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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

和竿の釣り 寒バエ

僕のログの中では時々ご老輩として登場する大先輩のひとりに、釣具屋のご隠居さんがいる。

今から15年くらい前だろうか・・・

ご隠居さん家族が営む城下町にある釣具屋にて頂いた竿がある。

笑顔で「まあ、使ってみなよ」と手渡された一本。

ご隠居さんは、和竿の職人さんだった。

先の大戦、戦時中は工兵として軍艦の甲板を作っていたという。

後に釣具屋としての商売、竿屋としての仕事、戦後、いち早くルアーを取り入れて、地元ではちょっとしたプロショップ並みの品揃えで僕等の釣りを何時も支えてくれた。

老ては、手首のリウマチが酷くなり、竿を作ることを止められたが、最後まで、命を削るような仕事をされた。

今でも、お元気であるが、老後をゆっくりと過ごされていることだろう。
僕に釣りを教えてくれた大切な人の一人である。

頂いた事や今までのお礼の意味も込めてこのログを綴る事にした。

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竹竿は使い手を選ぶ。

釣りの数をこなさないと、本当の竿の良さは見えてこない。

今の時代、誰でも良い竿だと言ってくれるとは限らない。

感度とか軽さとかそんな性能ではなく、「釣り心地」がどうであるかの世界なのである。

地元、利根川でサクラマスを釣る事に夢中になっていた時代。

あの頑固で職人肌なご隠居が、僕にこの竹竿を渡してくれたという意味は、釣師として認めてくれたという意味であると、そう思っている。

そして、希少な魚や大物が全てではなく、淡水の小物釣りにも趣があることを教えてくれた。

「なんてったって、そりゃ、こてぇ~えられねぇんだよなぁ」と釣りの楽しさを、何時も楽しそうに話す、ご隠居さん。

出逢えた事は、大変、有難い事である。

そして晩秋、ちょいの間の釣り。(あえて、ご隠居風に言おう)
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画像はヌマムツ、小水路の流れの中、サシ餌を流しての釣り。

オイカワとカワムツ、アブラボテも少し。

夕刻までの僅かなひと時を、写真も取らずに夢中になってしまった。

良い道具ってのはそういうものだと思う。

僕は人を失い、人に恵まれた。

良き仲間に感謝である。

■何時も釣れない釣師のログをご覧頂きありがとうございます。


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