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釣りは対「人」でもある

去年、全く逆のタイトルのログを書いたんですけど、今回は逆の視点の話。





晩秋の雨。

普通に考えれば水温低下を招くのでマイナス要因。だがこの日の雨は「暖かい雨」。
去年は自分の中で「釣り易いタイミングは外す」がテーマだったのでまぁ所謂、増水だとかマズメ、深夜の釣りは除外していた。

「それでも1回くらいは爆釣を」って事で明らかに良い状況の中に飛び込む事にした。勿論、待っていたのは爆釣。が、早い段階で「つ」抜けして正直、飽きてしまった。
傲慢に聞こえるかもしれないが釣れる条件が整い過ぎていて、こと釣りを続ける理由が「知りたい」という人ならば少しお分かり頂ける筈。


釣りを続けている最中もアングラーであろう車が近付いて来る。自分の車を見てその場から立ち去って行くが、心の中は「声を掛けてくれれば」という感じ。
自分的には充分な釣果(前日も連発していた)だったし、自分以外のアングラーがこの場をどう攻略するかも興味があった。

数台の車が過ぎ去り「流石にもう、、、」という感じ。岸に近い位置に陣取り次の車を待つ。

すると1台の車が近付いて来た。

ライトを点灯して岸に向け、車に戻る。すると、その明かりに気付いて過ぎ去ろうとした車が止まってくれた。
思惑通りの展開、、、しかも偶然にもそのアングラーは顔見知りの石黒君だった。

こりゃあシメた物だ。場所を譲るならベストな人間が来てくれた。
ポイントを休ませる意味で少し談笑しながら彼の準備を待つ。

「先に行ってくれ」

エントリーのプレッシャーも減らしたいので先行して入水してもらった。
暫し時間を置いて岸から様子を伺うと、彼のロッドは既に曲がっていた。

慌ててランディングの補助に入る。

幾度となく出されるライン。なんとかネットに入れたが、とにかく重い。
本人は相当興奮していた。話を聞くと初めてのランカーらしい。










自分達くらいの年齢になると時間の使い方も考える様になる。色々な事に「追われて」無駄な時間が持てなくなるというか。

そんな中で時間を共有するというのは、ある意味で社会性だとか価値観の共有とも言える。

「この人の為に時間を割こう」

fimoであったり他のSNSでもなんでも良いのだけれど、知り合った人との釣りは相手在っての事。
それぞれに優先順位はあるだろうし、価値観も1つである事も有り得ない。
だからこそ釣りの仲間ってのは大事なんじゃないか?


想いはそれぞれにあって然るべし。だからこそ、その想い(正義)は多面的に捉えたいな、、、と自分にも。




この日は低気圧、深夜、ストラクチャー、流れの変化など様々な条件が揃っていた。おまけに秋の爆釣のベイト、サッパ。



石黒君の喜ぶ顔を見届けて帰っても良かったのだけれど、少し時間を割く事にした。

2人で更に10本ほど追加した頃であろうか、、、

サッパの気配が薄れ、鱸が他のターゲットを狙い出す。



サッパが捕食されていた時は流心を攻めればほぼ60〜80cmクラス。まぁ贅沢な話だ、この時点で2人合わせればそんなサイズを20匹近く釣っていた。

ルアーの許容範囲も広かったが、イナを追い始めた途端にそれまで1キャスト2バイトだったのに一気にバイトが遠のく。

実はコレ、想定内。
条件が揃った場所から鱸が離れたがらず、海水が少なくなるにつれて薄れるサッパの姿。
徐々に流心のザワつきは消えて、流れが淀む場所に溜まるイナっ子が騒ぎ出す。
それまで流心から外れた場所でフッコしか釣れなかったミノーにバイトが集中する。しかもサイズは全て70クラスだった。









サッパのパターンに取り憑かれていては最後の連発は無かったのではないかな?と。
彼に見せたかった部分はココで、顕著に違いが出たのに驚いていた様子。
竿を畳み、話に盛り上がっていると辺りが明るくなって来た。疲れはしたけど、良い時間の使い方が出来たと思う。




仕事でも釣りでもそうだが、自分だけが正義だと勘違いしてしまうと周りを責める事しか出来なくなる。

中々受け入れるってのもね、難しいですよね。それまでの歴史も在るし。
ただそれだけに固執しては前には進めない。


新年の始まり。さて、皆さんはどんな年にしますか?


では。


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