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▼ 隠岐遠征 2024-4(終)
- ジャンル:釣行記
- (遠征)
5/16
当日は終日、海上の風20m/s以上かつ波高4m以上の大荒れ予報。
低気圧は隠岐の島の北側を西から東へ抜けていく。
wkipediaによると隠岐の島は面積が242.82km2もありなおかつその形状が円形であるので、当日のように海上が大荒れとなっても波と風の向きが一致していれば風波の裏面の磯場は凪となる。
当日の予報から考えて風と波をもろに受ける島の西面は海岸に出ることすら不可能だと思われるので、まずは島の北側でちょうどいい波の場所を探し、時間経過とともに北側の波が高くなってきたら北東方向に移動しながらポイントを探していくというのがこの日の行動指針だ。
作戦は決まったがなにせ私とまっちゃんは土地勘がないのでポイント探しに大苦戦。
2.5kmも歩いて岬の先端にたどり着いたが、釣りができるような場所でないうえ凄まじい暴風雨にあったり、岬の先端に出ようとウロウロするものの経路が分からず引き返すなどしたりしているうちに時間を空費し、まともに釣りを開始できたのは午前10時ころ、場所は港の横のゴロタ。
シャローエリアは自生する海藻(昆布?)とその切れ端が頻繁にルアーに引っかかってすごく釣りがしづらい。
ゴロタのエンドはいつも磯である。ここでもちょっとした小磯で行き止まりとなった。
華麗に波を回避するまっちゃん。
この小磯で払い出しの濃いサラシにサイレントアサシン120Fを投げ入れると一投目でごみが引っ掛かったような感触があった。恐る恐る合わせてみると竿先がグングンと引っ張られる。
どうやら魚が掛かったようだがどうにもひきが弱くて奇妙な感じだ。
イカでも引っ掛けたような感覚なので様子を見ると、波間に大きな尻尾が瞬いた。
スズキだ!しかも良型。
それにしても、なんだか色合いが黄色みがかっている。
スズキはスズキでもお目当てのヒラでなくマルである。
直近で釣ったヒラスズキやマダイと比較するとマルスズキの引きは微弱であるものの、波が強いため取り込みは少してこずったが、まっちゃんが危険をおかして波打ち際までいって魚を持ってきてくれた。
実測75cm。
15年ほど前、三浦半島の剣崎の磯で適当に放ったルアーに磯マルが連発したことが私が磯からルアーを投げるようになったきっかけであることを思い出し、懐かしい気持ちになった。
ちょうどこの頃社会人になりたてで、働くことの厳しさにうちひしがれ、「もう大学時代のように釣りばかりしてるわけにはいかんな」などと感じていたが、まさか中年になってから大学生の時より釣りにいく頻度が増えるとは。人間、先のことはわからないものである。
故に、先のことがわからないからこそやりたいことは早め早めに済ませておくべきだと思うし、実際にそうしてきたからストレスを感じず人生に対する満足感を高めにやってこれている。この状況、この素晴らしき世界に感謝である。
話を本題に戻す。
この後、K君が勧めてくれた岬の方まで波が回ってきたのでポイントへ繰り出す。
サラシのでかたはバッチリなうえ鳥山までたっているのでこのポイントでの釣果を確信したがあえなくノーバイト。
休憩をはさんで夕マズメも磯に行ったが、ここでも魚の反応は得られず。
とても危ない場所に釣り人が設置したと思われるロープがかかっている。姿は見かけないが隠岐にも地磯釣師が多少はいるようだ。
この地域では磯釣りといえば上物である様子で、これまでに見かけた釣り人はK君とその友人以外は全員メジナ釣りの出で立ちであった。ヒラスズキ釣りでは先行物がいると釣果が落ちるので、競合相手がいない隠岐諸島は釣り自体は快適にできる。
しかし、競合相手がいなくても、同じく魚もいないのでは話にならない。
当日の夕飯は焼肉。
初日にいった焼肉屋のカルビがとても美味だったので今回は景気づけに上カルビを注文したが、我々おっさんにとっては上カルビの脂っこさはあまりにヘヴィーで1切れ食べただけでギブアップ状態に。
上カルビより普通のカルビのほうがおいしく感じる。これが年齢を重ねるということなのか!
5/17
最終日。
昨日、鳥山が出るなどして雰囲気”は”よかったK君お勧めポイント
で朝マズメの勝負をかける。
磯際に濃いサラシ、キャスト範囲には浮瀬が作る広範囲のサラシ、さらには外洋に面した部分は切り立って水深があるという一見何でも釣れそうなK君お勧めポイント。しかし、残念ながら魚からのコンタクトはなし。
隠岐遠征最終ポイントは初日にマダイが釣れたFU崎。
昨日は荒れすぎて入れないと判断したが、最終日には波が落ち、数か所釣り座が確保できた。
「最終ポイントで逆転の一匹を!」と意気込んで磯に挑む。
本遠征のラスト1投の様子。海の状況は最高だが魚にはそっぽを向かれてしまった。
宿に戻り帰り支度をして予定どおりに11:45隠岐の島空港発の航空機に乗って帰路についた。
遠征総括
今回の遠征は全日程を通して魚の気配が乏しかった。
私はミノーとトップウォータープラグ、そしてシンキングペンシルの3種しかヒラスズキ狙いに使用しないので基本的に活性の高い魚しか相手をしてくれないが、まっちゃんはブレードやワームといったものも使うので、これまでの遠征ではこのまっちゃんのルアーには低活性で食ってこないにしても魚さえいればチェイスくらいはしてくるので、釣りへのモチベーションを保つことができた。
しかし今回、その低活性魚のチェイスすらなかった。このことは魚の絶対数が少ない証左なのだと思う。
多少厳しい条件のなかで魚が釣れたほうが一匹の価値が高くなり、より印象的な釣りになるのでそれはそれで楽しいのだが、今回は事前情報から「爆釣間違いなし!」という頭があり、その意識と現実のギャップがあまりにもかけ離れているのでなんとも残念な感じになってしまったのは心残りである。
同行者のまっちゃんにいたってはトラウマになったと語っていたほどだ。
私個人としては釣果云々に関係なく釣りに没頭しているだけで楽しいので今回の遠征も素晴らしい時間を過ごし、良い経験ができたと感じているが、まっちゃんには悪いことをした。
そんな感じなので、まっちゃんは来年の遠征はないかもしれないが、私は来年ヒラスズキ遠征は今回と同時期つまり5月中旬に再び五島列島にいってみようとおもっている。
なぜ同時期かというと、今年と同じ資格試験を受験するからである。
私は島から内地にいく理由が釣りだけだと職場的にも家庭的にもなんとなくばつがわるいので資格試験を内地行きの言い訳にしているのだ笑
そして今回もとある資格試験を受けたのだが、解答を自己採点してみた結果どうも落ちているような感じなので、来年も同じ試験を口実にして内地で遊びまくろうと企んでいるのだ。
そんなわけで来年は遂に最盛期の五島に進出。
昨年の五島遠征はシーズンを外して苦汁を舐めたので次回は是非ともリベンジしたいところだ。
また今年の年末(こちらは会社が休みになる期間なので言い訳はなし!)にはNZの北島へのトラウト遠征も企画している。北島のトラウトといえばニジマス。
私はこれまでビッグなニジマスとは全然縁がないのでここらで一発スチールヘッドのような巨大なヤツを仕留めたいものである。あぁ半年後が待ち遠しい。
当日は終日、海上の風20m/s以上かつ波高4m以上の大荒れ予報。
低気圧は隠岐の島の北側を西から東へ抜けていく。
wkipediaによると隠岐の島は面積が242.82km2もありなおかつその形状が円形であるので、当日のように海上が大荒れとなっても波と風の向きが一致していれば風波の裏面の磯場は凪となる。
当日の予報から考えて風と波をもろに受ける島の西面は海岸に出ることすら不可能だと思われるので、まずは島の北側でちょうどいい波の場所を探し、時間経過とともに北側の波が高くなってきたら北東方向に移動しながらポイントを探していくというのがこの日の行動指針だ。
作戦は決まったがなにせ私とまっちゃんは土地勘がないのでポイント探しに大苦戦。
2.5kmも歩いて岬の先端にたどり着いたが、釣りができるような場所でないうえ凄まじい暴風雨にあったり、岬の先端に出ようとウロウロするものの経路が分からず引き返すなどしたりしているうちに時間を空費し、まともに釣りを開始できたのは午前10時ころ、場所は港の横のゴロタ。
シャローエリアは自生する海藻(昆布?)とその切れ端が頻繁にルアーに引っかかってすごく釣りがしづらい。
ゴロタのエンドはいつも磯である。ここでもちょっとした小磯で行き止まりとなった。
華麗に波を回避するまっちゃん。
この小磯で払い出しの濃いサラシにサイレントアサシン120Fを投げ入れると一投目でごみが引っ掛かったような感触があった。恐る恐る合わせてみると竿先がグングンと引っ張られる。
どうやら魚が掛かったようだがどうにもひきが弱くて奇妙な感じだ。
イカでも引っ掛けたような感覚なので様子を見ると、波間に大きな尻尾が瞬いた。
スズキだ!しかも良型。
それにしても、なんだか色合いが黄色みがかっている。
スズキはスズキでもお目当てのヒラでなくマルである。
直近で釣ったヒラスズキやマダイと比較するとマルスズキの引きは微弱であるものの、波が強いため取り込みは少してこずったが、まっちゃんが危険をおかして波打ち際までいって魚を持ってきてくれた。
実測75cm。
15年ほど前、三浦半島の剣崎の磯で適当に放ったルアーに磯マルが連発したことが私が磯からルアーを投げるようになったきっかけであることを思い出し、懐かしい気持ちになった。
ちょうどこの頃社会人になりたてで、働くことの厳しさにうちひしがれ、「もう大学時代のように釣りばかりしてるわけにはいかんな」などと感じていたが、まさか中年になってから大学生の時より釣りにいく頻度が増えるとは。人間、先のことはわからないものである。
故に、先のことがわからないからこそやりたいことは早め早めに済ませておくべきだと思うし、実際にそうしてきたからストレスを感じず人生に対する満足感を高めにやってこれている。この状況、この素晴らしき世界に感謝である。
話を本題に戻す。
この後、K君が勧めてくれた岬の方まで波が回ってきたのでポイントへ繰り出す。
サラシのでかたはバッチリなうえ鳥山までたっているのでこのポイントでの釣果を確信したがあえなくノーバイト。
休憩をはさんで夕マズメも磯に行ったが、ここでも魚の反応は得られず。
とても危ない場所に釣り人が設置したと思われるロープがかかっている。姿は見かけないが隠岐にも地磯釣師が多少はいるようだ。
この地域では磯釣りといえば上物である様子で、これまでに見かけた釣り人はK君とその友人以外は全員メジナ釣りの出で立ちであった。ヒラスズキ釣りでは先行物がいると釣果が落ちるので、競合相手がいない隠岐諸島は釣り自体は快適にできる。
しかし、競合相手がいなくても、同じく魚もいないのでは話にならない。
当日の夕飯は焼肉。
初日にいった焼肉屋のカルビがとても美味だったので今回は景気づけに上カルビを注文したが、我々おっさんにとっては上カルビの脂っこさはあまりにヘヴィーで1切れ食べただけでギブアップ状態に。
上カルビより普通のカルビのほうがおいしく感じる。これが年齢を重ねるということなのか!
5/17
最終日。
昨日、鳥山が出るなどして雰囲気”は”よかったK君お勧めポイント
で朝マズメの勝負をかける。
磯際に濃いサラシ、キャスト範囲には浮瀬が作る広範囲のサラシ、さらには外洋に面した部分は切り立って水深があるという一見何でも釣れそうなK君お勧めポイント。しかし、残念ながら魚からのコンタクトはなし。
隠岐遠征最終ポイントは初日にマダイが釣れたFU崎。
昨日は荒れすぎて入れないと判断したが、最終日には波が落ち、数か所釣り座が確保できた。
「最終ポイントで逆転の一匹を!」と意気込んで磯に挑む。
本遠征のラスト1投の様子。海の状況は最高だが魚にはそっぽを向かれてしまった。
宿に戻り帰り支度をして予定どおりに11:45隠岐の島空港発の航空機に乗って帰路についた。
遠征総括
今回の遠征は全日程を通して魚の気配が乏しかった。
私はミノーとトップウォータープラグ、そしてシンキングペンシルの3種しかヒラスズキ狙いに使用しないので基本的に活性の高い魚しか相手をしてくれないが、まっちゃんはブレードやワームといったものも使うので、これまでの遠征ではこのまっちゃんのルアーには低活性で食ってこないにしても魚さえいればチェイスくらいはしてくるので、釣りへのモチベーションを保つことができた。
しかし今回、その低活性魚のチェイスすらなかった。このことは魚の絶対数が少ない証左なのだと思う。
多少厳しい条件のなかで魚が釣れたほうが一匹の価値が高くなり、より印象的な釣りになるのでそれはそれで楽しいのだが、今回は事前情報から「爆釣間違いなし!」という頭があり、その意識と現実のギャップがあまりにもかけ離れているのでなんとも残念な感じになってしまったのは心残りである。
同行者のまっちゃんにいたってはトラウマになったと語っていたほどだ。
私個人としては釣果云々に関係なく釣りに没頭しているだけで楽しいので今回の遠征も素晴らしい時間を過ごし、良い経験ができたと感じているが、まっちゃんには悪いことをした。
そんな感じなので、まっちゃんは来年の遠征はないかもしれないが、私は来年ヒラスズキ遠征は今回と同時期つまり5月中旬に再び五島列島にいってみようとおもっている。
なぜ同時期かというと、今年と同じ資格試験を受験するからである。
私は島から内地にいく理由が釣りだけだと職場的にも家庭的にもなんとなくばつがわるいので資格試験を内地行きの言い訳にしているのだ笑
そして今回もとある資格試験を受けたのだが、解答を自己採点してみた結果どうも落ちているような感じなので、来年も同じ試験を口実にして内地で遊びまくろうと企んでいるのだ。
そんなわけで来年は遂に最盛期の五島に進出。
昨年の五島遠征はシーズンを外して苦汁を舐めたので次回は是非ともリベンジしたいところだ。
また今年の年末(こちらは会社が休みになる期間なので言い訳はなし!)にはNZの北島へのトラウト遠征も企画している。北島のトラウトといえばニジマス。
私はこれまでビッグなニジマスとは全然縁がないのでここらで一発スチールヘッドのような巨大なヤツを仕留めたいものである。あぁ半年後が待ち遠しい。
- 2024年6月3日
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