしかないだろ？！」って気持ちではいた。

「ミラクルジャークやってる。」

と言いたいのだけど言えない。実はログに「ミラクルジャーク」という言葉を書く事すら怖いのだ。

ワードで検索して飛んで来た人に「こいつ、アホか？」と言われても反論出来ないし。


ただ、一つのルアーが「コレが答えじゃないか？」って思わせてくれていた。



昨日はさかなや君の釣りに付き合いのんびり。

これが良かった。

恐らく、魚を釣ろうとしていたら伝説に触れる事が無かったと思う。

とあるポイントで兄貴分であるアングラーに会った。

相変わらず「92㎝出したよ！」とか普通に言われるが、まぁとにかくこの人の可哀想なところはそんなモンスターを出しても、もう驚かれない事。笑


ルアーの話になって、「昔、買ったガグーとかいうルアーで、、、」と。


「？！」


「ガグー、持ってんスか？？」


嘘やろwww

もうジャークするしかない。

心が踊る。

俺の釣りがミラクルの道筋を辿っているのかの答え合わせ！

そうであってくれ、、、

一回、ダートさせる。

伝わる感触、動き、、、。


震えた。







やっていた事はミラクルの釣りだった。


もう、何も言わせないからね？


やっと堂々と「ミラクルジャーク」と言える。



ガグーしかないんだ、ガグーしか。



恐らくは間違った伝わり方もしていたミラクルの釣り。
死んでしまった伝説のアングラーは、ソレに対する答えとしてガグーを創ったんだろう。



昨日、伝説に触れた。


色々と言われるけど、そりゃあ仕方ないよな。笑

そんなの、分かる訳ないもん。






ガグー、ガグーなんだ。



死んじまったアングラーは、俺達に答えを残してくれている。