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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

続 スプーンを使ってみよう!



昨日のログ、「スプーンをつかってみよう!」が意外にも反響があり嬉しく思います。形状ごとの、使い方、使い分けへ行く前に、カラーの話、といっても反射に関しての話をしましょう。



まず、スプーンの基本ベースは、銀(シルバー)です。

そして、金(ゴールド)、銅(コパー)、黒(ノーブロイ)と金属面のベース色として存在する。それに赤・青・白・緑・黄色・橙・紫、蛍光色などの塗料を着色したもの、アワビや夜行貝を貼り付けたもの。

実に多彩であるが、色の効果は定かではない。

ここからは僕の経験からの見解なので、正しくはわからないが。
参考までに聞いて頂ければ、幸いである。

銀色、シルバー、クロームメッキなどのスプーン。
それは鏡としての効果があるから、自然の小魚に近い。

なぜシルバーが基本なのか?

結論から言うと、シルバーは最高のナチュラルカラー。

自然界の魚、特に群れを形成する中層回遊魚は、側面をグアニンの板で覆われている、グアニン自体は無色なのだが、グアニンの多層構造が光を完全に反射するために銀色をしている様に見えるのだという。

例として、鏡の様な銀色の物を、川底に沈めたとする。
その物には周囲の景色が映りこみ、水草や石や枯葉が移りこみ、周囲の色に溶け込む、つまり保護色となるのである。


逆に魚の背中が青や黒や緑など、濃い色なのは、空からの外敵から身を守るための保護色、あくまでも透明度が高い水域での話しだが、魚の背中は空の色という事になる。

着色されていない、シルバーのスプーン。

それが水の中を泳ぐとどうなるか?

左右にウォブリングするスプーンは魚の目にはこのように見えている。
反射フラッシング⇒保護色による溶け込み⇒反射⇒保護色⇒反⇒保

その繰り返し、ライトを消した車がパッシングしたときのようなアピールがあるという事である。

その反射が強すぎる時、アピールが逆効果になるときがある。

日差しの強い日中など、その時は、ゴールド、コパーと反射する光の強さを落として行くことで、その日のヒットカラーのベースを決めるのである。

そして黒や茶など濃色、両面ベタ塗りの反射をしない色、存在感を抑えたこのベース色は、多くの人が投げ込んだ場所、多少スレた場所にも効果が出やすいとされる。


アワビやアワビに類似したホログラムシートの利点は、どんな角度でも光を反射して常に輝き続ける事にある。つまり光量の少ないマズメ時、曇天にも効果が出やすいといえる。

保護⇒反射の動きにバリエーションを持たせたのが片面だけ塗装されたスプーン、反射⇒保護色あとに「塗られた色」が来るからそういう意味ではトリプルカラーなのである。


多くのカラーが存在する、スプーンを理解するには、その特性を知る事が大切かと考えている。

ちなみに、僕は蛍光色のスプーンが好きである。

蛍光黄色、蛍光グリーンなどは夕マズメのマスには凄く効果がある。

夜釣りは白か黒いスプーンあと夜光、暗い砂底の川ではパールホワイト、夏は黒金、ダムの放水時は青銀、雪代や渇水のサクラマスには赤金。

河川の鱸にはシルバーが強い、理由はわからないけど実績がそういう勝負色を、僕に決めさせる。

栃木県の山奥にある湖では、ルアー釣りの事を「スプーン釣り」と呼ぶ地域がある。 嘗て、ルアーといえば、スプーンやスピナーを意味していた時代の名残りだろうとは思うが、そんなスプーン釣りの歴史は、何時の間にか、トラウトのルアー、挙句には管理釣り場のルアーに成り下がってしまった。

スピナーやスプーンを使わない、シンキングミノーしか扱えないトラウトアングラーが今は沢山いる。

スプーンを使わないルアーマンが普通に成りつつある。


もちろんミノーが悪いわけじゃないけど、この金属片に命を吹き込む楽しさを、多くの人に知ってほしいというのが、僕のささやかな願い。


ソルトルアーが黎明期の頃は、シルダとかトビスとかエルトナーとか国産で言えばダイワのファントムとか投げてるイメージがあったけど、今ではそんなのも聞かなくなって久しい。

さて、形状の話もついでに少し。

まず、ウィローリーフ型の細身か、幅広の玉子型。
それと、カップの深いもの、浅いもの、カーブのキツイものゆるいもの。
ハスルアーやスーパーデューパーみたいな変形型など色々。


本当にスプーンの種類は沢山あるのだけど、薄い板を切り抜いた極小のディックナイトから最終的にはシルダみたいな真っ直ぐのジグまでスプーンの仲間に入ると思う、素材が真鍮版か銅版か鉛の違いだけで、巻いてくると左右にウォブリングする特性は、本質的には変わらない。


前回も話したのだが、それぞれに適正スピードがある。

どれくらいのテンションを掛けた時が一番綺麗に泳ぐか?って事である。まずは目視でそれらを確認してから、投げる事をお勧めしたい。


少し古い記事になりますが、各スプーンの特性を僕なりに記載しています、参考程度にお読み下さい。

以下は東洋式疑似餌釣研究所の過去ログからの引用です。

2008年4月 サクラマス三種の神器より


本流で使ったスプーンの中でもサクラマスの実績の高いのは、この3種類のスプーン。魚に届けば何でもいいというのが僕の本音だがこのルアーでレンジを釣り分けていた。手前からティムコのライトニングウォブラー10g、チライのブリリアント10g、ダイワのチヌーク14gトロ場をポイントとするサクラマスにはこの様な軽めのスプーンで静かに鼻っ面に落とすとよくヒットしたものである。そして拘っていたのはフック。モーリスのグランというブランドの針がお気に入りだった。ヒラメ針18号か丸セイゴ針20号 大物狙いにはガマカツのソイ針。色々試したけど掛かる掛からないはラインテンションによるものが多いと考えている。赤金が定番であり万能であるが、実は有効的なのは夕マズメと朝マズメの光量が少ない時。昼間はグリーンかブルーのほうが良くヒットした気がする。

大事なことは斜め45°にルアーが差し掛かった時。縦軸も横軸45°でポイントを通過させるとドンッとくる。スプーンは大変正確にポイントを捉えることの出来る素晴らしいルアーである。浮かすも沈めるも暴れさせるも大人しく泳がせるもラインコントロール次第。どう演出するのかで釣果は変わる。



2009年2月 本流ドリフト用スプーンより

1990年代、釣業界は物凄いスピードでバスブームを巻き起こしバスフッシングやトーナメントが市民権を得た、そこまでは良かったのだが、餌釣を知らない魚を知らない新世バスマン達は、アウトドアブームのファッション的感覚で釣の世界に土足で侵入し、マナーなど知らぬままフィールドに糸クズやルアーのパッケージを投げ捨てて帰る始末であった。

そんな時代に嫌気がさした僕の心はバスから離れて行った。決してそのバス釣が嫌いになった訳ではないが、新しい釣を何か始めたい、色々な魚と出合ってみたい。そんな気持ちから利根川水系の里川でフライフィッシングを始める。そしてその初釣行は偶然ヤマメを釣ってしまうことになった。やがて来年はトンネルを越えて新潟に行ってみようという気持ちが次第に湧いてきた。そう、いよいよ魚野川水系の釣がスタートした。沢でたまに小さなヤマメを数匹釣ると、とても満足な気分であったのを今でもはっきり覚えている。そんなある日のこと、あるベテランフライマンからこんな事を言われる。

「あのよ、魚野の本流にはデカイニジマスやイワナがいるんだぞ、お前ルアーでやってみろ!」

当時、僕は、自称腕に多少覚えのあるルアー釣師だったので、そんなのフライに比べれば簡単だろうと7フィートのスピニングタックルに6ポンドラインでスピナーやスプーンを持って出かけてみた。
確か、山にはまだ残雪の残る季節。雪解けの5月だったと思う。

早朝、塩沢のポイントに到着、早速支度を整えいざ釣を開始するが。

ふと気付いた・・・・この川なんか変だ。

豪雪地帯の本流は素人ルアーマンの僕にはまるで攻略の余地など与えなかった。
北関東の川とは明らかに違う。それもそのはず、豪雪地帯の本流は水量も水勢も別次元の世界だった。それから、この川に10年も通う事になるなんて そんなことその時は微塵も思わなかった。

こうして、僕の本流ルアー釣が始まった。

それが魚野川との長い付き合いの始まりだった。

当然ながら釣れない日々、ルアーを全てロストして、小出の釣具屋に買いに行き、またロストして帰る。そんな不毛な時代は過ぎて行った。それなのに、片道3時間の道程をなんとも苦に感じなかったのは、何回かに一度あの宝石のような雪代に磨かれた本流ヤマメに逢えるからに他ならなかった。



それから10年後、僕の一つの答えは、スプーンのドリフトというスタイルの釣であった。たとえ川幅が広い大川の本流でも、ヤマメの付くスジ目いわゆる食い波は一箇所だ。ほんの僅かなポイントにスプーンを送り込む、テンションを掛け浮上させる、レーンをずらす、また送り込む。キャストは一回、回収までに何箇所かここぞと思うポイントでそれを繰り返す。一箇所しかない場合もあるし、それが数箇所になる場合もある、ポイントによって使い方を変える。それは、雑誌に書いてあるような、リフト&フォールだとか、アップクロスだとかダウンクロスだとかそんな単純な世界ではない。尺物など釣って当然の世界であるし、もっと突っ込んだ世界であの場所で自分の立ち位置を変えずに、掛けた場所で獲りたいという拘りの世界なのである。
言葉で説明するのは不可能かもしれないが、おそらくこのままだとこの釣は消え行く運命にあるのではないか?と危機感を少し感じている。ミノーの釣はイージーでヒットゾーンは曖昧なのである。
本音を言えば、僕はミノーが好きだ。それはキチンと使えば確実に釣れるからだし、釣れないことが怖いからだ。でも、それでは物足りなくなる日が必ず来ることを知っている。
もっと僕が釣師として成長するのには、本流の大ベテラン達がそうしてきたように、スプーンの世界をもっと深く追求することが必要なのである。サクラマスやヤマメやニジマスをそりゃ沢山釣ったけど。
ドリフト釣法で狙って獲ったのが何本あるか、その答えは、10年続けても片手くらいだ。
ただその一尾を生涯忘れることはない、それくらい狙いを定めた一尾は感動を与えてくれるだろう。

きっと数少ないこの釣を求める人たちへ僕の武器を少し紹介します。

マウンテンクリークハウスオリジナル オーバル20 11g15g18g(画像左上)
魚野川全般ではおそらくこれが基本、非常によく出来た本流用スプーンであり、ドリフト時のコントロール性も高い。サイズが大きいなんて思う人がいるかもしれないがそんな事は本流には当て嵌まらない。浮き上がりを抑えた設計でオークラにカーブは近いが、性能はまるで別物である。同シリーズでオーバル15というウイローリーフタイプも有るがそれは盛期のリトリーブ主体の釣に適している。

アングラーズシステム バイト 10g 13g 18g(写真中央)
忠さんのスプーンは現在でも作られている。そして釣れるがガタガタとした動きで高活性時に良かったと記憶している。カラーバリエーションは豊富であり、見た目にも楽しめるだろう。早期はパールピンク夏場は黒にゴールドやグリーンが強かった。

サトウオリジナル アンサー 13g (写真左上と中央のホットタイガー)
エムズが昔は販売していたのだが現在はどうかわからない。実はこの作者の佐藤さんには一度お会いして話したことがあるがとても気さくで良い人柄である。スプーンの事や魚野川の実情を詳しく話してくれた。各サイズあるのだが、ドリフトにはこの13gが格別に使い易い。佐藤さんはトリプルフック派である。その理由は下流側に付いた魚がバイトしてもフッキングが高いからと話していたのが印象に残っている、通常のアングラーよりもワンランクもツーランクも上のトリプルフックを使われているようである。

最後に、これらのスプーンが生まれた土地は、魚野川の流れる町、新潟県小出町である。僕の嘗てのメインフィールドであり、この地に住みたいとも考えていたこともあった。僕達の聖地は、今でも破間川合流、佐梨川合流のエリアだと思っている。なぜならば全てはここに行ったことから、始まったのだから。


2010年2月 本流をリトリーブするスプーンの世界より

解禁前に本流のスプーニングをお話したいと思う。
何度か当ブログにてスプーンのドリフトについて記事にしているが、今回はリトリーブで釣るスプーンの話である。
まだ水温の低い時期であれば、ドリフトによるスローな釣が適していると思うが、盛期になるとスローな釣で釣れなくなる時期がやってくる。

流れを横切らせる釣り方、リトリーブによるスプーニングである。
流れを横切らせ、所謂、「U字」を描くのはミノーでやるのは容易に出来るのだが、敢えてスプーンでやる事に意味はある。
それは反転バイトが多発するこの釣り方において、キャッチ率を上げるのはシングルフックを使ったスプーンなのである。
マスは定位している流れのスジを外れてルアーに襲いかかり、咥えた直後に反転して元の位置に戻ろうとする。
「横切らせる釣」はそれを利用した釣なのである。

ドリフトが完全にリールを巻かない釣に対して、「流れを横切らせる釣」はリールを巻きスプーンを流れから外しながら手前に引いてくる釣り方である。

「ドリフト」が縦軸の釣であり使うスプーンも幅広肉厚に対して、横軸の釣は細身で弱いカーブが適している。
なぜならば、引き抵抗が少ないスプーンほど重い流れから外し易いからだ。
それとは逆に流れから外さないのがドリフトだと僕は考える。

つまり「流れを横切らせる釣」それは、「流さない釣り方」とも云える。

ただ巻けばいいというものでは無く、必要以上にラインテンションを掛けると「水面からの飛び出し」「不自然な回転」という釣れない状態を生む事もあるから注意されたい。
リトリーブ速度を 停止を0からはじまり 10で飛出し回転だとすると、5~8の範囲で引いてくる釣り方である。

この釣り方を言葉で説明するのは非情に難しいが、ただ単純に巻いてくるとは違うという事である。
速度5~8の範囲での緩急を付けて、流れに対してギザギザとジグザグともしくはウネウネと一直線では無く曲線や波線で引いてくることで、沈み、誘い、食わせの間、上昇、小ターンというのを流れの中のここぞという場所で仕掛ける。

この釣り方は中流域の利根川サクラマスを釣る為のメソッドであり、この釣法は何度も打ちのめされた利根川で生まれた。
盛期のサクラマスはボトムなんかには居ない。
中層をユラユラしている。
その定位レンジのちょい上を「横切らせる釣」で仕掛けるのである。
ドリフトの釣でのアタリは、ぐぬーっときたり、コツコツとくる事が多いが。
この釣り方では、明確に「ドンッ」と反転バイトをする。

その瞬間、心臓が止まるほどの興奮と緊張をアングラーは味わう事になるだろう。
天国と地獄が共存するランディングまでの時間。
何を考え、何を感じるのかはわからないが、無心に、生涯の記憶を刻むだろう。

そしてこの釣をマスターした時に、ミノーイングの新しい世界も見えるはずだ。
スプーンにもミノーにも使い方の「コツ」に共通点がある。
そこが理解出来ると、「釣れるルアー」に頼らない釣が展開できると思う。

最後にスプーンのドリフトもリトリーブも状況に合わせて使い分けを行うものであり、両方をミックスして使う事が多い。
それはリトリーブメインのドリフトであったり、ドリフト時に流れから抜きターンを大きくかけたり、ドリフトからリトリーブに可変させたりという具合に使う事ができる訳である。

それは、アップクロスで引くとかダウンクロスで引く、リフト&フォールで釣る。
そんな説明しか無かった流れのスプーンの過去の教科書を元に、僕なりに研究した使い方であり「そんなのもうやっている」という方もいらっしゃると思います。
ミノーしか使わない、ミノーしか釣れない スプーンは操作が単純と思っている方にも、もっとスプーンの世界を知って欲しいと願います。


以上、過去ログより抜粋致しました。

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