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▼ 筑後川 河の扉が開いた日
- ジャンル:釣行記
- (筑後川 有明鱸 釣行)
有明鱸のフィールド「筑後川の秋」
潮汐差5m以上の特異な海域である有明海、僅か4~5時間ほどで大量の水は姿を消し、広大な干潟が現れる。
その大きな潮流に引き込まれ、満潮時の穏やかな流れは一変して激流と化し、一筋縄では行かない難攻不落のフィールドがある。
日本三大河川のひとつ、筑後川である。
そこに棲む鱸の事を、僕等は、筑後川の「有明鱸」と呼ぶ。
有明海の生態系は多様性に富み、氷河期に切り取られた独特の環境の中で、僕等のターゲットである、有明鱸(有明海産スズキ)が、太古の昔から命を繋ぎ続け生息している。
此処で育つ鱸達の主なるベイトも、アリアケヒメシラウオ、アリアケシラウオ、クルメサヨリ、エツなど、他の地域には生息しない魚種が多い。
日本一の潮汐差、それに極端に濁度が強く、塩分濃度の低いフィールドでは、他のフィールドの常識は通用しない。
とはいえ、有明鱸に巡り会う為に、この釣りの基本である、魚を探す事、捕食されるベイトを特定して釣りを組み立てるプロセスが最重要課題である事は間違いない。
僕は、関東の大河、利根川淡水域で鱸釣りのいろはを覚えた。
10月上旬ともなれば、全国的にはいわゆる「落ち鮎パターン」の季節に突入している。
鮎が産卵行動をする季節、月明かりの瀬で、太くてボリュームのある12~14cmクラスのルアーで表層を流す釣りである。
※参考画像 利根川中流域の落ち鮎
瀬の中で「仮死状態で流れてくる、大きなベイトを捕食するスズキを狙う」それが秋の定番だった。
筑後川の秋は少し違う。
固有種を中心とした、複合的なベイトが存在する中でのパターンになるからだ。
仮にベイトを絞るなら「エツ稚魚パターン」である。
エツ稚魚は3~6cm、平べったいイワシの仲間、エツの稚魚が秋のメインベイトの可能性が濃厚である、梅雨時期にエツの成魚が大群で押寄せ、産卵。夏に生まれた稚魚は秋までにすくすくと育ち、10月末には稚魚の群れの大半は有明海へと出てしまう。
※参考画像 筑後川のエツ稚魚 体長50~60mm (数年前の秋のもの)
秋、海に下る、大量のエツ稚魚、河川に入り込んだ鱸はそれを追って、徐々に河川から抜けて行く、それと同時に初冬を迎えるから、有明海の何処かの海域で、鱸達は産卵行動に入るのものだと僕等は考えている。
産卵前の秋の荒食いと大量のエツ稚魚、海へ落ちる鱸の群れ、キーワードが揃ったら、あとは実際のフィールドに向かうだけである。
有明海に落ちる秋の有明鱸、その足は以外と早く、一潮毎にその数や存在を消して行く事が多い。
それは、釣行のタイミングが重要となる事を意味している。
「何処かにその群れは存在している・・それは何処か?」
筑後川の汽水域と感潮域(塩分濃度は低く淡水に近いが潮汐の影響を受ける河川下流部)には、毎年、エツ稚魚の群が集結するエリアがある。
まずは、鱸を釣る為のポイント選択を考る上で、最も重要なのは、捕食対象となる、ベイトフィッシュが集まる場所を探し当てる事。
当然、大勢のアングラーが押寄せるメジャーなフィールドとは違い、過去の確かな実績など存在しないローカルのエリアでは、自ら一つ一つヒントになるパズルを拾い集め、足で稼ぐ以外に近道は無い。
「新規ポイント開拓」をするのには大変な労力を伴う、10回に1くらいは成果があるが、後は答えが見つからないまま終る事が大半である。
釣れるか釣れないかわからない、釣果に確約など無いのが当たり前、それを無駄な事と頭ごなしに決め付けていては真実に巡り会うチャンスさえも無い。
それでも、このフィールドの真実を知りたい。釣れたって釣れなくたって良い。その「好奇心」に突き動かされる様に僕等は、釣場へ通った。
実際に、その全体像からすれば、僅かな一片に過ぎない事ですら、発見までには、僕と仲間達との共同作業で歩き釣り続け、数年を要した。
そして、そんな開拓を繰り返していたある秋、僕等、仲間達は「衝撃的な状況」を体験してしまう、普段のセンシティブで難攻不落の沈黙のフィールドは、時に鱸の大群が押寄せ、連発に連発を生み、その釣果も二桁越えの釣堀状態に成っていたのである。
もちろん、そんな状況は年に一度、いや数年に一度、遭遇出来るかできないかの確率かもしれない。
刻々とシーズンが変化して行く中で、毎年何処かで、いや、今夜も何処かの流れでその状況はあると言える。
どんなに釣れない時期、難しい季節も、そんな良い状態を味わった事があるから、何時かの釣果、結果を信じて耐えて行ける、それが「釣れない」この釣りで唯一報われる一時、それが一番の喜びであると知ってしまったからである。
誰もが諦めてしまう事を投げ出さず続けた先で、誰も信じないような状況に出会えるのが開拓の醍醐味かもしれない。
「果たしてそのチャンスを掴む事が出来るか?」
日中は多忙な家事?をテキパキとこなし、嫁からの出撃許可を手にする・・・実はこれが一番重要な釣るためのファクター(爆)
10月上旬の九州地方は正に秋真っ只中、夜になると少々肌寒い。先日までの薄着ではなく、日中の掃除ついでにタンスから冬着を調達。
21時、長袖、厚手のシャツを着込み、期待を胸に車に乗り込む。
「今夜、出撃!」を仲間の筑紫次郎氏(BLOG:筑後川 有明鱸 通信)に連絡を入れる。 筑後川 有明鱸 通信@fimo:http://www.fimosw.com/u/chikugoriverseabass
「今、現場!(爆)」と返事。
またしても・・先を越されてしまった、しかし、狙いは一致して今夜も合流と相成った。
ポイントに到着して、支度を済ませると、僕よりも1時間前に開始した筑紫次郎氏がキャスト?では無くランディング体勢。
「どう?」聞けば「もう二桁掛けたよ?ランディング任せた」と、まる投げ(笑)
どうやらランディングに疲れるほどこの一時間で釣ったらしい・・・・
ロッドを振る前に、この御仁が掛けた魚をランディングって前にもした事があるような。。
まあ、いいやと・・・中型サイズ(人の釣った)をキャッチ。
僕の「もしかして、今夜はXデー??」との問いに、筑紫次郎氏の「わんさかおるね?」との返事。
「河の扉が開く日」というのは、正にこの状況の事である。
とはいえ、先行で二桁の魚が反応したとなると、後手の釣りには丁寧さとイレギュラーさ加減が必要になる。
どんな状況でもまずは、手前の表層から、フローティングミノーできっちり流すがセオリー。
しかし予想どおり、ノーバイト。
表層狙いのシンペンに変えて様々なコースを試すが、これも「吉」と出ない。
秋の定番、ヨレヨレにルアーを変えて徐々に沖の核心部へ投入を開始する。
気合のロングキャスト、糸ふけを回収して流し込む。
この角度、この流れ。
ヒットゾーンに入ったら、レンジを落とし始めて、再びリフトした瞬間、「カキン!」と金属的なアタリ!
直後、沖の水面が割れる。
強引に寄せにかかるが、最後の足元で抵抗を見せる。
僕:「久々の魚なので、最後に定番のバラシでも良いですか?」と筑紫次郎氏に合図を送るが・・(笑)
筑紫次郎氏:「いいえ、だめです、そんな人は今すぐ帰ってください!」とキツイ一言をもらい気合を入れてラインデング。
53cm 小型ながらも 秋の体型。
撮影後、御協賛ありがとうございましたと、鱸にお礼を言いつつ・・優しくリリース、スゥーっと暗闇の流れに帰って行った。
そしてここでルアーチェンジ、2匹目狙いはワゴンセールの198円ジグミノーにチェンジ。
18gの70mmだから、ヨレヨレよりも少し下のレンジ、少し遠くの流れを探る事が出来る。
投げる度、ドリフト中に鈍い当たりが続くが乗せきれず、緩いリフトフォールを仕掛けてみる。
直後。
「カカカカッ!」と頭を振るアタリ、直後「チチッ」とドラグが滑る。
「よっしゃ!のった!」と思わず声が出る。
しかし、魚は50m沖、重厚な流芯の流れに乗った魚に下流へ突進され、ラインはどんどん出てゆく。
潜行板のように身体に流れを当てながら、深く魚は沈んで行く。
グリップのすぐ上からバットが曲がり、寄せる事が出来ず、リールが巻けない。
10cmでも、5cmでもいい負ける時には巻くを繰り返す。
隣の方から「遊んでないで、はやくランディングしてください~」と野次が飛ぶが・・・
この状態で寄せるのは無理(爆)
不覚にも、何時もより1~2ランクほどライトなタックルをセットしてしまった事に後悔するが、ここで鱸は頭を上流に向けて河を上りだした。
サイドからプレッシャーを掛け付け、ランディング体勢に入ろうとしたときに、最後の抵抗か、派手なジャンプを見せる。
浅瀬に誘導して無事ランディング。
74cm 背中の盛り上がり、太いボディは秋の有明鱸。
70cm台とは思えないパワー、ファイターだった。
パターンとしてはレンジは1m以下、その流れをドリフト&?をするとバイトするといった状態。
潮が下げきるまであと一時間、弱くなった下げの残る潮へキャストを続ける。
その後、ドリフト&リフトで
黄色い胸鰭の65cm
続いてドリフト&抜きフォールで
少し、尾鰭の付根に奇形のある65cm
最後、ドリフト&トゥイッチングで
本日の最大魚、75cm 尾鰭の尖った綺麗な個体だったが、重量は先ほどの74cmより軽い。
その後、しばし沈黙、「河の扉」は、静かに閉じた模様。
空しい時間が過ぎてゆくが、本来、この状態が普通であり、さっきの出来事は夢に思えてならない。
徐々に下げ潮は終息に向かい、潮どまりを迎えんとする頃。。
ドリフト&大きなリフト&フォールで
コツ・・??(ちゃんとアタリがありました)
特別ゲスト!珍客の「鰻」を捕獲。
鰻は上潮に乗って河川に入ってくる魚との事、それは完全に下げ潮が終了した事を意味している。
これが終わりの合図となり終了した。
今回は、短時間で5本という釣果、僕の年数回という、極端に少ない釣行日数からすれば、大変満足の行く結果となった。
良き魚、良きフィールドと大切な仲間に感謝である。
ここ筑後川では、全国的には少し早い10月下旬にはそのピークを終えるが、その後も初冬にかけて、残留する有明鱸は狙うことが出来る。
釣場は滑りやすいテトラ、傾斜のキツイ護岸、何も無い自然のままの足場の悪い場所も多く、転倒や落水の危険もあるので、足元を固め、ライジャケの着用、単独釣行を控える事をお勧めする。安全と寒さへの対策をしっかりして望みたい。
■参考タックルデータ
ROD:UFM UEDA CPS 862EX-ti
REEL:Daiwa 3012H
LINE:PE #1.2
LEADER:20LB
■釣行日時・場所
平成24年10月11日 22時~24時 長潮 (下げ)
佐賀県~福岡県 筑後川下流域
潮汐差5m以上の特異な海域である有明海、僅か4~5時間ほどで大量の水は姿を消し、広大な干潟が現れる。
その大きな潮流に引き込まれ、満潮時の穏やかな流れは一変して激流と化し、一筋縄では行かない難攻不落のフィールドがある。
日本三大河川のひとつ、筑後川である。
そこに棲む鱸の事を、僕等は、筑後川の「有明鱸」と呼ぶ。
有明海の生態系は多様性に富み、氷河期に切り取られた独特の環境の中で、僕等のターゲットである、有明鱸(有明海産スズキ)が、太古の昔から命を繋ぎ続け生息している。
此処で育つ鱸達の主なるベイトも、アリアケヒメシラウオ、アリアケシラウオ、クルメサヨリ、エツなど、他の地域には生息しない魚種が多い。
日本一の潮汐差、それに極端に濁度が強く、塩分濃度の低いフィールドでは、他のフィールドの常識は通用しない。
とはいえ、有明鱸に巡り会う為に、この釣りの基本である、魚を探す事、捕食されるベイトを特定して釣りを組み立てるプロセスが最重要課題である事は間違いない。
僕は、関東の大河、利根川淡水域で鱸釣りのいろはを覚えた。
10月上旬ともなれば、全国的にはいわゆる「落ち鮎パターン」の季節に突入している。
鮎が産卵行動をする季節、月明かりの瀬で、太くてボリュームのある12~14cmクラスのルアーで表層を流す釣りである。
※参考画像 利根川中流域の落ち鮎
瀬の中で「仮死状態で流れてくる、大きなベイトを捕食するスズキを狙う」それが秋の定番だった。
筑後川の秋は少し違う。
固有種を中心とした、複合的なベイトが存在する中でのパターンになるからだ。
仮にベイトを絞るなら「エツ稚魚パターン」である。
エツ稚魚は3~6cm、平べったいイワシの仲間、エツの稚魚が秋のメインベイトの可能性が濃厚である、梅雨時期にエツの成魚が大群で押寄せ、産卵。夏に生まれた稚魚は秋までにすくすくと育ち、10月末には稚魚の群れの大半は有明海へと出てしまう。
※参考画像 筑後川のエツ稚魚 体長50~60mm (数年前の秋のもの)
秋、海に下る、大量のエツ稚魚、河川に入り込んだ鱸はそれを追って、徐々に河川から抜けて行く、それと同時に初冬を迎えるから、有明海の何処かの海域で、鱸達は産卵行動に入るのものだと僕等は考えている。
産卵前の秋の荒食いと大量のエツ稚魚、海へ落ちる鱸の群れ、キーワードが揃ったら、あとは実際のフィールドに向かうだけである。
有明海に落ちる秋の有明鱸、その足は以外と早く、一潮毎にその数や存在を消して行く事が多い。
それは、釣行のタイミングが重要となる事を意味している。
「何処かにその群れは存在している・・それは何処か?」
筑後川の汽水域と感潮域(塩分濃度は低く淡水に近いが潮汐の影響を受ける河川下流部)には、毎年、エツ稚魚の群が集結するエリアがある。
まずは、鱸を釣る為のポイント選択を考る上で、最も重要なのは、捕食対象となる、ベイトフィッシュが集まる場所を探し当てる事。
当然、大勢のアングラーが押寄せるメジャーなフィールドとは違い、過去の確かな実績など存在しないローカルのエリアでは、自ら一つ一つヒントになるパズルを拾い集め、足で稼ぐ以外に近道は無い。
「新規ポイント開拓」をするのには大変な労力を伴う、10回に1くらいは成果があるが、後は答えが見つからないまま終る事が大半である。
釣れるか釣れないかわからない、釣果に確約など無いのが当たり前、それを無駄な事と頭ごなしに決め付けていては真実に巡り会うチャンスさえも無い。
それでも、このフィールドの真実を知りたい。釣れたって釣れなくたって良い。その「好奇心」に突き動かされる様に僕等は、釣場へ通った。
実際に、その全体像からすれば、僅かな一片に過ぎない事ですら、発見までには、僕と仲間達との共同作業で歩き釣り続け、数年を要した。
そして、そんな開拓を繰り返していたある秋、僕等、仲間達は「衝撃的な状況」を体験してしまう、普段のセンシティブで難攻不落の沈黙のフィールドは、時に鱸の大群が押寄せ、連発に連発を生み、その釣果も二桁越えの釣堀状態に成っていたのである。
もちろん、そんな状況は年に一度、いや数年に一度、遭遇出来るかできないかの確率かもしれない。
刻々とシーズンが変化して行く中で、毎年何処かで、いや、今夜も何処かの流れでその状況はあると言える。
どんなに釣れない時期、難しい季節も、そんな良い状態を味わった事があるから、何時かの釣果、結果を信じて耐えて行ける、それが「釣れない」この釣りで唯一報われる一時、それが一番の喜びであると知ってしまったからである。
誰もが諦めてしまう事を投げ出さず続けた先で、誰も信じないような状況に出会えるのが開拓の醍醐味かもしれない。
「果たしてそのチャンスを掴む事が出来るか?」
日中は多忙な家事?をテキパキとこなし、嫁からの出撃許可を手にする・・・実はこれが一番重要な釣るためのファクター(爆)
10月上旬の九州地方は正に秋真っ只中、夜になると少々肌寒い。先日までの薄着ではなく、日中の掃除ついでにタンスから冬着を調達。
21時、長袖、厚手のシャツを着込み、期待を胸に車に乗り込む。
「今夜、出撃!」を仲間の筑紫次郎氏(BLOG:筑後川 有明鱸 通信)に連絡を入れる。 筑後川 有明鱸 通信@fimo:http://www.fimosw.com/u/chikugoriverseabass
「今、現場!(爆)」と返事。
またしても・・先を越されてしまった、しかし、狙いは一致して今夜も合流と相成った。
ポイントに到着して、支度を済ませると、僕よりも1時間前に開始した筑紫次郎氏がキャスト?では無くランディング体勢。
「どう?」聞けば「もう二桁掛けたよ?ランディング任せた」と、まる投げ(笑)
どうやらランディングに疲れるほどこの一時間で釣ったらしい・・・・
ロッドを振る前に、この御仁が掛けた魚をランディングって前にもした事があるような。。
まあ、いいやと・・・中型サイズ(人の釣った)をキャッチ。
僕の「もしかして、今夜はXデー??」との問いに、筑紫次郎氏の「わんさかおるね?」との返事。
「河の扉が開く日」というのは、正にこの状況の事である。
とはいえ、先行で二桁の魚が反応したとなると、後手の釣りには丁寧さとイレギュラーさ加減が必要になる。
どんな状況でもまずは、手前の表層から、フローティングミノーできっちり流すがセオリー。
しかし予想どおり、ノーバイト。
表層狙いのシンペンに変えて様々なコースを試すが、これも「吉」と出ない。
秋の定番、ヨレヨレにルアーを変えて徐々に沖の核心部へ投入を開始する。
気合のロングキャスト、糸ふけを回収して流し込む。
この角度、この流れ。
ヒットゾーンに入ったら、レンジを落とし始めて、再びリフトした瞬間、「カキン!」と金属的なアタリ!
直後、沖の水面が割れる。
強引に寄せにかかるが、最後の足元で抵抗を見せる。
僕:「久々の魚なので、最後に定番のバラシでも良いですか?」と筑紫次郎氏に合図を送るが・・(笑)
筑紫次郎氏:「いいえ、だめです、そんな人は今すぐ帰ってください!」とキツイ一言をもらい気合を入れてラインデング。
53cm 小型ながらも 秋の体型。
撮影後、御協賛ありがとうございましたと、鱸にお礼を言いつつ・・優しくリリース、スゥーっと暗闇の流れに帰って行った。
そしてここでルアーチェンジ、2匹目狙いはワゴンセールの198円ジグミノーにチェンジ。
18gの70mmだから、ヨレヨレよりも少し下のレンジ、少し遠くの流れを探る事が出来る。
投げる度、ドリフト中に鈍い当たりが続くが乗せきれず、緩いリフトフォールを仕掛けてみる。
直後。
「カカカカッ!」と頭を振るアタリ、直後「チチッ」とドラグが滑る。
「よっしゃ!のった!」と思わず声が出る。
しかし、魚は50m沖、重厚な流芯の流れに乗った魚に下流へ突進され、ラインはどんどん出てゆく。
潜行板のように身体に流れを当てながら、深く魚は沈んで行く。
グリップのすぐ上からバットが曲がり、寄せる事が出来ず、リールが巻けない。
10cmでも、5cmでもいい負ける時には巻くを繰り返す。
隣の方から「遊んでないで、はやくランディングしてください~」と野次が飛ぶが・・・
この状態で寄せるのは無理(爆)
不覚にも、何時もより1~2ランクほどライトなタックルをセットしてしまった事に後悔するが、ここで鱸は頭を上流に向けて河を上りだした。
サイドからプレッシャーを掛け付け、ランディング体勢に入ろうとしたときに、最後の抵抗か、派手なジャンプを見せる。
浅瀬に誘導して無事ランディング。
74cm 背中の盛り上がり、太いボディは秋の有明鱸。
70cm台とは思えないパワー、ファイターだった。
パターンとしてはレンジは1m以下、その流れをドリフト&?をするとバイトするといった状態。
潮が下げきるまであと一時間、弱くなった下げの残る潮へキャストを続ける。
その後、ドリフト&リフトで
黄色い胸鰭の65cm
続いてドリフト&抜きフォールで
少し、尾鰭の付根に奇形のある65cm
最後、ドリフト&トゥイッチングで
本日の最大魚、75cm 尾鰭の尖った綺麗な個体だったが、重量は先ほどの74cmより軽い。
その後、しばし沈黙、「河の扉」は、静かに閉じた模様。
空しい時間が過ぎてゆくが、本来、この状態が普通であり、さっきの出来事は夢に思えてならない。
徐々に下げ潮は終息に向かい、潮どまりを迎えんとする頃。。
ドリフト&大きなリフト&フォールで
コツ・・??(ちゃんとアタリがありました)
特別ゲスト!珍客の「鰻」を捕獲。
鰻は上潮に乗って河川に入ってくる魚との事、それは完全に下げ潮が終了した事を意味している。
これが終わりの合図となり終了した。
今回は、短時間で5本という釣果、僕の年数回という、極端に少ない釣行日数からすれば、大変満足の行く結果となった。
良き魚、良きフィールドと大切な仲間に感謝である。
ここ筑後川では、全国的には少し早い10月下旬にはそのピークを終えるが、その後も初冬にかけて、残留する有明鱸は狙うことが出来る。
釣場は滑りやすいテトラ、傾斜のキツイ護岸、何も無い自然のままの足場の悪い場所も多く、転倒や落水の危険もあるので、足元を固め、ライジャケの着用、単独釣行を控える事をお勧めする。安全と寒さへの対策をしっかりして望みたい。
■参考タックルデータ
ROD:UFM UEDA CPS 862EX-ti
REEL:Daiwa 3012H
LINE:PE #1.2
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■釣行日時・場所
平成24年10月11日 22時~24時 長潮 (下げ)
佐賀県~福岡県 筑後川下流域
- 2012年10月17日
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