プロフィール
網走
東京都
プロフィール詳細
カレンダー
検索
アーカイブ
アクセスカウンター
- 今日のアクセス:63
- 昨日のアクセス:51
- 総アクセス数:595255
QRコード
▼ 泳がせ カンパチ
- ジャンル:釣行記
- (カンパチ)
今年の秋は本当に何も釣れなかった。
個人的には指の負傷により釣行回数が減っていたものの、それでも休日や良い潮周りの時には竿を出していたのだが結果はさっぱり。
島全体でみても遠征組、地元組共に信じられないほどの不漁で、まともな魚がつれたという話はジギングくらいでしか聞くことが出来なかった。
それでも一時的に釣果が落ちることはしばしば起こる現象なので
そのうちつれるだろ~
などと楽観視していたが、あれよあれよという間に本格的な冬が到来し、12月も半ばちかくになってしまった。
私は年中行事どころか家庭内のイベントにすら全く感心を持たない、というか持てない人間なのではあるが、年の締めくくりである12月中になにか良い魚をつりたいな~などと漠然とこの釣れない状況下で考え始めていた。
となるともうチャンスは残りすくない。
なぜなら年末は諸事情あり島にいないのだ!
そういう理由で12月最初の大潮がエックスデーだと予想し、そこに狙いを定めて釣場に通うことにしたのであった。(徒歩3分で海辺という環境でくらしているのでやろうと思えば毎日釣りをすることが可能だが、釣れない時期は別のこともやりたいのだ)
12/11
大潮3日目。
天候は晴れ。ここ数日、日中間は夏のように暑い日が続いている。海は凪ぎ。
夜が明けきる前に沖港のははじま丸が離着岸する辺りで竿を出す。
沖港は天然の入り江を利用してつくられた港で、客船、貨物船、漁船などの船舶類が運用される母島における海上交通の要所である。(東港という港もあるが、こちらは避難港で定期的な船舶の利用はない)
入り江地形の沖港内湾部は潮通しが悪く、普段はサメとエイくらいしかいないが、毎年冬になるとメアジを追って湾奥部にまでカンパチが射し込んできて、年によっては最奥部の陸近くで20kg近いカンパチがメアジを襲っているようすが見られる。
今回の狙いはこの湾奥カンパチ。
まずサビキ釣りでメアジをゲットし、それを餌にカンパチを釣るという算段だが、当日はメアジの確保という第一関門がなかなかクリアできなかった。
メアジが釣れず苦戦していると、湾の奥側に遅れてやってきてミノーを放った職場の先輩がすぐさま60cmくらいのカンパチを秒殺でゲット。
近寄って海を見てみると先輩の立ち位置前の海中はメアジの群れで真っ黒になっている。メアジの群れは日によって微妙に出現位置が異なるのでこのメアジを見つける目を養うことがこの釣りで釣果をあげるひとつのポイントとなる。
同じ海中の黒点でも、それがメアジの群れなのか海底の根なのか判別できないようではメアジを釣ることさえままならない。
先輩は視力的な意味でも、海中の黒点が魚か否か見極める能力という意味でも、非常に目利きで、カンパチのヒット率は高い。
先輩の隣に移動してサビキを投げるとすぐに20cmほどのメアジがつれたので、針のみのフカセタックルにメアジを鼻がけして泳がせ釣りを開始。
足もとを泳がせていると沖側で釣りをしていた常連釣り師が"そっちにカンパチがいったぞー!!"と怒鳴った。
とっさにそちらに目を向けると、映画"ジョーズ"のように魚が背鰭を水面からだして堤防に沿ってこちらにむかってきた。
すぐさまメアジを水面まで引き上げる。
大きなカンパチと80cmくらいのヒラアジ系の魚が2匹もつれあうように泳いできてメアジの前を通過。
2匹ともメアジには見向きもしない。
"あー、だめかー"
と、落胆したそのとき、ヒラアジが戻ってきて水面直下にいるメアジをくわえた。
すぐに合わせるとスッポヌケる可能性が高くなる(実は前日これで2匹逃がしていた)ので魚がある程度泳いだところで大きく竿を煽ると、乗った!
魚はオニヒラアジ。
釣った直後はロウニンだと思っていたが、写真に写っている魚が鰓蓋上部に白点ありというオニヒラアジの身体的特徴を有していたので同定できた。
ロウニンでなくてちょっと残念。
釣り上げたあとは即リリース。
魚はまだいる。
オニヒラアジとのファイト中、一緒に泳いでいた個体思われるカンパチがずっと下についていたのだ。
散発的だがボイルもある。
職場の先輩が釣ったメアジをいただきまた泳がせる。
しばらくの後、それまで一定のリズムで泳いでいたメアジが不自然にビクンビクンと痙攣したような感触をラインに伝え、急にピタリと動きを止めた。
息を飲んで竿先と、リールのベールを起こし指先に引っ掛けているラインの感触に神経を集中させていると再びラインが走り出した。
速度は遅い。しかし、メアジだったら泳ぐ時に小刻みにぶるぶると振動を伴うはずだ。
今出ているラインは明らかにメアジのそれとは泳ぎ方が異なる。
思いきってベールを倒し、合わせると重みが乗った。
と同時に魚はアクセル全開。堤防沿いを勢いよく走っていく。リールスプールが逆転し、リールが悲鳴を上げる。
凄い走りだ!!
これほど走る魚は春に地磯で釣った30kgクラスのGT以来ではないだろうか。
いったいどれほど巨大な魚なんだ!?
ベテランN氏は走っている方向がまずいから反対方向に竿を向けろなどと無責任にヤジを飛ばしてくるが、竿を立てるので精一杯でとてもそんなことは出来っこない。
魚は堤防をグルリと回り込む勢いで走る。
そのとき不意にテンションが抜けた。
ばれた!
ラインを回収し始めるも、少し重みがある。ラインブレイクでなくメアジを吐き出してばれたため、メアジの重みがあるのだろうか?
で、足下までラインを回収すると見えてきたのはなんとカンパチ。重量は4kgくらい。
先ほどラインからテンションが抜けたのはバレたからではなく、単純に魚が軽かったから針が外れたと勘違いしていたのだ。
カンパチがついていたのには驚いたが、4kg程度の魚が優に20mは走ったことにはもっと驚いた(今年私が掛けた魚で最長クラスのラン)。
なんと言うか化かされたというか、狐につままれたような気分だが、過去にラインをぶち切っていった謎の巨大魚の正体も案外こんなもんなのかもしれないなどと思ったりした。
とにかく、年内に良い魚(?)を釣るという目標は無事クリア出来た。
恐らくこれが今年島で釣る最後の魚となるだろう。
そして年末年始は海を渡り、トラウトの楽園へ…。
![](/p/wo43jihisxa5n2uk7pyu_384_480-72e6632d.jpg)
![](/p/n3rvno89686hkshu4935_480_414-26147876.jpg)
個人的には指の負傷により釣行回数が減っていたものの、それでも休日や良い潮周りの時には竿を出していたのだが結果はさっぱり。
島全体でみても遠征組、地元組共に信じられないほどの不漁で、まともな魚がつれたという話はジギングくらいでしか聞くことが出来なかった。
それでも一時的に釣果が落ちることはしばしば起こる現象なので
そのうちつれるだろ~
などと楽観視していたが、あれよあれよという間に本格的な冬が到来し、12月も半ばちかくになってしまった。
私は年中行事どころか家庭内のイベントにすら全く感心を持たない、というか持てない人間なのではあるが、年の締めくくりである12月中になにか良い魚をつりたいな~などと漠然とこの釣れない状況下で考え始めていた。
となるともうチャンスは残りすくない。
なぜなら年末は諸事情あり島にいないのだ!
そういう理由で12月最初の大潮がエックスデーだと予想し、そこに狙いを定めて釣場に通うことにしたのであった。(徒歩3分で海辺という環境でくらしているのでやろうと思えば毎日釣りをすることが可能だが、釣れない時期は別のこともやりたいのだ)
12/11
大潮3日目。
天候は晴れ。ここ数日、日中間は夏のように暑い日が続いている。海は凪ぎ。
夜が明けきる前に沖港のははじま丸が離着岸する辺りで竿を出す。
沖港は天然の入り江を利用してつくられた港で、客船、貨物船、漁船などの船舶類が運用される母島における海上交通の要所である。(東港という港もあるが、こちらは避難港で定期的な船舶の利用はない)
入り江地形の沖港内湾部は潮通しが悪く、普段はサメとエイくらいしかいないが、毎年冬になるとメアジを追って湾奥部にまでカンパチが射し込んできて、年によっては最奥部の陸近くで20kg近いカンパチがメアジを襲っているようすが見られる。
今回の狙いはこの湾奥カンパチ。
まずサビキ釣りでメアジをゲットし、それを餌にカンパチを釣るという算段だが、当日はメアジの確保という第一関門がなかなかクリアできなかった。
メアジが釣れず苦戦していると、湾の奥側に遅れてやってきてミノーを放った職場の先輩がすぐさま60cmくらいのカンパチを秒殺でゲット。
近寄って海を見てみると先輩の立ち位置前の海中はメアジの群れで真っ黒になっている。メアジの群れは日によって微妙に出現位置が異なるのでこのメアジを見つける目を養うことがこの釣りで釣果をあげるひとつのポイントとなる。
同じ海中の黒点でも、それがメアジの群れなのか海底の根なのか判別できないようではメアジを釣ることさえままならない。
先輩は視力的な意味でも、海中の黒点が魚か否か見極める能力という意味でも、非常に目利きで、カンパチのヒット率は高い。
先輩の隣に移動してサビキを投げるとすぐに20cmほどのメアジがつれたので、針のみのフカセタックルにメアジを鼻がけして泳がせ釣りを開始。
足もとを泳がせていると沖側で釣りをしていた常連釣り師が"そっちにカンパチがいったぞー!!"と怒鳴った。
とっさにそちらに目を向けると、映画"ジョーズ"のように魚が背鰭を水面からだして堤防に沿ってこちらにむかってきた。
すぐさまメアジを水面まで引き上げる。
大きなカンパチと80cmくらいのヒラアジ系の魚が2匹もつれあうように泳いできてメアジの前を通過。
2匹ともメアジには見向きもしない。
"あー、だめかー"
と、落胆したそのとき、ヒラアジが戻ってきて水面直下にいるメアジをくわえた。
すぐに合わせるとスッポヌケる可能性が高くなる(実は前日これで2匹逃がしていた)ので魚がある程度泳いだところで大きく竿を煽ると、乗った!
魚はオニヒラアジ。
釣った直後はロウニンだと思っていたが、写真に写っている魚が鰓蓋上部に白点ありというオニヒラアジの身体的特徴を有していたので同定できた。
ロウニンでなくてちょっと残念。
釣り上げたあとは即リリース。
魚はまだいる。
オニヒラアジとのファイト中、一緒に泳いでいた個体思われるカンパチがずっと下についていたのだ。
散発的だがボイルもある。
職場の先輩が釣ったメアジをいただきまた泳がせる。
しばらくの後、それまで一定のリズムで泳いでいたメアジが不自然にビクンビクンと痙攣したような感触をラインに伝え、急にピタリと動きを止めた。
息を飲んで竿先と、リールのベールを起こし指先に引っ掛けているラインの感触に神経を集中させていると再びラインが走り出した。
速度は遅い。しかし、メアジだったら泳ぐ時に小刻みにぶるぶると振動を伴うはずだ。
今出ているラインは明らかにメアジのそれとは泳ぎ方が異なる。
思いきってベールを倒し、合わせると重みが乗った。
と同時に魚はアクセル全開。堤防沿いを勢いよく走っていく。リールスプールが逆転し、リールが悲鳴を上げる。
凄い走りだ!!
これほど走る魚は春に地磯で釣った30kgクラスのGT以来ではないだろうか。
いったいどれほど巨大な魚なんだ!?
ベテランN氏は走っている方向がまずいから反対方向に竿を向けろなどと無責任にヤジを飛ばしてくるが、竿を立てるので精一杯でとてもそんなことは出来っこない。
魚は堤防をグルリと回り込む勢いで走る。
そのとき不意にテンションが抜けた。
ばれた!
ラインを回収し始めるも、少し重みがある。ラインブレイクでなくメアジを吐き出してばれたため、メアジの重みがあるのだろうか?
で、足下までラインを回収すると見えてきたのはなんとカンパチ。重量は4kgくらい。
先ほどラインからテンションが抜けたのはバレたからではなく、単純に魚が軽かったから針が外れたと勘違いしていたのだ。
カンパチがついていたのには驚いたが、4kg程度の魚が優に20mは走ったことにはもっと驚いた(今年私が掛けた魚で最長クラスのラン)。
なんと言うか化かされたというか、狐につままれたような気分だが、過去にラインをぶち切っていった謎の巨大魚の正体も案外こんなもんなのかもしれないなどと思ったりした。
とにかく、年内に良い魚(?)を釣るという目標は無事クリア出来た。
恐らくこれが今年島で釣る最後の魚となるだろう。
そして年末年始は海を渡り、トラウトの楽園へ…。
![](/p/wo43jihisxa5n2uk7pyu_384_480-72e6632d.jpg)
![](/p/n3rvno89686hkshu4935_480_414-26147876.jpg)
- 2019年12月12日
- コメント(2)
コメントを見る
網走さんのあわせて読みたい関連釣りログ
fimoニュース
08:00 | トップの基本でシーバス水面炸裂 |
---|
7月26日 | 湾奥どうなってんの!? と思う魚が釣れた |
---|
登録ライター
- チヌは見た目で食ってくる
- 3 日前
- rattleheadさん
- ラッキークラフト:サミー65
- 6 日前
- ichi-goさん
- サーフヒラメと波の高さの最適…
- 9 日前
- BlueTrainさん
- 子供でも出来る事
- 12 日前
- 有頂天@伝助さん
- 未来で折っておいた
- 13 日前
- はしおさん
本日のGoodGame
シーバス
-
- 増水後のホーム河川釣行!
- マエケン
-
- そろそろか。
- ZEN
最新のコメント