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西方見分録 4 徳島 高知室戸エリア

  • ジャンル:日記/一般
  • (雑記)
経路
徳島ー小松島ー阿南ー美波ー牟岐ー海陽ー東洋ー室戸ー奈半利ー安田

期間
11/5~11/11

歩行距離
約150km

釣行場所、釣果
小松島サーフ エソ
田井ノ浜 ×
美波町大浜海岸 エソ
宍喰海岸 ×
佐喜浜川河口 ヒラメ
室津川河口 竿折れる
奈半利川河口 連日竿折れる




南海フェリーを下船するとそこは四国徳島市。

これまで通過してきた県は釣りにいったことや別の旅行中に通過したことがあったがこの徳島は全く初めて訪れる場所だ。

正直なところ徳島のイメージは阿波おどりしかなかった。
しかし、今回の旅はそれにプラスして私に徳島の海はエソの海だということを強く印象付けさせた。

理由は上記「釣行場所、釣果」欄を参照してほしい。ちなみに宍喰海岸までが徳島県。

徳島は阿波おどりとエソ!以上。


徳島県海陽町を海沿いに南下し高知県東洋町に到着。
引き続き南下し一路室戸岬を目指す。

不便な島で暮らしている私がいうのもなんだが、東洋町市街から室戸市街までの間はとんでもない僻地で人通りどころか車通りすらあまり無い。

そんなことは露知らず、東洋町市街で買い物をせず先に歩を進め、Googleマップで当たりをつけていた商店で御飯を購入しようとしたところ、実はここが朝市で昼に訪れても当然のように閉店していたので昼飯を食べることができなかった。

海岸沿いの道には自販機もないので夕方に佐喜浜の集落に到着し商店で食料を購入したあとは餓えた犬のようにがつがつ食った。

ちなみにこの旅中は毎日ウォーキングをしているせいか、食べ物がやたらと美味くかんじる。
毎日スーパーの惣菜やコンビニ弁当なので特別良いものを食べていわけではないのにこんなに飯がうまいのはとても幸せ。
腹が減ってくるのが楽しみになってくるほど。

しかもそれでいて体重は5kgほど減っている。

肥満で悩んでいる人はどんどん歩いたほうが良いと思う。割りと本気で。
御飯はおいしいし、痩せるし、いいことしかない。
慣れるまでたいへんだけれども。

その日は佐喜浜港の横を流れる佐喜浜川河口付近の砂浜で竿を出した。

佐喜浜川の海への払いだしは3mほど。
これでは流石に河川内に魚は入ってこなさそう。
しかし海側は海側で向かい風で波がやや高くなり波足が長く、スニーカースタイルでは海岸線のかなり後方で投げなくてはならない。
どんなにがんばって投げても波が砕ける場所の後方までルアーを飛ばせない。

諦めムードだがとりあえず川の流出の先にFミノーをキャスト。

せりあがる波の天辺にルアーがおちる。
そしてリールを巻き始めた直後まさかのヒット!!

波打ち際にウチワのような尾がみえる。
とりあえずエソでなくてほっとする。

上がったのは50cmくらいのヒラメ。

マゴチ以来のまともの釣果。

ヒラメもエソと同じく凶悪な顔をしているが、こちらは高級魚なので贔屓してしまう。

美味しそうだが捌く術も調理器具もないので泣く泣くリリース。

夜にやればシーバスもでそうだが、足が濡れそうなので止めておいた。

朝に少し釣りをして当たりがないので、また歩き始める。
順調にいけば昼には室戸岬に到着するだろう。

海底が急激に落ち込んでいる室戸東部の海中では水深200m以深を流れる海洋深層水がそのかけあがりにぶつかり上昇してくるらしく、この地域では海洋深層水の利用、研究が盛んにおこなわれいる。

歩いている途中でよったシレストむろとという温泉もこの海洋深層水を利用した風呂があった。

この海洋深層水は海水なので当然塩分が含まれている。
長い歩きで股ずれをおこしていた私は風呂に浸かった瞬間、股に海水が染みて思わず飛び上がってしまった。
それから何度か気を引き締めて入浴を試みたがやっぱり痛くてはいれない。

結局普通のお湯にだけつかってシレストむろとを後にした。
残念。

室戸岬の手前に巨大な空海(弘法大師)像がそびえ立っている。

この室戸岬は空海が青年期に悟りを開いた場所らしい。

空海という名前もそのとき見た空と海のみの景色に感銘をうけて名乗りはじめたのだという。

いままでわたしはこの空海について「最澄と中国にいって帰国後密教を広めた人」くらいしか知らなかったが、治水事業を行ったり書の達人であったり多才な人であったらしい。

だがその凄さの真髄は未だにいわゆる「お遍路さん」が四国全域に空海が開いた88箇所の霊場を巡礼していることだと思う。
1000年以上まえに亡くなった人物を信仰して四国では現在も多くの人々が願いごとの成就や修行のために霊場を巡っている。
その移動手段は歩きや自転車に始まり観光バスまでもあるが、特に歩いて巡礼している人が以外に多いことに驚く。
徒歩による熊野詣でが現在では廃れたのとは大きな違いだ。

ちなみに88箇所全部まわることを結願といいその証明書的なものがもらえるらしい。
スタンプラリー的な楽しみが長く続いている理由なのかもしれない。

もう少しお遍路さんについて話しを続ける。

以前初めて四国を訪れた時にはお遍路さんに対する知識が無かったので白衣に菅笠、杖を保持している独特のファッションをみていかがわしい宗教団体の方々かとおもったが、このスタイルにも理由があるらしい。

特に杖は空海の化身とされており、「同行二人」といってお遍路はこの杖、つまり空海と二人で行っているものとかんがえられている。
そんな大事な杖なのでその取り扱いには色々作法があるらしいが、その辺りの詳しいところはよく分からない。

また四国の人々のはこのお遍路さんにたいしてお接待という独特の文化がある。

これはお遍路さんにたいして無償で食べ物を提供したり、時には家に招いたりしてもてなすというもの。

基本的に物事はギブアンドテイクだと思うが、このお接待に見返りはない。

過去にはこのお接待の心を踏みにじるようなことをする人間も数多くいただろう。
江戸時代には冬場にコジキが温暖でお接待もしてくれる高知(当時は土佐藩)に集まるため関所が閉ざされたこともあったそうだ。
それでもこのお接待の精神は四国の人々に脈々と受け継がれ今でも続いている。

道をあるいていると至るところに遍路休憩所がありそこにお菓子などがおかれているし、道行くひとはお遍路でもない旅人の私にも挨拶をしたり話しかけてきてくれる。
四国はこのお接待の精神が根付いているためいままで歩いた地域より格段に旅がしやすい。

オリンピック招致の「おもてなし」というスピーチが少し前に流行したが、まさにこのお接待のおもてなし精神こそ世界に誇れる文化だとかんじる。

旅をしている内に四国のファンになってしまった。
大物釣りで目標を達成したあかつきにはここに住んでしまいたいくらいだ。

お遍路のことはここまでにして話しを旅に戻す。

室戸岬を通過し室戸西岸を北上する。

一時間ほど歩いて室戸市街に到着。
この日は室戸港横を流れる室津川河口付近の砂浜で釣りをすることにした。

釣りを開始して一時間ほどしたころ、14gのジグヘッドをキャストするとロッドが根本から折れた。

困ったことになった。

竿を選べるような大型釣具店は高知市街までない。

ちょうど友人がメールで次の目的地である奈半利川がアカメ釣りの発祥地域であることを教えてくれた。

これは是非とも奈半利川で釣りをしてみたい。

というわけで、翌日奈半利川河口のすぐちかくにある小さな釣具店でノーブランドの安物のロッドを購入。

その名も「ソルトバサー」。
なんだかよく分からない名前だ。
ちゃんと釣りをしたことがある人が名付けたのかも怪しい。

それでもとにかくルアーがポイントまで飛べば十分なので、早速奈半利川の河口付近で釣りを開始したところ、すぐまたキャスト時に竿が折れた。

ガックリうなだれる。
やっぱり安物はだめだ。
次は少し上質の物を買おう。

ケチって安物を買ったおかげで竿のトラブルにより2箇所のポイントを無為にやり過ごしてしまうことになった。

ここから仁淀川の河口までは砂浜が多く今回のような軽装でも釣りが可能なポイントが豊富だ。

是非ともこの辺りで良い魚を仕留めたいが、まずは竿を購入しなくては。


写真
1 小松島サーフのエソ
2 大浜海岸のエソ
3 佐喜浜川河口のヒラメ
4 室戸岬を海側から撮影
5 室戸岬の空海像









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