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有頂天@伝助

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▼ 息子の役目

数年前に親父が倒れて救急車で運ばれた。
ハイシーズンの夕方で自分は釣りに行っており、正に今からウェーディングしようとしていた時。
釣り場から家は大体、車で40分。中々に長く感じた。

幸いにも手術は無事に終わったのだけれど、その後は大変だった。
やはり術後は色々と不安定になって、今まで決して言わなかった様な言葉を口にしたり。

ただ、逆に今までどういう気持ちで自分に接してくれていたのかが分かった。やっぱり男は女性ほど強くはないな…と。笑


自分も父親になって、親父の弱い面を見た時に気が付いた。

「(父親の事を一番、理解するのが息子の役目だ)」

必死に生き続けるのは流石に無理。笑
けれども多少なりとも背中は見せられる様にはしたい。

子供の頃、ディズニーランドに連れて行ってもらって帰りの車の中で寝ていた。ふと目が覚めると高速道路で車の運転をする親父の背中。
コロナ禍で難しかったが、それでも子供達に同じ風景はみせたいな、とは思っていた。気が付けば助手席の嫁さんも寝ているが。爆


多少は格好付ける事め必要かな？と。

「お父さんは釣りが上手いんだぞ」

とジャーキングを見せる。子供達は喜ぶが、実は大した事はないとハッキリと理解している。ただ好きでやり続けただけ。




ゲームが上手いと尊敬されるから頑張ったり。爆





若い頃に「本当の才能」を目の当たりに出来たのが良かった。

「若い頃はよう…」とかではないけど、20代の頃はプロとして事務所と契約していた。自分はギターだったが、アマチュアの頃にやっていたバンドはボーカルとキーボードのユニットになり、後にオリコンチャートを賑わした。人が集まるのは不思議な縁、ですね。

何故か他にも縁があった。地元の同級生の繋がりで国民的バンドのメンバーや、当時人気のバンド、更には芸能界の一時代を築き上げた人と面と向かう事に。
そういう人達はハンパないですよ？思わず後退りすらする。当然、伸びていた鼻はポキっとなる。笑

人との縁は本当に不思議だ。俺くらいの奴なんていくらでも居るのに…考えてみればアマチュアの頃にやっていたメンバーが集まる事が奇跡だった。適当に集まっただけ(爆)なのに、見事に化学反応が起きた。



「俺なんて大した事ない」

若い連中は自分を保つ為(笑)に「やめて下さいよー」とか言うのだけれど、事実は事実。本当に才能があるのはどの世界もトッププロだけで、その他は所謂ドングリ。もちろん私もドングリ。爆


SNSの弊害と言えばこういうところ。いいね！の数で自分を見誤り易い。
目立ちたけりゃあ腕を上げれば良いのだが…大きく見せる悪知恵なんて誰でも働く。厄介なのは大して努力もしないくせに周りを貶めて(おとしめて)自分を大きく見せようとする人間。

されど釣りではあるが、たかが釣りだろ…
そんな事で見せられない背中を作るくらいなら自分は釣りを辞めますね、恥ずかしいから。

永い時間が掛かってでも真面目に向き合えば、鱸は必ず答えてくれる。自分の様なドングリでも。爆
それに釣りは1〜2投も見ればその人の腕前なんて分かるでしょ？くだらない事に時間を費やすならフィールドに出向いた方が…ねぇ？





ネットニュースを見て子供達に「おい、お前達10万円もらえるぞ」と。子供達は大喜びで…

「やったー！任天堂のプリペイドカードたくさん買えるじゃん！」


買わせませんっ‼︎


お、お父さんは6フィートクラスでMAX45gくらいのベイトロッドが欲しいんだよ…か、買ってくれ…。




父親を理解するのが息子の役目だぞ！



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