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▼ モンゴル遠征 3
- ジャンル:釣行記
- (遠征)
8/20
実釣2日目
通訳のインへさんがより奥地のポイントに行けるようロシアンジープを操る地元の釣り名人バタさんを雇ってくれた。
ちなみにロシアンジープとはロシア製四輪駆動車の総称で、通訳のインへさん曰く"道はどこでも走れるけど人間が乗ることを忘れてる車"とのこと。
確かに乗ってみるとシートは使い古した座布団のようだが、思ったより乗り心地は悪くなかった。
ロシアンジープは流石の走破性でなんと川幅が15mくらいあるオノン川の支流を突っ切って渡ってしまった。深いところを渡るときは車内に浸水することがあるらしいが今回はそこまで深くはなく濡れずにすんだ。
というより浸水するような水深のところには絶対に入って欲しくない。
一ヶ所目のポイントはその渡ったオノン川の支流。
釣り名人によるとパイク(ワニと魚を足して2で割ったような魚で、歯が鋭い)の多いポイントとのこと。
こちらとしては脇目もふらずタイメンを狙いたいのだが、名人とはまだあったばかりなので良い関係を築いていくためにもポイント選択については何も言わないことにした。
このポイントは流れが緩く、川の中央付近に水藻の密集地帯がありフローティングミノーでもリップがあると藻が引っ掛かってくるのでルアーはリップのないミノー、アイルマグネットDBの10cmをチョイス。
少し下流へ下ったところ、岸近くでヒット。
魚は40cmほどのパイク。
写真を撮ろうとしたら網からするりと抜け出し逃げてしまった。
その後サイズアップし50cmほどのパイクを追加。
今度はちゃんと写真撮影に成功。
このパイクという魚はタイメンに比べて引きかたが派手で、サイズのほうも最大120cmとかなり大型になる。
これのデカイやつがかかったらさぞ面白そうだが速い流れの場所にいるタイメンと違い池のように流れない場所に多い魚らしいので、あくまでタイメン狙いの我々からするとコイツが多い場所は避けたいところ。
次のポイントは釣り名人が支流の上流を勧めてきた。
オノン川は増水していて釣りにくいというのだ。
しかし、昨日1日釣りをやってきた私の勘ではタイメンは本流の流芯で食ってくるように思われたので、名人には悪いがオノン川本流を希望した。
治水工事をしていないオノン川は分岐と合流を繰り返していて、場所によっては三又になっているところもある。
川が合流しているところがヒットポイントになることが多いということが後に判明するけれど、今回のポイントは川が分岐したところから釣り上がることになった。
釣り上がってしばらくすると背後が平原で広々とした気持ちいいポイントに出た。
余談だが、モンゴルの川辺は河畔林のあるところと無いところ2種類に大別されると思われる。
今回のポイントように河畔林がなく開けているところはいかにもモンゴルの大草原のもとで釣りをしている感覚がして解放感たっぷりだが、一方の河畔林のあるところだと大体湿地とセットになっていて、常に10匹20匹ではきかない数の蚊にまとわりつかれながら釣りをすることになる。
ロシアやアラスカなどの他の北方の釣り場も同じように蚊との戦いは相当厳しいものになると思うので、これらのフィールドに遠征を計画している方がいたら蚊への対策は過剰なくらいにしていくことをお勧めする。
私も次の機会があったら絶対に蚊除けネット付きの帽子を持っていくつもりだ。
そんなことはまぁいいとして釣りの話に戻る。
特に何事もなく漫然と釣りあがっていると先行していたT氏の叫び声が聞こえきた。
まさかと思い駆け寄ると60cmほどのタイメンが湿地の上に横たわっている。
"やりましたね!"
本命のタイメンと初対面をはたした(!)T氏とガッチリ握手する。
その手にはかなり力がこめられていた。
彼の喜びが伝わってくる。
今回の遠征を誰より心待ちにしていたのはかれなのだ。
写真撮影後T氏は釣果報告のため皆のいる下流方向に戻っていった。
ちなみに今回のヒットポイントは川がカーブした後の深みに小川が合流しているところで、流速はかなり早い。
やはり日本のイトウのように少し流れが緩くなっている場所を狙うより流芯とその脇に出来る反転流を打っていくニジマスやヤマメを狙う感覚でいったほうがよさそうだ。
昼食を済まして今度は釣り下がる。
他に釣り人がいないのでなんでも気兼ねなくできるのが嬉しい。
日本の釣り場は本流は基本下りだとか、先行者がいたら勝手に抜かして行ってはいけないだとか、鮎が解禁したらルアーは支流においやられたりするなどの細かな不文律というか暗黙の了解みたいなのが多くて実に窮屈だ。
まぁ狭い土地にあれだけ人がいればこれは仕方ないことだし、釣り人みずからルールを作ることで多くの人が楽しめる環境を作り出している面もあり、これはこれで日本人の美徳といえるのかもしれないが。
川の合流部でまたもT氏に反応がある。
岸辺の水面までタイメンがチェイスしてきて水面を割ってバイトしてきたが針がかりせず。
惜しい!
もうひとつ下流の合流で今度は私に反応。
足下まで引いてきたショアラインシャイナーMM13(13cmのディープダイバー)になにかがチェイスしてきたが反転し去ってしまった。
その数投後足下で当たるがのらず。
チェイス→バイトときたら次はヒットしかない。
次のキャストで本当にヒット!
タイメン!
今度はサイズアップして60~70cmくらい。
昨日の魚より大人の顔つきをしてて惚れ惚れしてしまう。
トラウトは本当に見栄えの良い魚種だ。
魚にダメージを与えないよう配慮して写真撮影をしてリリース。
元気に泳いでいってくれた。
どんどん下流に進んでいくとまたしても川の合流にでる。
真っ先に到着したT氏のルアーにタイメンが食ってきたが、合わせ切れ。
続いて同じところをシュガーディープで攻めたT妻が60cm程のタイメンをキャッチ!
まさか初心者のT妻がタイメンを釣るとは思っていなかったが、それは本人も同じだったそうで、皆が予想外の釣果に喜んだ。
これで2日目にして晴れて全員タイメンキャッチとなった訳だがこのポイントではまだヒットが続く。
次はT氏が70cm程をあげて釣り好き旦那の面目躍如。
さらにその10mほど下流の払い出しで私が75cm。ルアーは引き続きショアラインシャイナーMM13
なんと一ヶ所でタイメンを4ヒット3キャッチという驚くべき釣果を出すことができた。
夕マズメ近くなると蚊の猛襲。人の顔が判別しにくくなるくらいの蚊にまとわりつかれてとても釣りどころでないので終了。
この近くで白い馬が黒く見えるくらいの蚊に襲われた末死んだという話を聞いていたので、この時ばかりは命の危険すら感じたほどだ。
若干はや上がりだが全員大満足。
通訳のインへさんによると、三人がかりとはいえ1日にタイメンが5匹も上がるといことは滅多にないそう。我々は相当運が良い。
夕食時にはドライバーのスフさんがウォッカを進呈してくれたのでキャンプ場のオーナーも混ざって皆で祝杯をあげた。
皆が我々の釣果を祝福してくれるので嬉しいことこの上ない。
最高の1日になった。
移動中に感じていた今回の遠征に対する億劫さは消えてしまっていた。
今回が私にとって初めての海外への釣り遠征なのだが、思い返してみると国内で初めて自力でいった釣り遠征もイトウ狙いだった。
今考えるとかなり無茶なことをしたと思うが、買ったばかりの中古の50ccしかないボロ原付で当時住んでいた網走から250km北にある北海道におけるイトウ釣りの聖地として知られる猿払まで半日かけて一人でテントと釣竿を担いでいった。
途中の紋別という街で雨に降られ、避難した先の博物館の職員さんにコーヒーをいれてもらったり、あてにしていた猿払温泉が休みで風呂に入れないというトラブルもあったが、かえってそれが旅のアクセントになって面白かった。
その時に初めて40cmくらいの小型イトウが猿骨川という小規模河川で釣れた。
まだ大型のアメマスやニジマスを釣ったことのなかった私にとってこれが初の尺超えのトラウトだった。
あの時の感動は今でもわすれない。
人生で初めて自分の力だけで目標を達成した瞬間だった。
今、10年以上の時を越えて異国の地でイトウを狙い、釣り上げることができた。
今回は全部自力で、という訳にはいかなかったがその感動は10年前と少しも遜色ない。
むしろ仲間と喜びを分かちあえる分、魚を釣ったこと自体の嬉しさは今回のほうが大きい。
普段飲まない酒もこの日は旨く感じた。





実釣2日目
通訳のインへさんがより奥地のポイントに行けるようロシアンジープを操る地元の釣り名人バタさんを雇ってくれた。
ちなみにロシアンジープとはロシア製四輪駆動車の総称で、通訳のインへさん曰く"道はどこでも走れるけど人間が乗ることを忘れてる車"とのこと。
確かに乗ってみるとシートは使い古した座布団のようだが、思ったより乗り心地は悪くなかった。
ロシアンジープは流石の走破性でなんと川幅が15mくらいあるオノン川の支流を突っ切って渡ってしまった。深いところを渡るときは車内に浸水することがあるらしいが今回はそこまで深くはなく濡れずにすんだ。
というより浸水するような水深のところには絶対に入って欲しくない。
一ヶ所目のポイントはその渡ったオノン川の支流。
釣り名人によるとパイク(ワニと魚を足して2で割ったような魚で、歯が鋭い)の多いポイントとのこと。
こちらとしては脇目もふらずタイメンを狙いたいのだが、名人とはまだあったばかりなので良い関係を築いていくためにもポイント選択については何も言わないことにした。
このポイントは流れが緩く、川の中央付近に水藻の密集地帯がありフローティングミノーでもリップがあると藻が引っ掛かってくるのでルアーはリップのないミノー、アイルマグネットDBの10cmをチョイス。
少し下流へ下ったところ、岸近くでヒット。
魚は40cmほどのパイク。
写真を撮ろうとしたら網からするりと抜け出し逃げてしまった。
その後サイズアップし50cmほどのパイクを追加。
今度はちゃんと写真撮影に成功。
このパイクという魚はタイメンに比べて引きかたが派手で、サイズのほうも最大120cmとかなり大型になる。
これのデカイやつがかかったらさぞ面白そうだが速い流れの場所にいるタイメンと違い池のように流れない場所に多い魚らしいので、あくまでタイメン狙いの我々からするとコイツが多い場所は避けたいところ。
次のポイントは釣り名人が支流の上流を勧めてきた。
オノン川は増水していて釣りにくいというのだ。
しかし、昨日1日釣りをやってきた私の勘ではタイメンは本流の流芯で食ってくるように思われたので、名人には悪いがオノン川本流を希望した。
治水工事をしていないオノン川は分岐と合流を繰り返していて、場所によっては三又になっているところもある。
川が合流しているところがヒットポイントになることが多いということが後に判明するけれど、今回のポイントは川が分岐したところから釣り上がることになった。
釣り上がってしばらくすると背後が平原で広々とした気持ちいいポイントに出た。
余談だが、モンゴルの川辺は河畔林のあるところと無いところ2種類に大別されると思われる。
今回のポイントように河畔林がなく開けているところはいかにもモンゴルの大草原のもとで釣りをしている感覚がして解放感たっぷりだが、一方の河畔林のあるところだと大体湿地とセットになっていて、常に10匹20匹ではきかない数の蚊にまとわりつかれながら釣りをすることになる。
ロシアやアラスカなどの他の北方の釣り場も同じように蚊との戦いは相当厳しいものになると思うので、これらのフィールドに遠征を計画している方がいたら蚊への対策は過剰なくらいにしていくことをお勧めする。
私も次の機会があったら絶対に蚊除けネット付きの帽子を持っていくつもりだ。
そんなことはまぁいいとして釣りの話に戻る。
特に何事もなく漫然と釣りあがっていると先行していたT氏の叫び声が聞こえきた。
まさかと思い駆け寄ると60cmほどのタイメンが湿地の上に横たわっている。
"やりましたね!"
本命のタイメンと初対面をはたした(!)T氏とガッチリ握手する。
その手にはかなり力がこめられていた。
彼の喜びが伝わってくる。
今回の遠征を誰より心待ちにしていたのはかれなのだ。
写真撮影後T氏は釣果報告のため皆のいる下流方向に戻っていった。
ちなみに今回のヒットポイントは川がカーブした後の深みに小川が合流しているところで、流速はかなり早い。
やはり日本のイトウのように少し流れが緩くなっている場所を狙うより流芯とその脇に出来る反転流を打っていくニジマスやヤマメを狙う感覚でいったほうがよさそうだ。
昼食を済まして今度は釣り下がる。
他に釣り人がいないのでなんでも気兼ねなくできるのが嬉しい。
日本の釣り場は本流は基本下りだとか、先行者がいたら勝手に抜かして行ってはいけないだとか、鮎が解禁したらルアーは支流においやられたりするなどの細かな不文律というか暗黙の了解みたいなのが多くて実に窮屈だ。
まぁ狭い土地にあれだけ人がいればこれは仕方ないことだし、釣り人みずからルールを作ることで多くの人が楽しめる環境を作り出している面もあり、これはこれで日本人の美徳といえるのかもしれないが。
川の合流部でまたもT氏に反応がある。
岸辺の水面までタイメンがチェイスしてきて水面を割ってバイトしてきたが針がかりせず。
惜しい!
もうひとつ下流の合流で今度は私に反応。
足下まで引いてきたショアラインシャイナーMM13(13cmのディープダイバー)になにかがチェイスしてきたが反転し去ってしまった。
その数投後足下で当たるがのらず。
チェイス→バイトときたら次はヒットしかない。
次のキャストで本当にヒット!
タイメン!
今度はサイズアップして60~70cmくらい。
昨日の魚より大人の顔つきをしてて惚れ惚れしてしまう。
トラウトは本当に見栄えの良い魚種だ。
魚にダメージを与えないよう配慮して写真撮影をしてリリース。
元気に泳いでいってくれた。
どんどん下流に進んでいくとまたしても川の合流にでる。
真っ先に到着したT氏のルアーにタイメンが食ってきたが、合わせ切れ。
続いて同じところをシュガーディープで攻めたT妻が60cm程のタイメンをキャッチ!
まさか初心者のT妻がタイメンを釣るとは思っていなかったが、それは本人も同じだったそうで、皆が予想外の釣果に喜んだ。
これで2日目にして晴れて全員タイメンキャッチとなった訳だがこのポイントではまだヒットが続く。
次はT氏が70cm程をあげて釣り好き旦那の面目躍如。
さらにその10mほど下流の払い出しで私が75cm。ルアーは引き続きショアラインシャイナーMM13
なんと一ヶ所でタイメンを4ヒット3キャッチという驚くべき釣果を出すことができた。
夕マズメ近くなると蚊の猛襲。人の顔が判別しにくくなるくらいの蚊にまとわりつかれてとても釣りどころでないので終了。
この近くで白い馬が黒く見えるくらいの蚊に襲われた末死んだという話を聞いていたので、この時ばかりは命の危険すら感じたほどだ。
若干はや上がりだが全員大満足。
通訳のインへさんによると、三人がかりとはいえ1日にタイメンが5匹も上がるといことは滅多にないそう。我々は相当運が良い。
夕食時にはドライバーのスフさんがウォッカを進呈してくれたのでキャンプ場のオーナーも混ざって皆で祝杯をあげた。
皆が我々の釣果を祝福してくれるので嬉しいことこの上ない。
最高の1日になった。
移動中に感じていた今回の遠征に対する億劫さは消えてしまっていた。
今回が私にとって初めての海外への釣り遠征なのだが、思い返してみると国内で初めて自力でいった釣り遠征もイトウ狙いだった。
今考えるとかなり無茶なことをしたと思うが、買ったばかりの中古の50ccしかないボロ原付で当時住んでいた網走から250km北にある北海道におけるイトウ釣りの聖地として知られる猿払まで半日かけて一人でテントと釣竿を担いでいった。
途中の紋別という街で雨に降られ、避難した先の博物館の職員さんにコーヒーをいれてもらったり、あてにしていた猿払温泉が休みで風呂に入れないというトラブルもあったが、かえってそれが旅のアクセントになって面白かった。
その時に初めて40cmくらいの小型イトウが猿骨川という小規模河川で釣れた。
まだ大型のアメマスやニジマスを釣ったことのなかった私にとってこれが初の尺超えのトラウトだった。
あの時の感動は今でもわすれない。
人生で初めて自分の力だけで目標を達成した瞬間だった。
今、10年以上の時を越えて異国の地でイトウを狙い、釣り上げることができた。
今回は全部自力で、という訳にはいかなかったがその感動は10年前と少しも遜色ない。
むしろ仲間と喜びを分かちあえる分、魚を釣ったこと自体の嬉しさは今回のほうが大きい。
普段飲まない酒もこの日は旨く感じた。





- 2018年8月25日
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